パトリック・リード(Patrick reed)2018年のマスターズでは4日間を通して安定したショットを連発。通算15アンダーで見事チャンピオンに輝いた
スウィングに安定感をもたらす、2つの大きな圧【内藤雄士's ポイント】
パトリック・リードのスウィングを見て思うのは、スウィングに安定感をもたらす、2つの大きな圧が体にかかっているということです。
ひとつめの圧は、”お腹が強い”ということ。スウィング中ずっとお腹が正面を向いていて圧がかかっているのがわかります。お腹が強ければ、上下をねじることもでき、インパクト後に下半身が粘ってへっどを走らせることもできます。
もうひとつの圧は、下半身の圧力です。切り返しのコマで、胸が右を向いた状態で、右股関節、右ひざ、右足が一直線に並んでいます。右足でしっかり地面を踏むことで、ヘッドの入り方が安定し、なおかつインパクトで強く押せる。
一方で左足はつま先を支点にねじり上げて、地面からの反力を使っています。
一見どっしりとして動きが少ないようで、実は下半身をアグレッシブに使っているんです。
PHOTO/Tadashi Anezaki
解説/内藤雄士
月刊GD2018年6月号より