と或るとき、今平周吾プロは、自分の飛距離が落ちている原因が右股関節の硬さにあることに気づいた。そして、股関節の動きを意識するようにしたという。すると、落ちていた飛距離に変化が起きた───。

「試合中に『あれっ』と思って、何が悪いのか考えたら、右股関節の硬さが問題だとわかったんです」

「それから意識的に股関節を動かすようにしています」

「右足の付け根にシャフトのような棒を挟めるくらい、右に乗れると、飛距離が伸びるうえに、バラつきもなくなるんです」(今平)

今平プロの股関節を動かす3つのチェックポイント

[チェック①]最初はアドレスで右つま先を正面に向ける

画像: 靴のなかでも右つま先が正面を向き続けるようにバックスウィング。最初はこれぐらい極端にしてもOKだ

靴のなかでも右つま先が正面を向き続けるようにバックスウィング。最初はこれぐらい極端にしてもOKだ

アドレスでは、右つま先を開かずに構えると、右股関節が空回りせず、テークバック時にねじれを受け止めやすい

[チェック②]右の股に物を挟めればOK

画像: 赤い円のところにシワがしっかり入るのが理想

赤い円のところにシワがしっかり入るのが理想

トップで右股関節の部分に、ズボンのシワができるくらいねじる。たとえば、シャフトを挟んでも落ちなければ股関節に乗れている証拠。

[チェック③]足の付け根から前傾する

画像: [チェック③]足の付け根から前傾する

股関節から前傾してアドレスしておかないと、いくら股関節を使おうとしても上手く動かない

右のしわが作れたら、あとは振るだけ

右足で地面を踏むように、右ひざを正面に向けたまま、胸を右に回しテークバック

画像: 右ひざの位置が外側にズレると当たらなくなる

右ひざの位置が外側にズレると当たらなくなる

アドレスでの右足の形を変えずに、トップまで上体をねじる。つま先だけでなく、ひざの角度もキープするとねじれが強くなる。全体的に右へスウェイするテークバックだと股関節に乗らないので注意

Imahira's Iron swing

画像: 今平周吾プロ 今年は婚約し、賞金ランクも現在6位と公私ともに絶好調。あとはツアー2勝目を挙げるのみ

今平周吾プロ
今年は婚約し、賞金ランクも現在6位と公私ともに絶好調。あとはツアー2勝目を挙げるのみ

PHOTO/Hiroaki Arihara、Kazuo Iwamura TEXT/Taisei Sugawara

月刊GD2018年9月号より

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