ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)。世界ランキング1位。今季3勝。フェデックスランキングも上位争い。飛距離はもちろん、今、一番強い選手
ヘッド速度とボール初速がほぼ同じ
ダスティン・ジョンソン(以下DJ)は誰もが認める飛ばし屋ですが、2打目で残る距離が多いのは、90~130ヤードだと言います。
DJが強くなっていった時期と、ウェッジ練習に重点を置き始めた時期はちょうど重なります。この練習が何を意味するかは推して知るべしでしょう。
「僕にとって大事なのはこの距離。ロブウェッジ、サンドウェッジ、ピッチンウェッジ、すべてキャリーを確認しながら練習します。スピンの数値までチェックします」(DJ)
「自分の振った感覚と、キャリーの距離が毎回一致するように調整しているんです」
![画像: SWやAWやPWで6割ぐらいの力加減でショットを打ち、必ずトラックマンで数値を確認](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/24/9da5e674c5c98b70514ce3ba19a395bb5af8410c_xlarge.jpg)
SWやAWやPWで6割ぐらいの力加減でショットを打ち、必ずトラックマンで数値を確認
トラックマンの数値を見せてもらうと、SWで90ヤード強、PWで120ヤード強(ともにキャリー)でした。
ヘッド速度とボール初速がほぼ同じで、体の回転スピードとボールの飛ぶスピードが合うように打っていました。
SWの6割ショット
![画像1: 【ダスティン・ジョンソン】90~130Yのコントロールショットを重点練習。世界1位の秘訣](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/09/08/270dd129553b4360cc2d7e3eb620b4de4a15f85b_xlarge.jpg)
![画像2: 【ダスティン・ジョンソン】90~130Yのコントロールショットを重点練習。世界1位の秘訣](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/09/08/4bbf16527317c180fcfc3f55b71bd1a05deac4c8_xlarge.jpg)
![画像3: 【ダスティン・ジョンソン】90~130Yのコントロールショットを重点練習。世界1位の秘訣](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/09/08/23f7bcad593c950dab26b4599ffbbc3556799ca5_xlarge.jpg)
![画像4: 【ダスティン・ジョンソン】90~130Yのコントロールショットを重点練習。世界1位の秘訣](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/09/08/2dcd5ca078e27ead2d9bb103697f9cc121aa1aa7_xlarge.jpg)
ヘッドスピードと初速が揃ったショットは、落ちてからすぐに止まるな球になります。ライや状況によって、スピンをかけたりかけなかったり、自由自在にコントロールしているのです。
PWの120ヤードショット
アドレス ボールを少し左に置く理由は、バウンスを滑らせ高い球を打つため。シャットフェースが強いので、右に置くと突き刺さってしまいます。
トップ 短いクラブでも、上体のねん転が深く股関節が大きく動いている。左足が右に動いてこないので、締まったトップになります。
ダウンスウィング ストロンググリップなので、クラブはかぶって下りてきますが、早めに左股関節へ体重を乗せることで、フェースが大きく返ることを防いでいます。
![画像: オープンスタンスで、ボールは左に置く](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/24/4ad53f4dc533e35536bbe30fabee91cb2fe98958_xlarge.jpg)
オープンスタンスで、ボールは左に置く
![画像: 上体の回転が深く、股関節がしっかり動いている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/24/0cc070bb69946bfab64afde9f75fce08bc44262c_xlarge.jpg)
上体の回転が深く、股関節がしっかり動いている
![画像: 左股関節へ早めに体重を移動させている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/24/757f48b13b6b6094149af6ed1930b4b06957e43f_xlarge.jpg)
左股関節へ早めに体重を移動させている
![画像: スタンスの向きと右手のひらが真っすぐ飛ばすキモ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/24/16afe004c3af5559cf068e69c4463854dafcdc26_xlarge.jpg)
スタンスの向きと右手のひらが真っすぐ飛ばすキモ
![画像: 振り抜きをよくするために右ひざを左に送る](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/24/d587683c97e25697a6ba4cfac7cae06bac4d6f87_xlarge.jpg)
振り抜きをよくするために右ひざを左に送る
![画像: 上体の回転と一緒に右肩を最後まで動かすことが大切](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/24/524c59f0f0cec169215c46debc2f7efe304e2495_xlarge.jpg)
上体の回転と一緒に右肩を最後まで動かすことが大切
インパクト オープンスタンスで右手を返さないことで、左へのミスを防ぎながら、真っすぐ飛ばしています。
フォロー 左に置いたボールに対して、上体と一緒に顔も動かし右ひざを左に寄せることで、フォローがスムーズに出て高い球が打てます。
フィニッシュ 右肩を目標に向けるように上体と一緒に回すことで、手の操作が少なくなり、フェース面は最後まで変わらずに振り切れます。
解説/内藤雄士プロコーチ
PHOTO/Tadashi Anezaki
月刊GD2018年10月号より