
遠藤朋之さん/57歳
平成30年富士平原GCクラブチャンピオン
飛距離:260~270Y
球筋:フェードボール
HC:3
ゴルフ歴:17年
入会理由:憧れの芹澤信雄プロが育ったコースで富士の景観がすばらしい
富士・箱根・丹沢からなる全27ホール
足柄スマートIC開通でより行きやすくなった

箱根コース 1番ホール(427Y・P4)

丹沢コース 3番ホール(408Y・P4)

富士コース 4番ホール(356Y・P4)
富士平原GC
レギュラーツアー5勝、シニアツアーで活躍する芹澤信雄。同プロが高校生時代はキャディのアルバイト、卒業後は研修生としてプロゴルファーへの道をスタートさせたのが、この富士平原GCだ。
遠藤 何度かプレーしていて、良いコースだなと思っていたんです。なにより、ボクが大好きな芹澤プロが育ったゴルフ場ですから。それがメンバーになった、いちばんの理由です。
平成最後のクラブ選手権でチャンピオンに輝いた遠藤さん。コース名に平原とつくだけに、基本的にフェアウェイはフラットだが、「レギュラーティは比較的やさしくラウンドできると思いますが、クラブ競技で使用するバックティは距離がしっかりあって、難易度がガラリと変わります」
遠藤さんがゴルフ仲間3人と富士平原GCの会員権を購入したのが3年前。つまり、メンバーになって2年目に、クラチャンを獲得したのだ。
遠藤 ボクはサラリーマンで、基本的にゴルフができるのは週末だけです。競技ゴルフの経験もほとんどなかったので、“当たって砕けろ”という気持ちで、まさかクラブ選手権で優勝できるなんて、考えてもいませんでした。
「苦手は左ドッグレッグの箱根3番」低いドローで守りのティショット
そんな遠藤さんが、富士平原GCでもっとも難易度が高く、攻めがいがあると語るのが、箱根コースの3番ホールだ。

距離は長くないが、ほぼ直角に曲がる左ドッグレッグでパーオンが難しい
遠藤 このホールのパーはバーディの価値があります。ボギーでも良しとする戦略で攻めていきます。
3番のティショットは、2UTでセンターからやや右目にレイアップ(210~230Y)

マスターズの舞台、オーガスタナショナルの最終18番のように、林で打ち出しの幅が狭められている。「左サイドのOBが浅いので、左へのミスは絶対に避けるように打っています」
遠藤 途中からほぼ直角に曲がる左ドッグレッグのホールで、ティショットを250ヤード打ってしまうと、正面のフェアウェイを突き抜けてしまいます。左サイドはOBが浅く、林で木が高いのでショートカットは無理。
遠藤 UTで刻むんですが、2打目の距離が残るので、パーを取るのが難しいんです。絶対にダボを叩かないというセーフティな攻め方を心がけています。
上の写真を見てもらうとわかるが、バックティは左右の林がせり出していて、極端に打ち出しが狭くなっている。ここまで狭いと、UTで刻むにしても、相当なプレッシャーがかかる。
セカンドは6~7番でグリーン左手前の花道へ(160~170Y)

フェアウェイのベストポジションに運んでも、2打目は170ヤード前後残ります。しかも左足下がり&つま先下がりのライになるのでグリーン手前から攻めます
3打目は花道から54度で寄せワンを狙う

グリーンは左から右に傾斜していて、芝目も左から右に順目。「なるべく上りのやさしいパーパットが残るように54度のウェッジでアプローチしていきます」
遠藤 ティショットをベストポジションにしっかり運べるかが、このホールを攻略するカギですね。ここを上手く乗り切れるかで、その先のプレーにも大きく影響します。クラブ選手権などの競技でも、キーポイントになるホールといえますね。
グリーンを狙うときは「富士山レーダー」フル稼働

富士平原GCでいいスコアを出すには、守るホールと攻めるホールをきっちり分け、メリハリを持って攻めることが大事と、遠藤さん。そして、富士山から流れる傾斜と芝目をつねに頭に入れてプレーする。
遠藤 さきほどの箱根3番や次の4番ホールも難しいですが、6番のパー3は距離があって攻略に苦労しますね。富士コースの5番パー3も同様です。距離が長かったり、難易度が高いホールは、無理に攻めると大ケガに繋がるので、守りのゴルフに徹するようにしています。

箱根コース 6番ホール(193Y・P3)グリーンサイドからティー方向。フェアウェイの木がプレーヤーを悩ませる

「難しいホールや苦手なホールは取れるホールで取り返せばいい」と遠藤さん。6番も距離があり難しい。左から攻めてボギーでも納得。チャンスを待とう
6番のティショットは、右ピンの場合は絶対「左」!

バックティから200ヤード弱と距離があり、グリーンは右から左の傾斜が強い
遠藤 6番グリーンは芝目が傾斜と同じで右から左に順目です。グリーンの右サイドに外すとパーが難しいので、真ん中から左を狙います。
富士平原GCはその名のとおり、富士山の絶景を存分に堪能できるコース。富士山が近いということは、グリーンの難易度が高いと、ゴルフ歴の長い人なら容易に想像がつくはず。
遠藤 グリーンは富士山からの芝目が強く、傾斜も高いほうから低いほうへ順目になっているホールがほとんど。なので、とにかく下りのパットやアプローチを残さないように攻めていくのが鉄則ですね。
右サイドに外したら、難ライで下りの順目。寄せ切れない!

グリーンの右サイドに外すと下りの順目に対して、難しいライからのアプローチを要求される。「競技はグリーンも速くなるので、絶対にピンより右にいかないように打ちます」
守るべきホールでは、たとえパーオンを逃しても、確実に低いサイドから攻めるマネジメントが必要だという。
遠藤 難しいホールとやさしいホールが、明確に分かれているのも富士平原GCの特徴のひとつ。たとえば、箱根の6番パー3の次、7番は距離の短いパー4でバーディを狙えるホールです。ここはスコアを取り戻せるチャンスなので、果敢に攻めていきます。だからこそ、難しいホールで耐えることが大事なんです。

距離が短く、ほぼストレートでフラットなパー4。左サイドはOB、フェアウェイ右サイドにはバンカーがあるが、パーは取りやすく、バーディも狙える
狙い目7番のティショットは270ヤードをかっ飛ばす

3WやUTで刻んで、確実にフェアウェイをキープする方法もあるが「2打目を短いクラブで打ってピンに寄せたいので、ドライバーで飛距離を稼いで、できるだけグリーンの近くまで運びます」
2打目は58度で70ヤードをピンデッド

ドライバーのティショットが上手くいけば、2打目はもうウェッジで打てる距離。「グリーンもフラットなので、58度のサンドウェッジでピンをデッドに狙っていきます」
遠藤さんの富士平原攻略法
逆目の上りから攻めていく

PTを含めて4本でグリーン周りを攻略すると遠藤さん。下りは順目、上りは逆目になっているホールがほとんどなので「ミスしても低いサイドに外すように狙います。ピンまでの距離で最適なクラブを選択します」
球足を使う寄せは右人差し指を伸ばす


上りの逆目から攻めるアプローチは転がしが基本。
遠藤 カップをオーバーすると下りのパットが残るので、アプローチは距離感が大事。右の人差し指でタッチを出します。
パットはできる限り逆目の上りにつける

クラブ選手権のセッティングだと下りの順目は触っただけでグリーンを出てしまうこともあるという。「上りの逆目につければパットもしっかり打っていきます」
昨年のクラブ選手権では、絶好調なパットのおかげで、難グリーンを攻略できたのが、優勝に繋がったという。
遠藤 クラブ選手権の前に、妻が買ってくれたパターマットで練習したんですよ。そうしたら試合でビックリするぐらいパットが入ったんです。クラブチャンピオンになれたのは、間違いなく妻のおかげ。今年もクラブ選手権を勝つことが目標です。
一筋縄では、なかなか攻略できない名コースだが、「富士平原に来たら、スコアよりもまずは富士山の素晴らしい景色を堪能してほしいですね」
ドライバーはM4。UTは18度と21度の2本

1W:テーラーメイドM4
3W:BSツアーステージX-FW
2UT:タイトリスト915H
3UT:BSツアーステージ X-DRIVE
5I~PW:BSツアーステージ -BLADE703
50度:クリーブランドV-MG
54・58度:クリーブランドRTX

富士平原ゴルフクラブ(新規会員募集中・視察プレー可能)
27H・9606Y・P108
静岡県御殿場市水土野300-1
TEL.0550-89-2000
公式ホームページはこちら
富士平原ゴルフクラブ 新規会員募集について詳しくはこちら↓
会員権・視察プレーなどのお問い合わせ
お問い合わせ方法を下のボタンから選んでタップください。