プロも欲しがる動き
シャロ―イングを手に入れる
シャローイングはここ最近、多くのプロたちが取り入れる動き。できれば僕らも真似したいけど……。
伊丹 アマチュアの大半はシャフトが立って下りる“スティープ”派。よく僕のところにも『シャローイングしたい!』という生徒さんが来ますが、正反対の動きを体得するには、それ相応の覚悟と時間が必要になります。
ぐっ、具体的には?
伊丹 少なくとも2年、それも私たちコーチがついていればの話です。自己流でやると、スウィングそのものが壊れてしまう危険性だってあります。
動作そのものをゼロから作り出さないといけないから、何らかの指標は欲しいですよね。というわけで!この練習器具…
伊丹 ずいぶんベタな流れですが……コイツは強制的にシャローイングの動作を発生させるっていう点で素晴らしいです。シャフトを倒そうとする人が多いですが、シャローイングはあくまでも受動的に“倒れる”のが正解。この素振り棒を使うことで迷うことなく、最短距離でシャローイングを実践できるようになるはずです!
シャロ―イングマジックってなに?
使い方は?
”シャローイング”とは?
切り返しでクラブが背中側へ倒れこむ動き
最大の効果は、ボールに対しヘッド軌道が緩やかになることで、フェース向きが安定しやすく、スピン量も減る。さらにインパクト時のエネルギー効率も高く、飛距離アップも期待できる。
動くウェートが3つの動作をインプット!
ポイント①始動
シャットに上げるとウェートが動き出す!
フェース面を地面に向けるようテークバック。腰の位置へ来るまでにウェートがフェース側にスライドすると◎
ポイント②切り返し
シャフトが倒れるとウェートが戻る!
フェース面が空を向くよう切り返す。切り返し直後にウェートがバックフェース側にスライド
ポイント③インパクト
ハンドファーストができるとウェートがまた動く!
フェース面が目標を向くようにインパクト。インパクト時にウェートがフェース側へスライドでパーフェクト!
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練習器具の「3つの音」を鳴らせたら合格です
伊丹 遊動ウェートによってクラブが倒れる動作が発生することに加え、特に良い点が、ウェートが動いたときに出る『カチッ』という音です。
スウィング改造に取り組んだ経験のある人ならわかるはずだが、意外とどの動きが正しいのか、不安になることがありますしね。
伊丹 スティープなスウィングをしているとウェートは正しく動かず、音も鳴りません。今やっている動きの良し悪しが、リアルタイムにわかるのが良いですね。音の鳴るポイントに注意しながら、あとは振り回されるようにスウィングするだけです!
まさにコーチいらずの素振り棒で、スウィング改造、頑張りますか!
シャロ―イングマジック、3つの音はココで出る
始動で「カチッ」切り返しで「カチッ」インパクトで「カチッ」
フェースを開いて始動するとシャフトは倒れません
スウィング始動時にフェースを開くようにインサイドへ上げると、切り返しでシャフトが前倒しになり、カット軌道かつ入射角が鋭角になりやすい。
切り返しでシャフトが「勝手に倒れる」のが理想
伊丹 切り返しでシャフトを倒そうとしてはダメ。正しくは切り返しの瞬間、ヘッドの重みによる遠心力に引っ張られるように倒れること。あくまでも“受動的な動き”なんです。
伊丹大介のシャローイングLESSON
「開きたがるフェースを我慢」始動がとくに大事です
「始動時にトウの重さを逃がすよう、フェースを開きながら上げると、切り返しで閉じようとする力が生まれます。これをいかに我慢し、フェースを回さずに上げるかが肝になります」
練習器具「シャローイングマジック」概要
重量:750g
長さ:24.75インチ
素材:ステンレススチール(シャフト・ウェート)、エラストマー(グリップ)、ウレタンフォーム(クッション材)
※右用のみ
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PHOTO/Hiroaki Arihara
週刊ゴルフダイジェスト4/27号より