CHIP GOLF店長の結論
確実性を追い求めるなら、
クラブは短いほうがいい
今回ご紹介する「短尺クラブセット」。その生みの親が、池袋にあるチューニングショップ「チップゴルフ」の店長・安達哲治さん。
「チップ」という語感から、すでに「短さ」を感じさせますが、ショップでは「短い」「軽い」「柔らかい」をコンセプトに自身が作ったオリジナルのクラブを販売しているそう。
「1発の飛びではなく、ショートホール以外の14ホールで最も確率の高いクラブはなんだろう?を突き詰め、年々短くして今のクラブができたんです」と安達さんが語るのが、その集大成ともいうべき「短尺クラブセット」です。
その長さ、いや短さは徹底的です。
「短尺クラブセット」は、ドライバー、ユーティリティ、アイアン3本、ウェッジの6本セットですが、
ドライバーの長さは41インチ。
24度のユーティリティは36.5インチ。
8番・9番・PW・56度は35インチ。
ドライバーは一般的なものより約4インチ（10センチ!）も短く、
24度のユーティリティは一般的な7番アイアンほど。
8番アイアンから下のクラブはすべて一般的なSWほどという短さ。
いくらなんでも短いのでは? と思いがちだが、このクラブに替えてスウィングがよくなったお客さんも多いのだとか。
「短い方がミートしやすく、遠心力に左右されないためコントロールしやすくなります。そして自分の意思でスピードも出せるようになるので、結果的に平均飛距離がアップします。また、イチかバチかの飛距離自慢ではスコアアップは望めません」と安達さん。
短尺化のために、
オリジナルシャフトを製作
ひとくちに「短尺化」と言っても、ただシャフトを短くするだけではダメだそうで、
「問題はシャフトの硬さですね。短くカットするほど硬くなるので、ＳＲ、Ｒ、レディースクラブとどんどん柔らかいシャフトを試しましたが納得いかず、最終的にファイヤーエクスプレスさんと共同開発をして柔らかいシャフトを作ったんです。なので、うちのシャフトはレディースクラブより柔らかいですよ」（安達さん）
短尺化のために開発したオリジナルシャフト
シャフトのやわらかさにこだわる理由は、
「このシャフトはずっとしなりっぱなしだからこそ、自分自身がインパクトでコントロールできるようになるんです。たとえばハンドファーストに当てたいと思ったら、その動きをイメージしますが、それを実現するためにはシャフトの柔らかさ、しなっている時間が多いことが必要。オリジナル短尺クラブはそれ可能にしてくれますから、クラブを替えてからスウィングがよくなるお客さんも多いんですよ」（安達さん）
ドライバーは短尺専用設計のヘッドに、
41インチシャフトを装着
短尺ドライバー「FREIHEIT GXD6014（短尺専用設計）」
ドライバーは、男気あふれるデザインで人気の地クラブメーカー「フライハイト社」のGXDシリーズから、短尺専用のオリジナルヘッド「FREIHEIT GXD 6014」をセレクト。
ヘッドは450ccとやや小ぶり
丸みをおびたシンプルなヘッドは、450ccとやや小ぶり。フェース形状を調整し、フックフェースに見えないようにしているので、構えやすくつかまりも良好。
上下の打点ブレに強いディープフェース
フェース高60mmと超ディープフェース。高強度で強靭性のチタン合金素材「Ti-62222S」を鍛造カップフェースで採用。SLEルール適合範囲内ながらも高い反発性能をそなえています。
短尺ドライバー
FREIHEIT GXD6014（短尺専用設計）
ロフト：15度
長さ：41インチ
シャフト：CHIPGOLF ADC_01 F0
グリップ：MCC PLUS4 UNDER（ゴルフプライド）
グリップ色：グレー
UTは36.5インチ、
ロフト24度の1本勝負
短尺ユーティリティ「THE-G HYBRID BLACKS」
弾き感の強いチタン素材。フェース＆ボディは弾き感の強いチタン素材を一体成型。
ヘッド全体をブラックにし、塗装エリアを工夫することで、つかまりを良くしつつ、被って見えないユーティリティに仕上げられています。
短尺ユーティリティ
THE-G HYBRID BLACKS
24°／36.50インチ
シャフト：CHIPGOLF ADC_01 F0
グリップ：MCC PLUS4 UNDER（ゴルフプライド）
グリップ色：グレー
アイアンのヘッドは、なんと三浦技研。
長さ35インチのワンレングス
短尺アイアン「三浦技研TC-101（カスタム仕様）」
アイアンは8番、9番、ピッチングの3本セットで、ヘッドは、クオリティで定評のある三浦技研の「TC-101」。
オリジナルの短尺シャフトを挿した35インチのワンレングス仕様です。一般的なサンドウェッジほどの長さに統一されているので、扱いやすくミート率も向上。
さまざまな距離や弾道を打ちわける技術を身につけるのにもぴったりです。
ハードな三浦技研のヘッドも短尺なら難しく感じません
短尺アイアン
三浦技研TC-101（カスタム仕様）
８番 35°／35.00インチ
９番 42°／35.00インチ
ＰＷ 49°／35.00インチ
シャフト：CHIPGOLF ADC_01+
グリップ：MCC PLUS4 UNDER（ゴルフプライド）
グリップ色：グレー
※番手・ロゴなどの刻印はホワイト色
ウェッジも三浦技研。
長さはアイアンと同じ35インチ
ロフトは56度ですべてカバー
ウェッジ「三浦技研MG-R01（カスタム仕様）」
ウェッジは、アイアンと同じく三浦技研。「MG-R101（カスタム仕様）」です。
ロフトはバンカーでも使いやすい56度
シャフトは35インチと一般的なサンドウェッジと同じくらいの長さですが、アイアンと同じオリジナルシャフトを採用。同じ振り感でスウィングできます。
ウェッジ
三浦技研MG-R01（カスタム仕様）
ＳＷ 56°／35.00インチ
シャフト：CHIPGOLF ADC_01+
グリップ：MCC PLUS4 STANDARD（ゴルフプライド）
グリップ色：グレー
短尺クラブセットは、
こんなゴルファーにおすすめ
ゴルフはミスするスポーツであり、使いこなせない14本を持っていては、ミスの確率は上がってしまう一方。
逆に、自分の意思できちんとミートできるクラブだけを使っていけば、一打一打が楽しくなるし、自然とスコアもついてくるのかもしれません。
チューニングショップのこだわりがつまった「短尺ゴルフセット」
クラブが少ない分、ちょっと弱めに打ったり、高く上げたり、左右に曲げたり、転がしたり、スコアメイクのためには様々な球質が必要になります。
「13本練習しないといけなかった時とは、クラブ1本あたりの練習量も変わるので、いろいろな球筋にトライし、コースで挑戦する楽しさがありますよ」（安達さん）
ミート率が上がり、マネジメントも鍛えられそうな「短尺クラブセット」。
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