ゴルフダイジェスト会員権サービス部がお届けする「ゴルフ場身体検査」。今回は新たに会員募集を開始した千葉県木更津市の「きみさらずゴルフリンクス」です。約30年前、ピート・ダイが日本で初めて造った世界基準コースとして、当時、大注目となった18ホールです。開場時の「真里谷CC」から「きみさらずGL」へ名称変更とともに経営母体も変更し、今は「ネクスト・ゴルフ・マネジメント㈱」が運営しています。現在のコース、コンディション、運営などを調査してきました。
※令和3年4月1日より、『PGMマリアゴルフリンクス』としてPGMが運営しています。
画像: きみさらずゴルフリンクスのクラブハウス。モダンな平屋造り

きみさらずゴルフリンクスのクラブハウス。モダンな平屋造り

TPCソーグラスの17番、きみさらずGLの17番。ピート・ダイの真骨頂

PGAツアーの準メジャー「プレーヤーズ選手権」会場として有名な「TPCソーグラス」を設計したピート・ダイ。

1982年、ゴルフの原点である「ターゲットゲーム」の戦略性とギャラリーが観戦しやすいスタジアム様式を兼ね備えたPGAツアーのトーナメントコースとして造られました。ソーグラスの17番、アイランドグリーンはゴルファーならば誰もが知っているのではないでしょうか。

画像: TPCソーグラスの17番。P・ダイが造ったアイランドグリーンの原点

TPCソーグラスの17番。P・ダイが造ったアイランドグリーンの原点

その5年後、P・ダイが日本で初めて造ったのが「きみさらずゴルフリンクス」です。

スコットランドのリンクスを彷彿させるコブと起伏が連なり、その後代名詞にもなった枕木を活かしたホールの段差やポットバンカー、そして大小のバンカー群、手前から奥へ傾斜する受けグリーンなどは皆無の、複雑で大胆なグリーン傾斜。当時、ポテトチップグリーンという言葉が生まれたほどです。1988年の開場時には「難しすぎる」と、かなり話題になりました。

17番パー3は、本家ソーグラスと同じアイランドグリーン。グリーン周りはすべて池。今では日本にもいくつかありますが、アイランドグリーンの日本第一号はココ、きみさらずの17番です。

画像: きみさらずGLのアイランドグリーン。17番パー3、ホールの左サイドから見た風景

きみさらずGLのアイランドグリーン。17番パー3、ホールの左サイドから見た風景

画像: 17番(183Y・P3)グリーン周囲はすべて池だが、左右42Y、奥行き33Yとグリーン自体は大きい

17番(183Y・P3)グリーン周囲はすべて池だが、左右42Y、奥行き33Yとグリーン自体は大きい

実は、P・ダイが造ったアイランドグリーンのパー3は、世界に3つしかありません。TPCソーグラスと、きみさらずGL、カリフォルニアのTPCウエストだけ。

開場は1988年。

「きみさらずGL」は1988年(昭和63年)に「真里谷カントリークラブ」として開場。1992年にオリックスグループ入りするとともに名称を「きみさらずゴルフリンクス」に変更して再スタート。

※令和3年4月1日より、『PGMマリアゴルフリンクス』としてPGMが運営しています。

ゴルフ会員権に関するお問合せ、ご相談は、取引業57年、10万件以上の成約をお手伝いしてきたゴルフダイジェスト社会員権サービス部にお任せください。

肝心のコースや施設について、改めて取材させて頂きました。最寄りインターは東京湾アクアライン・圏央道経由で木更津東ICから約5キロ、京葉道、東関道ルートは館山自動車道の姉崎袖ヶ浦ICから約10キロと好アクセス。

きみさらずGLアクセス
車:圏央道・木更津東ICより約5キロ
  館山道・姉崎袖ケ浦ICより約10キロ
電車:JR内房線・木更津駅より18.5キロ(タクシー30分・約7000円)

クラブハウスは玄関からフロント、ロビーまで広々した動線で、自然光が入りとても明るい印象です。洋風の平屋造りでレストランも1階ですが、狭さはまったく感じません。

全面ガラス張りで、レストランの席からコース風景が見えます。2階のレストランからコースを見下ろす景色に慣れたゴルファーにとって、1階のグラウンドレベルから見る風景はむしろ新鮮です。

画像: レストランは1階にある。大きな窓があって明るく開放的

レストランは1階にある。大きな窓があって明るく開放的

ロッカールームはゲストロッカーの奥にメンバールームがあり、そこにメンバーロッカーがあります。

練習場は250Y、バンカー、アプローチ練習場あり

練習場は250ヤードの11打席、バンカー練習場、アプローチ練習場ともにあります。傾斜のある大きな練習グリーンは、本番のグリーン傾斜を想定するにはとてもいいですね。

似たホールがひとつとしてない

プレースタイルはキャディ付きの乗用カートが基本、乗用カートセルフも選択できます。

【1番ホール】広いフェアウェイのわずかな左ドッグレッグ

画像: 1番(395Y・P4)正面から左寄りが狙い目

1番(395Y・P4)正面から左寄りが狙い目

画像: 1番のセカンド地点。グリーンまで打ち上げに

1番のセカンド地点。グリーンまで打ち上げに

【2番ホール】左が池のパー3。グリーンは大きめ

【3番ホール】真っすぐのパー5。左サイドはあごの高いバンカーがガード

最初のパー5。ティショットは左斜めに向いたフェアウェイを狙います。距離によってどのアングルを狙うかがポイント。2打目以降は真っすぐです。ご覧のように左サイドの崖下はOB、フェアウェイ左とグリーン左には深さのあるバンカーが待ち受けます。

4番、5番、6番ホールは距離はありませんが、個性的なホールが続きます。4番パー4は大小6個のバンカー、左右のラフにはグラスバンカー風の起伏があるのでフェアウェイキープが大切。5番パー4は右ドッグレッグで、2打目から谷越え、グリーン手前が砲台のように切り立ちプレッシャーを掛けてきます。

6番は池越えのパー3。グリーン左と手前はギリギリまで池なので右から狙うのが常套手段。

7番パー5は、ティショット地点は右へ曲がり、2打目からは左へ曲がるダブルドッグレッグ。こういうと狭いコースのように思えますが、狭さはなくフェアウェイは広く雄大です。グリーンは右手前の花道から左奥へ流れる傾斜がついています。

8番はセカンド地点から池越え。左足下がりになることが多いので、無理せず花道狙いもありですね。

【9番ホール】真っすぐの打ち上げ。風が抜けるので距離感重視

9番は長いパー4。左サイドが法面ですが、ラフが深くポットバンカーも待ち受けています。セカンドからは打ち上げのうえに風が吹き抜けるので、前後の距離感が難しいホールです。

画像: 9番(433Y・P4)

9番(433Y・P4)

画像: 9番(433Y・P4)セカンド地点からも打ち上げ。グリーン右手前のバンカーに注意

9番(433Y・P4)セカンド地点からも打ち上げ。グリーン右手前のバンカーに注意

ランチメニューは豊富。ステーキボウル、四川麻婆豆腐…

きみさらずGLに興味を持たれたら、ゴルフダイジェスト会員権サービス部へ

視察プレーも可能です。

インに入ると「ターゲットゴルフ」全開!

【10番ホール】打ち下ろしのパー5、勝負の3打目

ゆるやかな打ち下ろし、2打目から左に曲がるパー5です。1打目はゆったりと打てますが、2打目、3打目と狙いが絞られていく「ターゲットゴルフ」らしい造りです。グリーンは前後に15Y程度しかなく、左と奥は谷。3打目がシビアなので、2打目をどこに止めるかマネジメントが大切になります。

画像: 10番(493Y・P5)

10番(493Y・P5)

11番から16番は、池とバンカーが印象的なホールが続きます。距離は長くありませんが、打っていい場所と危険な場所のメリハリが効いているので、「考えて狙って打つゴルフ」が自然と身につきそうです。

【14番ホール】バンカーと池が美しいパー5

画像: 14番(531Y・P5)池とバンカーが印象的。ホールは2打目以降、打ち下ろしに切り替わる

14番(531Y・P5)池とバンカーが印象的。ホールは2打目以降、打ち下ろしに切り替わる

画像: 14番(531Y・P5)グリーンは左下なので3打目は右寄りから狙う。2打目は右目を狙っていく

14番(531Y・P5)グリーンは左下なので3打目は右寄りから狙う。2打目は右目を狙っていく

【17番ホール】世界に3つ。P・ダイのアイランドグリーン

浮き島グリーンはティショットがタフですが、グリーンの傾斜は18ホールのなかで最も素直です。「乗ったらバーディチャンスですよ」とはP・ダイのメッセージでしょうか。

【18番ホール】池越え、バンカー越え、最後の難関

手前は池、右には大きなバンカーのタフなパー4。ティショットはクラブハウスの左側、1本の木が狙い目です。セカンドは打ち上げ、グリーン手前にも深いバンカーが待ち受けます。

グリーンは奥から手前の2段グリーンで、さらに細かな傾斜が入り込む難関ホール。

画像: 18番(363Y・P4)ティショットは池越え。クラブハウス左の1本木が狙い方向

18番(363Y・P4)ティショットは池越え。クラブハウス左の1本木が狙い方向

何度回っても飽きない。友人を誘うと驚かれる。ホームコースに最適条件!

きみさらずGLに興味をもったら、ゴルフダイジェスト会員権サービス部へ

18ホールを見てお分かりのとおり、難しさだけでなく、何度も挑戦したくなるレイアウトです。「コースを何度回っても飽きない」ことはメンバーコースとしての第一条件。そして、メモラビリティ満載のコースですので、友人や接待でゲストを誘って回るのにも最適ではないでしょうか。

画像: きみさらずGL

きみさらずGL

画像: 18H・6833Y・P72(コースレート73.1)

18H・6833Y・P72(コースレート73.1)

【PGMマリアゴルフリンクス 概要】
開場/1988年4月1日
コース設計者/ピート・ダイ
ホール数/18
コースタイプ/リンクス
全長/6833ヤード
パー/72
ドライビングレンジ/250ヤード・11打席
アプローチ練習場/有
バンカー練習場/有
1Rプレーフィ:平日ビジター(キャディ付4B)/1万8700円
1Rプレーフィ:平日ビジター(セルフ)/1万4300円
1Rプレーフィ:土日祝ビジター(キャディ付4B)/2万9700円
1Rプレーフィ:土日祝ビジター(セルフ)/2万5300円
プレースタイル/キャディ付・セルフ
プレースタイル/カート
カートにゴルフナビ搭載/有
2サムプレー/不可
スループレー/不可
FWにカート乗り入れ/不可
ドレスコード/有
レンタルクラブ/有
レンタルシューズ/有
利用道路/東京湾アクアライン
最寄IC/木更津東
最寄ICからの距離/5km
利用路線/JR内房線
最寄駅/木更津駅
クラブバス(平日)/無
クラブバス(土日祝)/無
タクシー利用駅/木更津駅
タクシー料金目安/7000円
グリーン数/1
グリーン芝種/ベント
グリーン刈り高/4mm
フェアウェイ芝種/高麗
ラフ芝種/野芝
宿泊施設/無

「PGMマリアゴルフリンクス」 

【メンバーライフ】
会員制の形態/一般会員権 
会員種別/正会員、平日(月~金)
会員数(正会員)/661名
会員数(平日)/91名
会員権譲渡/可
年会費/5万2800円(税込)
名義書換料/110万円(税込)
加盟連盟/JGA、KGA
入会条件(外国籍)/可
入会条件(女性)/可
入会条件(推薦人)/会員1名
入会条件(法人)/可
他クラブ在籍/不要
ハンディキャップ有無/不要
入会時の面接/有
入会審査時の同伴プレー/無
メンバーフィー1R概算(キャディ付)/9,460円
メンバーフィー1R概算(セルフ)/5,060円
当日フリー枠(平日)/無
当日フリー枠(土日祝)/無
メンバーロッカー/無
AクラスHC制限/15.0まで
BクラスHC制限/16.0~36.0
CクラスHC制限/
平日競技/無
研修会/なし
予約の取りやすさ(平日)/取りやすい
予約の取りやすさ(土曜)/やや混雑
予約の取りやすさ(日祝)/やや取りやすい
競技予約の取りやすさ/取りやすい
家族割引/無
家族登録制度/無
メンバー同伴優待/有
名誉メンバー(終身会員)制度/無

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きみさらずGLのクラブチャンピオンに聞く、コース攻略のコツ

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