【会員権相場はウソつかない】名変料「減額」キャンペーンは本当にお得? そもそも「名義」を変えるだけなのに、なんで高いの?

【ゴルフダイジェスト社・会員権サービス部】
会員権取引57年、10万件超をお手伝い
1962年（昭和37年）から、ゴルフ会員権取引業務を始めました。以来57年、ゴルフダイジェスト社でお手伝いさせていただいた方は、延べ「10万件」を超えております。ゴルフダイジェスト・ブランドがもつ安心感に加え、豊富な情報量、経験豊かなスタッフによる適切なアドバイスで全国をカバー。よりよいゴルフライフ、豊かなメンバーライフのお手伝いをさせていただきます。

「買い手」市場になると、「名変料」の高さが問題に

当コラムでは1975年当時の会員権事情とよく比較しますが、それは、昭和47、48年（1972、73年）に起こった会員権ブームが、オイルショックによって鎮静化し、その後バブルに向かって高騰する会員権の大きな流れがあります。そんな会員権相場の浮き沈みを見るとき、オイルショック後の5年間の相場は、ゴルフ場の「本来の姿、価値」を判断する好材料と考えるからです。

1975年頃の名変料は20万～50万円が主流で、100万円の名変料をとるゴルフ場は極少数でした。ゴルフ場としても、名変料は「これぐらい…」と考えていた時代です。しかし、会員権価格上昇とともに名変料も値上げされました。

ゴルフ場は会員を募集し、会員権を発行すると、その後の「売買は市場で…」というところが大勢を占めました。中には市場に流さず、仲介業者を介さずゴルフ場が会員権を一括管理しているところもありますが、そういったゴルフ場は社団系の「譲渡不可」会員権だったり、開場はしたものの、何らかの事情で「名変停止」が続いているなど、良いも、悪いも、なんらかの理由のある会員権になります。

市場で売買された会員権は、名義を売主から買主に変更します。このとき発生する手数料が「名義書き換え」の名目で、買主にかかってきます。

会員権が「売り手」市場の時は、手数料を値上げしても会員権相場を下げる要因にはなりませんでし
た。しかし、売りに出された会員権に買い手が付かない「買い手」市場になると、相場は下がります。至急現金化したい会員権が出まわると、叩き売りとまでは言わないまでも相場を大きく下げる要因になります。

減額キャンペーンは、実質的な値下げ?

A「相場10万円、名変料100万円」と、B「相場90万円、名変料20万円」、もし買うとしたらどちらの会員権にしますか?　どちらも総額110万円になります。

会員権市場ではBが人気になります。会員権に価値があり、名変料が安い。今の時代、一概に相場だけで、ゴルフ場の中身（コース、経営、運営…）を判断することはできませんが、名変料はゴルフ場の収入になるので、「もしかしたら経営が苦しいのでは…」と疑って見てしまいます。

会員権相場が500万円なら、名変料が100万円でも「仕方ないか」と思う人もいるでしょう。名変料を高く設定することで、「メンバーの質」をキープする一因と考えると、逆に20万円の低額設定だと不安になります。

会員の活性化という意味では、会員の入れ替えは多少あったほうがいいと考えるゴルフ場もありま
す。メンバーの高齢化やスリープメンバーの増加で、ゴルフ場の利用頻度が下がると、ゴルフ場としては入場者減となります。ビジターを入れれば、メンバーからの苦情が増え、プレーフィ値下げの価格競争を生じさせます。そうなると会員権を売りに出しても、買い手が付かない。その一因が「名変料」の高さになります。

現在、関西では別表のとおり多くのゴルフ場が名変料「減額」キャンペーンを実施しています。会員権上昇時に設定した名変料を、「元に戻す」という見方もできます。しかし、単に値下げとしては、既存のメンバーに怒られます。「なんで俺のときは100万で、50万にしたんだ。値下げするなら50万円返してくれ…」となりかねないので、期間限定のキャンペーンとしているところがほとんどです。

しかし、期間限定でも、期間の締め切りが来ると、「延長」するゴルフ場がほとんどです。「予定人数に達しなかった」という理由で…。こうなると、実質「値下げ」になりますが、減額キャンペーンを実施したら会員権売買が活性化し、「名変」が増えているかと言うと、残念ながら動いていないのが現状です。ゴルフ場の言う「予定数に…」はウソではありません。

名変料を値下げ、減額しても売買が活性化しないゴルフ場に共通しているのが、メンバーフィとビジターフィの差がなく、メンバーメリットが感じられないことにあります。休日はまだしも、平日になると、ビジターでもメンバー並みの価格でプレーできてしまいます。「関西空港」は結構違いますが…。

そんな状況のなかで、減額キャンペーンを実施したことで売買が活性化したゴルフ場もあります。阪奈（大阪）、大宝塚（兵庫）、花屋敷（兵庫）、奈良若草（奈良）の4コースになります。

名変料「減額」キャンペーン中の注目コース

【阪奈カントリークラブ】
会員権相場30万円／名変料20万円
●アクセス／5点（たいへん良い）
●会員数／3点（やや多い）
●スタートの取りやすさ／3点（やや混雑）
●コース施設の内容／3.5点
●経営・運営／3点

GD会員権サービス関西から一言
大阪府下からの交通の便が良く、スポーツ感覚でゴルフを楽しむ方にはおすすめのゴルフ場になります。大阪市内から高速を利用せず来場できます。コースは雄大でフラットとは言えませんが、施設類は充実していると思います。

【大宝塚ゴルフクラブ】
会員権相場35万円／名変料50万円
●アクセス／3.5点
●会員数／2.5点（多い）
●スタートの取りやすさ／2点（混雑）
●コース施設の内容／3.5点
●経営・運営／2.5点

GD会員権サービス関西から一言
コースは36ホールあり、練習場類の施設は充実していて良いかと思います。大阪府下からの交通の便が良いゴルフ場になります。土日祝は「混雑」しているため、エントリーに多少の難があります。

【花屋敷ゴルフ倶楽部】
会員権相場「相談」／名変料50万円
●アクセス／3.5点
●会員数／3.5点（ほぼ適正）
●スタートの取りやすさ／3.5点（普通）
●コース施設の内容／3.5点
●経営・運営／3.5点

GD会員権サービス関西から一言
「名門・花屋敷」と言われただけあり、入会審査はしっかりしています。メンバーの質は高く、入会後のメンバーライフも充実したものになるでしょう

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「ゴルフ場身体検査」シリーズのひとつ、「一粒で2度おいしい」ゴルフ会員権。36ホールあって、メンバーライフが2倍楽しめるコースを、ゴルフダイジェスト会員権サービス部の関西担当が、「コースクオリティの高さ」「クラブハウスが別々にある」「予約が取りやすい」の視点でコースを選りすぐり。兵庫県の「花屋敷ゴルフ倶楽部」です。

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【奈良若草カントリー倶楽部】
会員権相場10万円／名変料30万円
●アクセス／3点
●会員数／2.5点（多い）
●スタートの取りやすさ／2点（混雑）
●コース施設の内容／3点
●経営・運営／3点

GD会員権サービス関西から一言
インターチェンジから近く、奈良県内、大阪からの来場には良いゴルフ場です。土日は「混雑」しているのでエントリーに難はあります。コースは27ホールあり、グリーンは難しく面白いコースと人気があります。

今回のおすすめ4コースに奈良のKOMAを入れませんでしたが、今年になって相場が上昇しているゴルフ場になります。期間限定で名変料を10万円に減額、直近2カ月で20万円相場が上がっています。大阪から遠いのが難点ですが、会員数4点、コース施設の内容4点、経営・運営4点と、いずれも高得点を付けられるコースです。

【名変料「減額」キャンペーンは本当にお得?】に関する詳細は、会員権取引57年、10万件以上の成約実績のあるゴルフダイジェスト社会員権サービス部大阪に、お気軽にお問合せください。

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ゴルフダイジェスト社会員権サービス部は1962年より「会員権取引業」をスタートしました。2019年で57年、10万件超の成約をお手伝させていただきました。当コラム【会員権相場はウソつかない】では、会員権売買の最前線に流れるあらゆる情報をプロ目線で鋭く分析、「より優良な」ゴルフ会員権を選定いたします。

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