ジュニアと歩み始めた第1回大会(1998年)
ゴルフダイジェスト・ジャパンジュニアカップがスタートした1998年は、今話題のサッカーワールドカップ(フランス大会)に日本代表が初めて出場、若乃花・貴乃花の兄弟横綱が誕生し、冬には長野オリンピック開催、スポーツ界が大いに盛り上がった年でもありました。
ゴルフ界に目を向ければジャンボ尾崎が5年連続賞金王、当時のドライバーヘッドの体積は250cc、そんな時代でした。
第1回大会にはJGAナショナルチームのメンバーだった古閑美保選手はじめ、小学生だった上田桃子選手や原江里菜選手が出場、坂田信弘プロ率いる坂田塾の選手が高いトップとフィニッシュをトレードマークに活躍しました。
大会は台風の影響で3日間の予定が1日に短縮。小学生の大会は残念ながら中止に。
2000年の第3回大会で連覇する選手が現れた。
4歳からゴルフを始め「坂田塾」に入門した青山香織選手は12歳~14歳の部で、1999年、2000年と連覇。小6でプロツアー「再春館レディース」に当時、史上最年少で出場し「スーパー小学生」として脚光を浴びていました。
2001年には9歳~11歳の部で金田久美子選手と伊藤涼太選手がともに連覇を果たしています。
今や中堅としてプロトーナメントの第一線で活躍している選手たちの多くが小中学生だったこの時代、ゴルフクラブにも革命と言えるような、現在もその名が残るモデルが多く登場しました。
1999年にはそれまでヘッド体積平均250ccだったものが一気に300ccに大型化「ミズノ300S」が登場、2000年には「キャロウェイERC」、そして今も絶大な人気で、21世紀を突き進むブランドという意味の「XXIO」、2001年には一世風靡した「テーラーメイド300シリーズ」が生まれ、ゴルフの技術に加えてゴルフクラブの性能が大きく影響してくる時代を迎えたのでした。