飛距離:250~260ヤード
球筋:ストレートボール
HC:0
ゴルフ歴:40年
メンバー歴:15年
点と点をつないでいくスリリングなコース
大神田さんが河口湖CCのメンバーになろうと思ったのは、奥様と周辺をドライブしていたのがきっかけだという。
大神田 たまたま河口湖CCの前を通ったときに、ちょっと寄ってみようかなと思ったんです。以前にラウンドしたことがあって、とても雰囲気が良かったのが印象に深く残っていたんです。
大神田 レストランで食事させてもらったのですが、当時の支配人の方がわざわざコース内を案内してくれましてね。それでメンバーになりたいと思いました。
50代半ばまでは仕事で海外に出張することが多く、ゴルフが大好きな大神田さんは出張先でもよくラウンドに出かけた。
大神田 世界40か国ぐらいでラウンドしましたね。いろいろなコースに行きましたが、河口湖CCはそのどれにも負けない素晴らしさがあるんです。
コースを設計したのは、世界で200コース以上を手掛け、「光と影の魔術師」と呼ばれるロバート・ボン・ヘギー。日本では西那須野CC、ホウライCC、有馬ロイヤルGCなど11コースを設計している名匠だ。
大神田 戦略性が高く、すべてのショットで正確な距離感とポジショニングが要求されます。特にクラブ選手権でも使用するメインの東・西コースは、点と点をつなぐ綱渡りのようなスリリングなホールが多いんです
それを象徴するのが東コースの8番パー5だという。
3つのパー3に分けてパー狙い。ボギーでもOK
大神田 ティショット、2打目、3打目とすべてをベストなポジションに運ばないと、なかなかパーが取れません。クラブ選手権では後半の17番になるので、ここへ来るまでにもうへとへとなんですけどね(笑)
だいたいこの辺りに打っておけばというのは通用しないため、一般的なパー5とは違う考え方で大神田さんは攻めていくそう。
大神田 距離もたっぷりあるのでホールを3分割して、3つのパー3をプレーするイメージで考えています。パー3では距離と方向、弾道や球筋など。緻密に計算してターゲットを絞り込みますよね。パー5に限らず難易度の高いホールでは常にそう考えるようにしているんです。
ティショット
想定したピンより左に打たない
左右の林で打ち出し幅が狭く絞られているため、プレッシャーがかかる。250ヤード地点からほぼ直角に左へドッグレッグしているので、フェアウェイでも左サイドは2打目が難しくなる。センターから右サイドを正確に狙い打っていく。
2打目
タテの距離感を正確にとらえる
グリーンの手前110ヤード地点からは右にドッグレッグ。飛びすぎるとコーナーを突き抜けてしまうし、左右に大きく曲げるとグリーンを狙えなくなる。170ヤードのパー3をイメージしてフェアウェイ左サイドのベストポジションに運ぶ。
3打目
ピンより手前に落とすこと
左グリーン、右グリーンともに面積が小さく、周囲をバンカーがガードしているので、ショートアイアンやウェッジであっても気は抜けない。高くてスピンの利いたショットでピンの手前に落とし、上りのパットが打てる場所に乗せる。
奥のバンカーから寄せるのは至難の技
27Hで195個。バンカー数日本2位の河口湖で磨いた技
コースを設計したR・V・ヘギーは「光と影の魔術師」と呼ばれるが、実はもうひとつ「バンカーの魔術師」とも呼ばれている。
河口湖CCには東・西・南の27ホールで195個のバンカーがある。これは一般的なゴルフコースの約2倍にあたり、日本では2番目に多いのだとか。
もちろん、ただ数が多いだけではない。ひとつひとつが絶妙に配置され、コースの攻略を難しくしているのだ。
大神田 特に東と西コースは2グリーンで、グリーンの面積が小さいのでガードバンカーからのショットは神経を使います。
高速で面積が小さいグリーンで、バンカーからピンに寄せるには、通常のエクスプロージョンだけでは対処できないと大神田さんは言う。
大神田 ヘッドを強く入れて、スピンを入れる打ち方ではなく、ヘッドスピードを落として横から払うように砂を薄く取っていくんです。グリーン面にフワッとやさしくボールを落として、あとはカップに向かってトロトロと転がし寄せます。
河口湖と言えば陳清波プロ。バンカーショットのお手本
この打ち方はボールが沈む洋芝からのアプローチでも必須のテクニック。寄せ技の引き出しをいくつも持っていないと、河口湖CCで好スコアを出すことはできないのだ。
大神田 グリーンが小さいうえに、バンカーでがっちりとガードされているので、正確な距離感と方向性、スピンの利いたショットが打てないと止めることができません。ライン出しのショットができないと、コースを攻略できないので自然と技術が磨かれましたね。
このコースを攻め切るゴルフ力が自分にあるのか。そのリトマス試験紙的なホールが西コースの4番パー3だと言う。
大神田 距離のあるパー3ですが、左右のグリーンともに手前にバンカーがあるので、花道を使って手前から転がすという一般的なセオリーが通用しません。長い番手で高い球を打ち、正確に距離を合わせて、グリーンに止める。グリーンを外すと難易度の高いアプローチが残るので、パーをセーブするのは至難の技です。このホールでのパーはバーディと同じくらいの価値があるんですよ。
コースの景観、雰囲気、そして戦略性と、そのすべてが魅力的だと大神田さんは言う。
大神田 世界のどこに出しても恥ずかしくない日本を代表するコースだと思います。河口湖CCのメンバーであることに誇りを感じているし、たくさんのゴルファーに訪れてほしいですね。
大神田さんの14本
1W:タイトリスト915D3
3W:タイトリスト913F
5W:タイトリスト913F
7W:タイトリスト910F
4I~PW:タイトリスト714AP2フォージド
52・58度:AKIRAウェッジ
PT:スコッティキャメロン コンセプト
河口湖カントリークラブ
山梨県南都留郡富士河口湖町船津6236番地
TEL.0555-73-2611
開場:1952年
コース:27H
東コース:3294Y・P72
西コース:3280Y・P72
南コース:3382Y・P72
設計:ロバート・ボン・ヘギー
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月刊GD2019年10月号より
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