今流行りのアームロックパットとは?
アームロック式パターとは、中尺パターのグリップ部分を左腕の内側にあてがってロックし、余計な動きをさせずにストロークできるパターのこと。
ゴルフの科学者 B・デシャンボーが使用するやいなや優勝を飾ったり、J・フューリック復活の立役者と呼ばれたり、今、大注目のパターです。
ハンドファーストでインパクトするから、ロフトは2倍必要です by木名瀬
アームロック式パターを作るために訪ねたのが、奇跡のウェッジを月刊GD編集部と共同で作り上げた実績をもつ木名瀬和重さん。構えやすく振りやすいものというコンセプトのもと開発は進んでいった。
木名瀬 ヘッドはマレットたいぷでロフトは6度に設定しました。これならアームロック式でハンドファーストに打っても、ロフトは立ちすぎないしボールに押し負けません。
木名瀬 さらにベントネックのグースにして、ボールのつかまりをよくしました。グリップはローズマークグリップを採用してみました。軽めでヘッドの性能を殺さないうえに、手のフィット感がすごくいいんです。この3つの組み合わせ最強かもしれませんよ。
ボールを押し込めるオリジナルマレットを採用
アームロックはハンドファース トになるため、ロフトは多めの6度に決定。さらに球の 重さに負けずに押せるようにマ レットヘッド(キナセオリジナル)を採用した。
シャフトは、少しグースで球をつかまえたい
木名瀬 シャフトをストレートにすると 出っ歯になり、ボールが右に出やすい傾向が強まります。そこでベントネックを採用してグースネックでつかまえやすくしました。
グリップは、太すぎず、細すぎず、手に馴染む
木名瀬 腕をあてがうアームロックには長めのグリップが必須で、その中でも握り心地が良く、 どんな握り方にも対応できるグリップを1本1 本試して決めました。
長さと重さはどうする? プロトタイプを持って中尺ユーザーの多いシニアプロのもとへ
完成した試作品(37.5インチのアームロックパター)を持って、いざシニアの会場へ。 尾崎直道プロにテストをして もらった。
直道 勝手にハン ドファーストに構えられるからいいね。 距離感も合いそう。 でも短くて軽い。全体の重さを使ってゆっくり振れるといいね。
といった貴重なアドバイスを頂き、他のプロにも、打感やヘッドはいいが、短いや軽いという意見が多く頂戴しました。
さっそくプロの意見を反映すべくキナセ工房に。再度、試作を繰り返した結果、最適な重さと長さを決定させ、ここに三角ソー ルウェッジ以来の「奇跡のアームロックパター」が完成しました。
木名瀬 重量470グラム、長さ39.75インチが打感と振りやすさ のバランスがちょうどいい。 これは完璧だと思います。
ついに完成「KNSアームロック バージョン1」パター
木名瀬 直道プロはじめレジェンドたちのアドバイスによって「振りやすさ」「転がり」「やさしさ」がしっかり揃ったパターに仕上がりました。
42インチのシャフトから始めて、0.25インチずつカットしながらベストなバランスを追求。
その結果、39.75インチの長さが最も多くのゴルファーにフィットすることがわかり、また、あらゆる重さを試した結果、プロトタイプから180グラム増やした総重量720グラム(±5グラム)が一番振りやすいことを発見。試作品と比べて、より長く、重くなったことで、ゆっくり振り子で振りやすくなり、さらに芯に当てやすくなりました。
これなら入る、奇跡のパター
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アームロック バージョン1パター
ヘッド:アルミの一体成型
ロフト:6度
長さ:39.75インチ
重さ:720グラム
シャフト:島田シャフトプロトタイプ(39.75インチ)
グリップ:ローズマーク 7teen CounterBalance
クラブ全体MI:400万gcm²(非常に大きい)
※ちなみに一般的な大型ヘッドドライバーのクラブ全体MI平均は286万gcm²。数値が大きいのでストロークがブレにくい
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