攻め応え満点の林間コース
今回調査隊が訪れたのは茨城県つくばみらい市にある常陽カントリー倶楽部だ。
日本における最初の爆発的なゴルフブームは、1957年に埼玉・霞ヶ関CCで開かれたカナダカップ(現ワールドカップ)がテレビ放映されたことで到来したのだが、その4年後の61年にオープンした。創業者は小野鎮馬。医療用レントゲンの販売会社を経営しながら、医療関係者の接待コースとして開場。実業家として素晴らしい先見の明があったといえよう。

高低差のないフラットな林間コースで、歩いても楽々回れる。四季折々の花に囲まれており、季節ごとの風景も楽しめる
設計は井上誠一の弟子・和泉一介で、地形はフラットだが、フェアウェイを右に左に傾かせることで多彩な球筋を求めるコースとなっている。ストレートなレイアウトながらドライバーの落下地点の先から右、左に軽く曲げたホールが多く、ティーショットの狙いどころが肝心になってくる。そこに樹齢を重ねた両サイドの松が絶妙なハザードとなっていて、ボギー狙いに徹すればやさしく、パー以上を求める中上級者には挑戦しがいのあるコースになっている。さて、中上級者を自認する本隊員の挑戦の結果やいかに?
都心から1時間かからない好アクセス
茨城県南のゴルフ銀座の中心にあり、アクセスのよさは抜群。クルマ・電車とも都心から1時間かからずにティーアップできる。
クルマは東京方面からは常磐道谷和原ICから9キロ分。水戸方面からは矢田部ICから7分。

フェアウェイバンカーはティーショットで入りやすく、大きいのも特徴的
電車利用の場合は、秋葉原駅からつくばエクスプレスでみらい平駅まで約40分。みらい平駅からはクラブバスで7分。クラブバスは6時51分からほぼ20分間隔で運行。来場者の30パーセントがクラブバスを利用するなど稼働率は高い。
ツアープレーヤーからのレッスンが受けられる!
とがし隊長 30年前に1度訪れているんだけど、年を重ねてすごくいいゴルフ場になったという印象だね
T橋隊員 コースはフラットでやさしいと聞いていたけど、距離はちゃんとあるし、フェアウェイバンカーも多く、戦略性が問われました。想像以上の攻め応えでしたね。

夏に大人気という冷やし中華。タレを2 種類から選べるのが嬉しい!
Tみな隊員 食事がどれも本格的で美味しかったです。メニューも豊富で悩んじゃいましたね。女性用のお風呂やトイレも細やかな気遣いが感じられて好感度100パーセントでした。
とがし 年を重ねてよくなるコースって、普段のメンテナンスがいいんですよね。ホームコースにするにはこういうメンバーさんを大切にするコースがいいかもしれないね。
上達に直結しそうなコースだ!
とがし コロナ禍の後のゴルフブームで、またホームコースを持つゴルファーが増えているみたいだけど、ここはお薦めじゃない?
T橋 アクセスとメンテナンスのよさ、メンバー本位の運営などを考えると、非常に素晴らしいですよね。
Tみな レッスンキャディとか、売店がゴルフパートナーだから試打クラブを借りてラウンドできるとか、ゴルファーの要求に応えようとする姿勢がいいですよ。
とがし コース以外にもたくさんの魅力が詰まったゴルフ場だね。
常陽カントリー倶楽部
〒300-2351
茨城県つくばみらい市善助新田東原15
☎0297-58-1221
18H・6940Y・PAR72
会場/1961年9月21日
設計/和泉一介
車/常磐道「谷和原IC」より9キロ
ターフコンディション
グリーン/姫高麗(4mm)
フェアウェイ/野芝(16mm)
ラフ/野芝(55mm)
バンカー/鹿島砂(陸砂)
月刊ゴルフダイジェスト2024年10月号より