パー5の2打目で距離を稼ぎたくても、FWはまともに当たらないからついUTやアイアンでを持ってしまうという人が多いのでは……。このままFWが飾りのクラブになってもいいの!?

芯に当たらない原因は“最下点のズレ”

「上げよう」とすくい打つタイプ→かなり手前を叩いてからトップする

画像: 「上げよう」とすくい打つタイプ→かなり手前を叩いてからトップする

ボールを上げたい意識が強く出ると、クラブをインサイドから入れてかち上げるような体使いになって右肩が下がりやすい。ヘッドがボール手前の地面に当たってダフるか、そこからソールが跳ね上がってトップする結果に。

「飛ばそう、飛ばそう」とリキむタイプ→ボール手前が最下点でダフる

画像: 「飛ばそう、飛ばそう」とリキむタイプ→ボール手前が最下点でダフる

飛ばしたくてリキむ人は上体が突っ込んでかぶりながら当たることが多く、クラブが外から入りやすい。最下点はボールの手前になり、入射角も深いため、ソールが滑らずにダフってまったく飛ばない。

芯を喰うナイスショット→最下点はボールの少し先

無駄にリキまずに振れればクラブはプレーン通りに上がって下りて、誤作動が生まれない。結果として、スウィング軌道の最下点がボールのすぐ先になる。また、入射角はゆるやかなダウンブローになるので、多少手前から入ってもソールが滑って、ナイスショットが続きだす。

画像: 芯を喰うナイスショット→最下点はボールの少し先

アイアンのように打ってみよう!

アマチュアゴルファーのアンケートでは、FWの悩みの第1位は「球が上がらない」こと。

その悩みのせいで球を上げようとすくい打ちになって、最下点がボールの手前になてしまっている人が多いと北村プロ。

「FWはロフトが立っているから、下から打ちたくなる気持ちもわかりますが、それではまともに当たりません」

「上から当ててもちゃんとロフトがボールを上げてくれるという経験値が必要なんです。ボールの先のターフを取るつもりで、勇気を出して7番アイアンのように打ってみてください」(北村)

アイアンと同じ打ち方でいい

FWは長いから「横からフラット軌道で」と思うことが間違い

「クラブが長いから必要以上に横なぐりになってしまうからミスが増えるんです。少し縦に振るくらいのつもりでちょうどいい軌道になてくれますよ」

タテに振って上から打ち込むということは、アイアンのように打つということ?

「その通りです。これはアイアンでも使える裏ワザなんでえすが、構えたときに顔を右にむけてそのまま打ってみてください。左肩が低く保たれてヘッドが自然と上から下りてくれますよ」

すくい打ちを直すポイント①フェースの下部で打つようにする

画像: すくい打ちを直すポイント①フェースの下部で打つようにする

ヘッドがダウンブローに下りて最下点がボールの先ということは、打点はフェースの下部になるのが正解

すくい打ちを直すポイント②顔をボールの右に向けると、アップライトに振りやすい

画像: 顔の向きの違いに注目。顔を右に向けると左肩が浮かずに上から打てる

顔の向きの違いに注目。顔を右に向けると左肩が浮かずに上から打てる

少しでもアップライトに振ろうとしよう。クラブが上から下りやすい。

すくい打ちを直す③顔を右に向けたまま振れば上から自然なインパクトに!

画像: すくい打ちを直す③顔を右に向けたまま振れば上から自然なインパクトに!

クラブが下から入るすくい打ちの人は、インパクトで顔が傾いて右肩が下がる傾向がある。顔を右
に向けておけば、左肩を低く保ててヘッドが上から入りやすい。

すくい打ちを直す④フェース面をボールに向けたままテークバック

画像: すくい打ちを直す④フェース面をボールに向けたままテークバック

フェースを開きながらテークバックしてしまうと、それを戻す動きが必要になってしまう。フェース面をボールに向けたままテークバックしたほうが、無駄な動きがなくなる。

腕力ではなく、シャフトで飛ばす

「飛ばしたいとリキむ人は上体のチカラに頼って手で当てにいてしまうことが問題です。手元ばかり先行してヘッドがおりてこないから、シャフトのしなりを生かせないんです」

腰の位置で手元が追い越していく

「このタイプの人は、ダウンスウィングの途中でヘッドが下りてくるのを少し待つようにすればインパクト前にシャフトが“逆しなり”してくれて、ヘッドが手元を追い越し走るから、パワーがなくてもちゃんと飛ばせるようになります」

飛ばしたい欲を捨て、シャフトをビューンとしなり戻らせることが上達への道だ。

リキみをとるポイント①手で当てに行くから振り遅れて芯を外す

画像: リキみをとるポイント①手で当てに行くから振り遅れて芯を外す

飛ばしたい一心で手が先行しながら当てに行くと、シャフトはしならないしまともに当たらない。「インパクトがハンドファーストになりすぎて、ボールが上がらなくなってしまいます」

リキみをとるポイント②大きく振りかぶっても飛ぶわけじゃない

画像: シャフトが地面と平行になるくらいがちょうどいい

シャフトが地面と平行になるくらいがちょうどいい

リキんだ大きすぎるトップはスウィングを乱す原因になる。でも無理にコンパクトにしてもリキみを生むから、リキまないリラックスしたトップにすること。

リキみをとるポイント③グリップは手の中で滑るくらいユルユル

画像: リキみをとるをとる第一歩

リキみをとるをとる第一歩

無駄なリキみを取るには、まずグリップを握る強さを落とすこと。「人にヘッドを持ってグルっと回してもらったら、手の中でグリップが滑るくらいの強さが理想です」

リキみをとるポイント④手打ちにならないように腰はしっかり回す

画像: 体を回さないと飛ばない

体を回さないと飛ばない

シャフトをしならせるというと体が止まって手だけで振ってしまいがち。しなったシャフトについていくように腰はしっかり回し続けること。

リキみをとるポイント⑤「右胸」をターゲットに向けるように振る

画像: リキみをとるポイント⑤「右胸」をターゲットに向けるように振る

リキむ人は上体のチカラに頼るから腰の回転が止まっていることが多い。「右胸を目標に向けるイメージで振れば、腰が回りますし、ミート率が良くなります!」

画像: 遅咲きの知性派プレーヤー 北村晃一プロ 甲子園に2度出場した高校球児で、プロゴルファーを目指したのは大学4年から。09年にプロ入りして今年は初のシード選手としてツ アー参戦中。ミッションバレーGC所属。神奈川県出身、33歳

遅咲きの知性派プレーヤー
北村晃一プロ
甲子園に2度出場した高校球児で、プロゴルファーを目指したのは大学4年から。09年にプロ入りして今年は初のシード選手としてツ
アー参戦中。ミッションバレーGC所属。神奈川県出身、33歳

ILLUST/Takeru Syoji
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
月刊GD9月号より

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