練習器具はいろいろあれど、この素振りグッズはちょっと違う。「そうか、プロや上級者はこんな感覚で振っていたのか！」という速く振るコツを知りたい人に絶対おすすめ。ボールを打たないから、
自宅でも練習場でもコースでも振れる。さぁ、次はあなたが飛距離アップする番です
奥田靖己プロ。おくだせいき。1960年生まれ。大阪府出身。ジャンボ尾崎に勝った1993年の日本オープンなどレギュラーツアー６勝。シニアツアー２勝。橘田規プロ、高松志門プロから継承する「水平打法」はいまも健在
力んでいる人には
警告音が鳴る
―― 奥田プロが開発した素振り棒は、音が鳴るんですね。
奥田 ヘッドがホイッスルになっていて、振るとピュッ！って鳴りますね。
―― どうやって使うんですか。
奥田 バックスウィングで音が鳴らないように静か～に上げるんです。そうすると、トップがいい位置に収まるでしょ。これが大事。もし、バックスウィングで鳴ったら、力みの警告音。
―― 力んで速く上げている証拠というわけですね。
奥田 ナイスショットできるかどうかはバックスウィングで決まるんですよ。トップさえいい位置に上がれば、あとは一気に下ろすだけ。狙ったところにヘッドを下ろしやすくなりますよ。
奥田プロポイント
バックスウィングでは音を鳴らさない
「ヘッドがホイッスルなので、振ると音が鳴ります。力みがあると、バックスウィングのときに音が鳴るんです。音が鳴らないように静かに上げれば、いい位置にトップが収まります。あとはビュン！と振れば、インパクトでいい音が鳴りますよ」（奥田）
インパクトでいい音出せるかな～？
音が鳴らないように静か～～に上げて、インパクトでピュ～ッ！が聞こえたらカンペキですわ！
ヘッドがわかれば
正確に振れる
―― 奥田プロの素振り棒には、どんな効果がありますか。
奥田 うちの流儀は「ヘッドを思わんと上手く振れん」ですからね。体を楽にして、静かにバックスウィングすれば、ヘッドを感じることができます。
―― 確かに力が入っていては、ヘッドは感じられませんよね。
奥田 そのためにも、この素振り棒で音が出ないようにバックスウィングして、ヘッドを感じていることが必要。そうすれば、インパクトの精度を上げることができるんです。
奥田プロポイント
いかにヘッドに仕事をさせるか
「ボールを打つのはヘッドですからね。体をどう動かすかより、ヘッドがどう動いてくれるかが大事。だから、力を抜いて静かに上げる。ヘッドさえ感じていれば、速く正確にヘッドは動いてくれるはずなんです」奥田）
ヘッドを感じろ!
ミート率を上げる飛距離アップの近道です
静か～に上げると、ダウンスウィングから一気にフェースのど真ん中でヒット！！
【実験】シングルさんに振ってもらった！
４人ともさすがシングルだけあって、少し気をつければ、バックスウィングの音は消すことができた。が、おもしろいのは、インパクトで鳴る音の位置だ。
インパクトで音が鳴ったお二人
鈴木清隆さん 36歳/HC0/持ち球はフェード
小谷雄一さん 49歳/HC5/持ち球はフェード
シャロー軌道の小谷さんは、「僕と鈴木さんはインパクト前後で長めに音が鳴ります」
インパクトより先で音が鳴ったお二人
池田武志さん 40歳/HC2/持ち球はドロー
仲田雅行さん 56歳/HC4/持ち球はフェード
「上から打つタイプの僕と池田さんは、インパクトの先（左側）で音がします」と仲田さん。
飛距離アップに有利なシャローなヘッド軌道を手に入れるには、ホイッスルがインパクト前後で長く鳴るように振ればいい、ということがわかった
シャローに振れたらインパクトで長く鳴る
４人ともバックスウィングで音を鳴らさずに振れたが、インパクトで鳴る音の位置が違っていた。小谷さんと鈴木さんがインパクト前後で長く鳴るのに対して、ヘッド軌道がややスティープ（上から）な仲田さんと池田さんは、インパクトの先で鳴っていた。
おうち時間で
飛距離アップ
奥田プロポイント
飛ばしのインパクトを耳で確認できる
音が鳴らないように上げると、ヘッドを感じられて、いい位置にトップが収まる。インパクトでホイッスルが鳴れば、精度の高いインパクトが身につく。
ミート率上がります
奥田流 スロー＆ファスト
ホイッスルスティック
19800円（税込）/ゴルフダイジェストＧポケットで発売中
練習器具のご購入は弊社公式通販サイト「ゴルフポケット」で!
PHOTO/Yasuo Masuda
※４人のアマチュアの方々にはボランティアでご登場いただきました
週刊ゴルフダイジェスト5/11/18日号より
