「夏バテは暑さのせいだけではない。アマチュアはムダが多すぎるんだよ」と開口一番に一喝すのはGD誌のレッスンでおなじみの青山薫プロ。歩きすぎ、力みすぎ、振りすぎ、考えすぎ…。減らせるムダを極力減らせば、猛暑の夏でも、体とスコアは夏バテ知らず間違いなし! なんだとか。

青山薫プロ
09年レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。日体大でバレーボールからゴルフに転向した異色のプロ。現在シニアツアー参戦中。アマの悩みを一発解消する痛快なレッスンに定評がある

青山プロが教えてくれた最初のムダが歩く距離。

「飛ばそうと力んで振りすぎるとボールは曲がるから、当然歩く距離も長くなる」。

なるほど、ミスショットは歩く距離を伸ばしてしまいますし、何本もクラブを持って歩くので体力も奪われてしまいますね。

鉄則その1「大振りするな小さく振れ!」

画像: コンパクトなスウィングで体力を温存。届くか届かないかの距離を目いっぱい振るより、大きなクラブを軽く振るほうが省エネで絶対にやさしい

コンパクトなスウィングで体力を温存。届くか届かないかの距離を目いっぱい振るより、大きなクラブを軽く振るほうが省エネで絶対にやさしい

鉄則その2「9番アイアンをうまく使え!」

画像: 夏ゴルフに9Iは鬼に金棒。9Iは適度なロフトがあるため、ボールをつかまえやすい。つまり方向性がいい。ミスの少ないクラブこそ最強の武器にふさわしい

夏ゴルフに9Iは鬼に金棒。9Iは適度なロフトがあるため、ボールをつかまえやすい。つまり方向性がいい。ミスの少ないクラブこそ最強の武器にふさわしい

夏バテ解消のために大切なのは、「徹底して手前から攻める」だ。

大振りしなければ、ボールはそれほど曲がらないからロストや林の中などのミスは避けられる。

大振りや素振りのしすぎだけじゃなく、歩く距離も減らせるわけですね。

鉄則その3「使わないクラブは入れるな!」

画像: そもそも14本も必要だろうか?1ラウンドで1度も使わなかったクラブは迷わず抜いてしまおう。とくに5I、6Iは難しいのでアイアンは7IからでOK。ただパー3の距離に対応するクラブは入れておくこと

そもそも14本も必要だろうか?1ラウンドで1度も使わなかったクラブは迷わず抜いてしまおう。とくに5I、6Iは難しいのでアイアンは7IからでOK。ただパー3の距離に対応するクラブは入れておくこと

鉄則その4「グリーンエッジまでの距離で打て!」

画像: アマチュアはピンまでの距離にこだわるが、それだとオーバーしてしまう。グリーンエッジまでの距離で打てば、ピンまで転がってくれるし、ショートしてもアプローチが寄せやすい。ピンの距離しかわからないときはマイナス10~20Yを目安に

アマチュアはピンまでの距離にこだわるが、それだとオーバーしてしまう。グリーンエッジまでの距離で打てば、ピンまで転がってくれるし、ショートしてもアプローチが寄せやすい。ピンの距離しかわからないときはマイナス10~20Yを目安に

ティショットを曲げるアマチュアは、セカンド以降の行動にもムダを省くポイントがある。

「そもそも曲げたらパーオンなんかできないよ。残り250ヤードなら9Iで2回。200ヤードならPW2回でグリーンは狙えます。それにパターを持てば、カートに戻らないでプレーできるから最短距離でグリーンに行けますよ」

たしかに、クラブ選択も夏バテ解消の大切なポイントなわけですね。

鉄則その5「日陰をこまめに歩き水分補給!」

画像: 「日陰がなければ日傘や帽子などを活用し、打たない時間はカートに乗るなどして‟自分で日陰をつくる”ことが大事」。こまめな水分補給はいうまでもありませんが「男性はなかなか日傘を差したがらないが、夏の日差しを甘くみてはいけない」

「日陰がなければ日傘や帽子などを活用し、打たない時間はカートに乗るなどして‟自分で日陰をつくる”ことが大事」。こまめな水分補給はいうまでもありませんが「男性はなかなか日傘を差したがらないが、夏の日差しを甘くみてはいけない」

夏の日差しを甘くみないこと

無駄を省くことは大切ですが、具体的な行動以外にも、他人に勝ちたい欲望、バーディなどへの誘惑、失敗への恐怖…。

そんな目に見えない敵と戦ってしまうことも、エネルギーの消費につながるそう。

画像: 省エネゴルフ…考えれば考えるほど奥が深いです。

省エネゴルフ…考えれば考えるほど奥が深いです。

週刊GD2018年7月24日号より

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