今やRSの代名詞ともなった「ギリギリ」。その謳い文句に違わぬ性能で「RSは飛ぶ」という口コミは確実に広まっている。そして今、3代目の「ギリギリ」が登場。どんな進化を遂げたのか、新たな「ギリギリ」の中身に迫った。
高初速エリアがさらに拡大!今度のRSは真ん中を外しても飛ぶ!
ギリギリの飛びを、ギリギリの広さで体感
かねてから”ギリギリ”追い求めてきた「RS」。このギリギリは反発規制ルールの上限”ギリギリ”を指すものだったが、これ以上追及すれば一線を越えてしまうのは明らか。
そこでプロギアの次なる一手は、「ギリギリエリアの最大化」だった。
RSの特徴であるフェース面近くのクラウンに角度をつけた「Wクラウン」を進化させフェースのたわみを大きく、さらにフェースの厚肉部分を縮小することで、高初速エリアが拡大された。
少々真ん中からズレても、ギリギリの飛びを実現する。
さらに開発チームは、「慣性モーメント」に着目。ヘッド内部の重量配分を突き詰めたことで、ヘッドの直進性を格段に上がっている。
上下、左右に打点がズレてもヘッドが動きにくくなったことで、ボールとヘッドが正面衝突しやすくなり、初速ロスを大幅に軽減。
プロギアのクラブを知り尽くす、内藤雄士プロコーチも、「トウやヒールでも距離がほとんど変わらないんです。打感はトウやヒールだとわかるのに、ちょっと不思議な感覚です」と語る。
フェードで飛ばせるRS F、ドローで飛ばせるRS
RS F(左)は特に上下のズレに強く、RS(右)は特に左右のズレに強い
RS Fは、フェース寄りと後方を肉厚化したことで、比較的上級者に多い上下の打点ズレに強いドライバー。ちなみにRS Fはカーボンクラウンヘッドだ。
RSは、サイドと後方を肉厚化したウェート配分。アベレージクラスに多い左右の打点ミスに強いモデル。
ギリギリの飛びを、ギリギリの広さで味わえる。新たな怪物ドライバーの予感だ。
PHOTO/Takanori Miki
月刊GD2018年9月号より