「競技ゴルフに出てみたいけれど、ルールや競技のやり方に詳しくないし……」と二の足を踏んでいる方、多いのではないでしょうか? 今回は、そんなゴルファーのために、「プレーにまつわるバンカーのルールや作法」をおさらいです! 基本のルールをマスターして、アベレージゴルファーが気軽に参加できる新しい大会『ゴルフダイジェスト クラスB アマチュア選手権』で競技ゴルフをスタートしてみませんか?

バンカーは「低いところから入って低いところから出る」これが原則です

グリーンを取り囲むガードバンカーは、ほとんどの場合グリーン側が高いもの。高いサイドは地面が崩れやすく、砂も柔らかいので低いところか出入りしましょう!

画像: 多くのバンカーはグリーン側が高い。反対側の低いところから出るのがマナー(写真はアリソンバンカーの鳴尾GC)

多くのバンカーはグリーン側が高い。反対側の低いところから出るのがマナー(写真はアリソンバンカーの鳴尾GC)

「バンカー」ネーミングの起源

ところで「バンカー」と当たり前のように呼んでいますが、どういう意味なのか知っていますか? ヒントは英語のスペル、「銀行員」のBANKERではなくBUNKERです。ゴルフが生まれた国、スコットランドでは、当時の主燃料だった石炭を貯蔵保管する場所として屋外に穴倉を掘って、それをBUNKERと呼んでいました。

それがゴルフ場の「地面の窪み」に当てはめられてバンカーと呼ばれるようになりました。ゴルフ発祥のリンクスコースはもともとが海沿いの砂丘地に造られたので、窪地には自然と砂が溜まったのです。

米国ではバンカーよりも「サンドトラップ」と呼ぶのが主流。ちなみにバンカーの砂を馴らす「レーキ」は、英語で熊手の意味です。

バンカーのならし方

バンカーを打った後はバンカーレーキでならします。

画像: ご存知バンカーレーキ、短い突起が付いているので、砂をならすとストライプ状のあとがつきます

ご存知バンカーレーキ、短い突起が付いているので、砂をならすとストライプ状のあとがつきます

足跡を消すために手前に引いてきたら、最後に砂の山ができてしまったり、真っすぐならせずに蛇行してしまったり……。限られた時間の中でキレイに平らにするのは難しいかもしれませんが、後続のプレーヤーが不利にならないように、できるだけ丁寧に整えたいものです。

では、ここでクイズです

第1門 バンカーのならし方で、正しいのはどちら? (各写真の上側がピン方向です)

ヒントは砂をならした跡にあるボールです。タテとヨコ、どちらのならし方が、このボールを打つ人が不利にならずに済むでしょうか……。

  • 画像1: 【はじめての競技】バンカー内のマナーとルール。バンカーレーキの使い方、バンカー内のルースインペディメント(アベレージゴルファーの新大会/クラスB選手権)
    左右方向にヨコ向きにならす

    残念、不正解。ヨコにならすと、レーキでできた溝に球が入ってしまった場合にボールの後ろの砂が邪魔になるからです。

    画像: ヨコ方向だと、ボールの後ろが砂の山になりやすい

    ヨコ方向だと、ボールの後ろが砂の山になりやすい

    画像1: ピンに向かってタテにならしましょう

    ピンに向かってタテにならしましょう

  • 画像2: 【はじめての競技】バンカー内のマナーとルール。バンカーレーキの使い方、バンカー内のルースインペディメント(アベレージゴルファーの新大会/クラスB選手権)
    前後方向にタテ向きにならす

    正解です! ピンの方向に前後にならしておくと他のプレーヤーが溝の中に球が入ってしまうようなことが避けられます。レーキを細かく前後に動かすのがコツです。

    画像2: ピンに向かってタテにならしましょう

    ピンに向かってタテにならしましょう

  • 画像3: 【はじめての競技】バンカー内のマナーとルール。バンカーレーキの使い方、バンカー内のルースインペディメント(アベレージゴルファーの新大会/クラスB選手権)
    左右方向にヨコ向きにならす
    20
    134
  • 画像4: 【はじめての競技】バンカー内のマナーとルール。バンカーレーキの使い方、バンカー内のルースインペディメント(アベレージゴルファーの新大会/クラスB選手権)
    前後方向にタテ向きにならす
    80
    537

第2問 バンカー内で打つのに邪魔になった場合、取り除くことができるものは?(現行ルール)

フェアウェイではOKでも、バンカー内は……。これが大ヒントです。

  • 画像5: 【はじめての競技】バンカー内のマナーとルール。バンカーレーキの使い方、バンカー内のルースインペディメント(アベレージゴルファーの新大会/クラスB選手権)
    ポケットから落ちたティ

    正解。バンカー内にあるルースインペディメント(石ころ、葉っぱ、松ぼっくり、木の枝などの動かせるもの)に触れたり、動かしてしまうと、ストロークプレーの場合2打罰となってしまいますが、ティは人工物であり、ルースインペディメントとはならないので取り除くことができます。

  • 画像6: 【はじめての競技】バンカー内のマナーとルール。バンカーレーキの使い方、バンカー内のルースインペディメント(アベレージゴルファーの新大会/クラスB選手権)
    葉っぱ

    残念。バンカー内にあるルースインペディメント(石ころ、葉っぱ、松ぼっくり、木の枝などの動かせるもの)に触れたり、動かしてしまうと、ストロークプレーの場合2打罰となってしまいます。

  • 画像7: 【はじめての競技】バンカー内のマナーとルール。バンカーレーキの使い方、バンカー内のルースインペディメント(アベレージゴルファーの新大会/クラスB選手権)
    松ぼっくり

    残念。バンカー内にあるルースインペディメント(石ころ、葉っぱ、松ぼっくり、木の枝などの動かせるもの)に触れたり、動かしてしまうと、ストロークプレーの場合2打罰となってしまいます。

  • 画像8: 【はじめての競技】バンカー内のマナーとルール。バンカーレーキの使い方、バンカー内のルースインペディメント(アベレージゴルファーの新大会/クラスB選手権)
    ポケットから落ちたティ
    70
    515
  • 画像9: 【はじめての競技】バンカー内のマナーとルール。バンカーレーキの使い方、バンカー内のルースインペディメント(アベレージゴルファーの新大会/クラスB選手権)
    葉っぱ
    15
    106
  • 画像10: 【はじめての競技】バンカー内のマナーとルール。バンカーレーキの使い方、バンカー内のルースインペディメント(アベレージゴルファーの新大会/クラスB選手権)
    松ぼっくり
    15
    110

バンカーといえばこのクラブ/SW豆知識
バンカーからの脱出にはサンドウェッジが必需品。サンドウェッジの原型、ソールに膨らみ(バウンス)を付けたサンドアイアンを発明したのはジーン・サラゼンというのは良く知られていますが、実はそれ以前の1930年にウォルター・へーゲンによって「サンディー・アンディー」というフェースのえぐれたクラブが開発されていました。ただし、凹面型フェースだったため翌年には使用禁止になってしまいました。

さあ、初競技に行こう! 平均スコア100前後のゴルファーのための新しい大会です。

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