ゴルフ歴は長いのに、どうしてもスライスが直らないというアマチュアに、時松隆光プロを育てた桜美式ゴルフの生みの親・篠塚先生はどんなアドバイスを送るのか。意外にも、「手首を使おうとするから、スライスするのです」と指摘 ───。

画像: 【教える人】 篠塚武久先生。時松隆光プロを育て、テンフィンガーの研究は20年以上。福岡市で桜美ゴルフハウスを主宰

【教える人】
篠塚武久先生。時松隆光プロを育て、テンフィンガーの研究は20年以上。福岡市で桜美ゴルフハウスを主宰

画像: 【教わる人】 平瀬勝久さん。68歳。ゴルフ歴38年。HC23

【教わる人】
平瀬勝久さん。68歳。ゴルフ歴38年。HC23

スライスの原因! それはクラブ先端のヘッドを意識しすぎ

ヘッドを手で返そうとして、手をこねている

平瀬 ドライバーがスライスするので、怖くて思い切り振れないんです。

篠塚 平瀬さんは、「脳(頭)」と、「手」だけでゴルフをしている感じですね。「スライスさせたくない」と、頭ではわかっているので、手をこねて、何とかボールをつかまえようとしているんですね。

篠塚 ところが、手というのは、動きが安定しないですから、いい時と悪い時の差が激しい。そうすると、たくさんクラブを振らないと(ボールを打たないと)不安になるので、本番で怖さが出てしまうわけです。

画像: ヘッドを意識すると手をこねやすい。クラブ全体をどう「振るか」を考える必要がある

ヘッドを意識すると手をこねやすい。クラブ全体をどう「振るか」を考える必要がある

平瀬 「手」だけで振らないようにするには、どうしたらいいでしょうか。

篠塚 意識をヘッドだけでなく、クラブ全体に向けることが大事です。今の平瀬さんのスウィングは、例えるならば、「刀」の“切っ先”だけを動かそうとしているイメージですが、刀というのは刀身全体を振ってこそ切れるものです。

篠塚 クラブを刀だと思って、トップからボールを「切る」イメージで振ってみてください。

平瀬 シャフト全体に“刃”がついていると考えると、手を「こねる」ということはあり得ませんね。

篠塚 それだけでなく、普段より、格段に体を使って振るようになるのがわかるはずです。「切る」動きだと、どこから振り下ろせばいいか、体が勝手に察知するので、トップの位置が毎回ぴったり決まります。

篠塚 すると、無駄な力が抜けて、切り返しの「間合い」がよくなり、足の力も全部使って振れるようになります。

ボールを“切る”想像をする「刀打法」

画像: ボールを“切る”想像をする「刀打法」

ダミーの日本刀を使って振り出した平瀬さん。スウィングの動きでボールを「切る」と想像すると、自然に体を開いて(回転させて)、刀身(クラブ)を真っすぐ動かす。手首をほとんど使わなくなった(こねなくなった)。

フォローまで手を返さずに振り抜く

画像: フォローまで手を返さずに振り抜く

インパクト後も、手を返すのではなく、体の回転によって振り抜く。左ひじは曲がってもいい。

【ドリル】スプリットハンドで握ってボールを斬る

画像: 【ドリル】スプリットハンドで握ってボールを斬る

篠塚 両手の間隔を離して握る「スプリットハンド」で振ってみましょう。

平瀬 あ、うまく打てました。クラブ全体でボールを切る感じですね。

篠塚 スプリットで握ると、左右の手の役割が明確になります。手首をこねずとも振り抜けるということが理解できます。

平瀬 ありがとうございました。手先を使わなくても、スライスは直るんですね。

桜美式ゴルフの上達合宿に行きませんか! 一人参加OKです

PHOTO/Akira Kato、Hiroyuki Okazawa、TEXT/Daisei Sugawara

週刊GDより

ゴルフダイジェストツアーの1人予約ゴルフ旅行↓

画像: golfdigest-play.jp
golfdigest-play.jp

This article is a sponsored article by
''.