【解説】田畑尚吾先生(たばたしょうご)慶応大学医学部助教授・内科医。スポーツ医学専門。国内唯一の夏のフルマラソン「北海道マラソン」に出場経験者。
世の「冷アイテム」をコースで試して採点した
1.クイッククール(DAISAKU)
容器に水を入れ電池1本で涼風と霧が体感できる。定価880円
「見た目が最高にかわいいです! 使い切りじゃなくずっと使えるし、プレー中も持ち運びできる。それを考えれば値段もすごくいいと思います」
2.DEGREE「‐℃」(MINOS)
接触冷感素材・ゼロクールを使用したタオル。定価1200円
「冷たいのに肌触りはサラサラ。肌感覚は◎! 水をかければ。より冷たさを実感できます。このサイズにしては値段が少し高いですが、ゴルフには理想的なタオル」
3.氷でしっかり冷却アイスノンベルト(白元アース)
ひたい専用の氷のうベルト、即効性はナンバー1。定価750円
「しっかり凍らせておけば、一番ひんやり感があるのは間違いないです。暑さで体になにかあった場合でも、持っていれば熱中症対策としても安心できるアイテムです」
4.服の上から体を冷やすスプレー(桐灰化学)
衣服に-20℃のジェット冷気を噴射。ウェアのひんやり感はプレー中も持続する。定価780円
「風が当たると冷たい感覚が長く持続するのがいい。そういう意味ではプレー中に合いそう。もう少しコンパクトなサイズにすると持ち運びも便利になるかな」
5.タオルに氷を作るスプレー(桐灰化学)
タオルなどに噴射すると、-30℃の冷気で氷ができる製氷スプレー。定価780円
「タオルだけじゃなくて、服にも氷を作ることができるので『とにかく今、冷やしたい』という衝動があるときは最高! これで持続性がアップするとさらにいい感じですね」
6.ジェレード ボディーモイスチャー モーニングシャワー(ベイズ)
化粧品感覚で濡れる、ジェルタイプの冷感ボディクリーム。定価1200円
「女子受けしそうなデザインもGOOD。化粧品を塗る感覚で、直後の冷たくなる感じは抜群。持続性もありますし、これで値段がもう一歩お手ごろだったら(笑)」
7.首もと氷ベルト(桐灰化学)
専用カバーは防菌防臭加工。濡らして使用すると冷却効果アップ。定価880円
「ベルトの先に磁石が付いていて、両方の先でパチッとはめられるので着脱が便利。プレー中は『振るときは外して、それ以外は巻いて』とゴルフにも使えますね」
8.ガリガリ君 冷却シート(Leaffresh)
アイスの冷感をシートで再現。弱酸性で肌にもやさしい。定価180円
「『周囲から何それ? 』って興味を持たれるのは間違いなしで、目立ちたがり屋にはもってこい(笑)。アイス同様のガリガリ君のエキスも肌で十分感じられます。この上にキャップ被ったら目立たずいいかも」
9.ひんやり日焼け止め-5℃(桐灰化学)
-5℃の皮膚感覚。泡タイプの日焼け止めスプレー。定価780円
「見た目もかわいく、女の子も持っていきやすい。肌感覚も◎で持続性もOK。いい香りもします。女の子だったら今の時期、絶対欲しくなる1本ですね!」
「首元」と「わきの下」など、動脈に近い部分を冷やすのが、"冷アイテム"の上手な使い方(田畑先生)
冷感グッズについて田畑先生曰く「皮膚の表面温度を下げる目的としては有効です。首元やわきの下、足のつけ根など、太い動脈が通る部分を意識して冷やしましょう」とのこと。
体内を循環する血液を冷やすことで、体温を効果的に下げることができるそうだ。
ちなみに栄養状態が悪いと熱中症のリスクが高まるそうなので、朝食はしっかりとりましょう。
最後に熱中症の前兆を教えてもらいました。「前兆が表れてしまったら無理してプレーせずに、涼しい場所に移動して休息をとってください」
あと3ホールでクラブハウス……などとラウンドを無理して続行するのは危険です。ご注意を!
週刊GD2018年8月21・28日号より