2018年7月12日から英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2018で、日産がイタルデザインとコラボしたGT-Rの限定車「GT-R50 by Italdesign」のコンセプトモデルを発表、さらに疾走した。その模様は記事末の動画にて!

2019年に市販化決定! 大迫力のフォルム!

今回公開されたプロトタイプは、開発、設計、製造をイタルデザインが開発、設計、製造を手がけた。一方、内装・外装のデザインは、ロンドンの日産デザインヨーロッパと、サンディエゴにある日産デザインアメリカが担当している。ベースになったのはGT-R NISMOだ。

デザインのポイントは、ボンネット上にくっきりと浮かび上がるパワーバルジ、横に伸びたLEDヘッドライト、さらに下げられたルーフライン。

さらに前輪の後ろに張り出した「サムライブレード」クーラント排出口、2本のポストで取り付けられた調整式の巨大なリアウイングなどなど。

全長と全幅は、それぞれ94mmと97mm拡大され、逆にルーフ高が下がり全高は54mm低くなっている。

画像: ベースはNISMOだが、ルーフ高を下げ、専用ボディパネルを採用して、より低くワイドな佇まいに。

ベースはNISMOだが、ルーフ高を下げ、専用ボディパネルを採用して、より低くワイドな佇まいに。

インテリアはノーマルの形状を尊重しながらも、センターコンソール、インストパネル、ドア内張りに2種類の異なるカーボン素材を採用。

シートには黒のアルカンターラとイタリアンレザーのコンビ。ステアリングもカーボン製で、黒のアルカンターラのトリムをあしらっている。

画像: ベース車のデザインを踏襲しながらも、メーターまわりなどを大胆にモデファイ。ステアリングはカーボン製

ベース車のデザインを踏襲しながらも、メーターまわりなどを大胆にモデファイ。ステアリングはカーボン製

VR38DETTエンジンはレースでのノウハウを蓄積したNISMOの手によってハンドビルドされている。

GT3仕様に仕上がったエンジンパフォーマンスは、推定で最高出力720ps(7100rpm)、最大トルク780Nm(3600-5600rpm)まで高まっている。

このハイパワーにマッチングさせるべく、ビルシュタインのサスペンション、アップグレードされたブレンボのブレーキシステムがチョイス。偉大な歴史を記念するに相応しいスペックだ。

今回公開されたのは、あくまでプロトタイプであり、2019年と予想される市販時には多少の仕様変更が入るとはいえ、目をひくポイントはほとんど継承される。

デザインやパフォーマンスはほぼ市販車にも生かされるはずだ。

画像: テールランプのデザインはGT-Rならでは

テールランプのデザインはGT-Rならでは

画像: 「GT-R50 by Italdesign」として2019年に市販化されると予測

「GT-R50 by Italdesign」として2019年に市販化されると予測

「GT-R50 by Italdesign」として発売か!?

生産台数は限られ価格も中途半端なものにはならないはずだ。

日産のグローバルデザイン担当専務執行役員のアルバイサ氏が「次期GT-Rではない」と明言するとおり、確かにこのモデルは次世代のGT-Rではない。

だがその一方で、R35 GT-R最後の限定車になる可能性もある。

そして2018年7月12日にはじまったグッドウッドフェスティバル・オブ・スピード2018の会場を「GT-R50 by ITALDESIGN」が疾走した!

同時に、その販売価格まで判明した。驚きの価格は90万ユーロ、つまり1億1800万円オーバー!

生産台数は50周年を記念してわずか50台。1億円オーバーでも、それに見合う価値やいかに……!?

TEXT/Toru Sakamoto

画像: グッドウッドフェスティバル・オブ・スピード2018の会場を走るGT-R50 by ITALDESIGN。

グッドウッドフェスティバル・オブ・スピード2018の会場を走るGT-R50 by ITALDESIGN。

画像: 2014年のグッドウッドフェスティバルで初公開されたビジョングランツーリスモの影響が濃厚に漂う。

2014年のグッドウッドフェスティバルで初公開されたビジョングランツーリスモの影響が濃厚に漂う。

画像: 710bhp ItalDesign GT-R50 makes debut at FOS youtu.be

710bhp ItalDesign GT-R50 makes debut at FOS

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