46回目を迎える世界ロングドライブ選手権がアメリカのテキサス州とオクラホマ州の週境にある「WinStar World Casino&Resort 」で開催(2018年9月)された。ゴルフダイジェストの2018ドラコン日本選手権ウィメンズディビジョンで優勝、4回目の世界大会出場となった斉藤かおり選手が大会の様子と注目選手をレポートしてくれた。

ドラコン世界大会会場はウィンスターゴルフクラブ ワールド カジノ&リゾート

一週間にわたる世界大会は、アメリカ東部に発生したハリケーンの影響で連日雨まじりの天候でした。斉藤かおり選手が競うウィメンズディビジョンは各国代表18名が出場、9名×2グループで3分の間に8球を打ち、これを4セット行うポイント戦。各グループ上位4位までが決勝ラウンドへ進出となります。

斉藤選手はドラコンの世界ランキングでも上位の実力者が揃った「死の組」が予想されるグループの入り、最終セットまで決勝進出者がわからない大接戦のなか、惜しくも5位(最長飛距離は286ヤード)で決勝進出ならず。悔しい結果となりました。

斉藤かおり選手が注目したのは、LPGAのツアープロ、エミリー・トゥバート選手

USLPGAの現役ツアープロのEmily Tubert(エミリー・トゥバート)が米国代表の一人として出場していました。今年初参加にも関わらず、米国予選で優勝し、ドラコンの世界でも注目の選手。早速、インタビューすることに。

画像: 斉藤かおり選手とLPGAツアープレーヤーのエミリー・トゥバート選手

斉藤かおり選手とLPGAツアープレーヤーのエミリー・トゥバート選手

斉藤 USLGAツアー参戦中のあなたが、なぜロングドライブ(ドラコン)に挑戦しようと思ったのですか?

エミリー 今年、アトランタのLPGAツアー出場の時、会場に来ていたロングドライブ選手から大会へ誘いを受けました。飛距離には自信がありましたし、ロングドライブ選手権のことも知ってました。興味もあったので出ることにしました。初めて出場したテネシー予選で322ヤードで優勝、世界大会に出場する権利を獲得したんです 

斉藤 LPGAツアーでも、あなたの飛距離は有利でしょうか?

エミリー 有利の場面もありますが、正確性を求められるツアーではティショットをドライバーではなく、2番アイアンで打つことが多いのでどちらとも言えません。

斉藤 エースドライバーのスペックは?

エミリー キャロウェイのツアーレップの方に任せているのでくわしい数値は知りませんが、キャロウェイのXRで、今回のドライバーのロフトは5度。ライ角はつかまりやすく1度アップライトにしています。長さは48インチです。

斉藤 世界大会出場にあたり、何か特別なトレーニングはしていましたか?

エミリー 普段と変わらず体幹を鍛えるトレーニングをしています。飛距離のためではなく、ツアーで戦うためのトレーニングです。

斉藤 練習の時は、測定器などでスウィング分析していますか?

エミリー フライトスコープで、クラブヘッドのアタックアングル(入射角)と初速、スピン量をチェックしています。

斉藤 スウィングを見ると、他のロングドライブ選手と比べて、省エネというか小さいパワーで効率よく飛ばしているように見えました。

エミリー 優勝したテネシー予選では、ウィメンズディビジョン全出場者中、わたしが一番ヘッドスピードが遅かったんです。でも、ミート率でボールを飛ばすことはできるんです。

斉藤 ありがとうございました。

今後、LPGAツアーとドラコン競技の「二刀流」で活躍しそうなエミリー選手。多くの新しい選手がロングドライブ世界大会に出場、新たなスターが続々と出てきています。

エミリー・トゥバート選手の「ミート率」スウィング

エミリー・トゥバート選手はグループ予選1位(最長飛距離308ヤード)で通過、決勝トーナメントではセミファイナルまで進みました。

画像: 決勝トーナメントはナイター。1万人近い大観衆が集まる

決勝トーナメントはナイター。1万人近い大観衆が集まる

【Emily Tubert】
1992年、カリフォルニア生まれ。13歳からゴルフを始めて2017年LPGAツアーデビュー。大学時代は3度オールアメリカンに輝いた若手実力者。2018年LPGAツアー参戦中。ツアーでのドライビングディスタンスは271Y

画像: オープンディビジョン優勝はモーリス・アレン選手(決勝戦では393ヤード)。ウィメンズディビジョン優勝はフィリス・メティ選手(決勝戦では313ヤード)

オープンディビジョン優勝はモーリス・アレン選手(決勝戦では393ヤード)。ウィメンズディビジョン優勝はフィリス・メティ選手(決勝戦では313ヤード)

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ゴルフダイジェストでは日本国内で21年間ドラコン日本選手権を開催、優勝者を世界大会へ送り出しています。アマチュアでもも予選出場できます。飛距離自慢の方は、実力試しに参加してみてはいかがでしょう。2018年大会結果などの記事は下記よりチェックできます。

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