北は宮城から南は鹿児島まで、全国に25店舗を展開する「ホワイト餃子」。その本店が常磐自動車道「流山IC」から9.5キロ、千葉県野田市にあります。今やその名は全国区となったホワイト餃子ですが、聞けばそれらはチェーン店ではなく、ホワイト餃子の味に惚れ込み、野田本店で住み込み修業をし、巣立っていった人たちが各地でお店を出しているそうだ。「本店に来られない人にも、ホワイト餃子の味を楽しんでほしい」と暖簾分け総本部、社長の水谷方昭さん。ちなみにホワイト餃子の名前は、父の先代店主が餃子作りを教わった中国人の「白さん」の名にちなんでいる。
画像: ホワイト餃子 のれん分け総本部 代表取締役・野田本店店主 水谷方昭さん

ホワイト餃子
のれん分け総本部
代表取締役・野田本店店主
水谷方昭さん

きつね色のホワイト餃子。熱湯と油で焼き色をつける

先代店主はもともと料理を生業としていなかった。戦時中、中国語の通訳の仕事で中国に渡った際、そこで供される料理に惹かれた。それも一部の人しか口にできない皇帝料理ではなく、誰もが親しんだ家庭料理。その中に餃子があった。通訳をこなせるほどに勉強が得意だった先代は、餃子熱が高まると中国料理に関しての文献を調べ始めた。そこで見えてきた餃子の歴史に驚いた。

画像: 多めの油を使って焼き上げるためホワイト餃子は全体的にきつね色をしている

多めの油を使って焼き上げるためホワイト餃子は全体的にきつね色をしている

餃子は千年以上も前から食べられていた家庭料理であること。そして、形も料理法も当時のまま存在する料理は非常に稀であること。「これは日本で人気が出るはずだ」。先代は中国でひそかに思いを抱き、帰国してから準備を整え、白さんに教えを乞うたのだという。料理人ではなかった先代は、先入観にとらわれることなく中国餃子作りの技術を習得していった。しかし、日本と中国のある違いに気づくことになる。「教わった通りの餃子を供しても……」

それは風土だった。生活様式や志向を決定づける、その土地の気候、水質、地形……。白さんがいる中国と日本では風土が違う。中国の餃子をそのまま日本で供しても、きっと好まれないだろう。先代はそのように考え直し、中国の餃子をベースに「日本人が好みそうな」餃子開発を始めた。

画像: 連日お客さんで賑わう本店。一人前「10個」ですが、女性でも簡単に食べ切れてしまう

連日お客さんで賑わう本店。一人前「10個」ですが、女性でも簡単に食べ切れてしまう

中国において餃子は水餃子として食べるのが一般的。あまった水餃子を翌日に再加熱して食べる際、焼き餃子になる。先代が目を付けたのは、この焼き餃子だった。日本人に美味しい焼き餃子を食べさせたいと思った。そこで、日本人用にゼロから焼き餃子の開発を始めた。ベースとなったのは白さんに教わったこと、文献で調べたこと、それらを総合して自分で考えたこと。

外はカリッ! 中から野菜汁がジュワー!

皮ははじめから焼くことを考慮し、中国のものより厚く作る。餡の基本は野菜。八割方を野菜が占めている。ベースとなる野菜は季節で変わり、夏はキャベツ、冬は白菜。日本人が日本人の風土で長らく食べてきた野菜を美味しい季節に使う。肉は豚肉だけ。餃子の餡には野菜の味を壊さない豚肉がぴったりだという。

画像: 熟練の職人による仕込み。野菜多めの餡を厚めの皮に包んでいく

熟練の職人による仕込み。野菜多めの餡を厚めの皮に包んでいく

名物である野田産の醤油をつけて焼きたてを頬張る。カリッとした皮のなかから野菜の旨味たっぷりの餡が出てきた。味は本当にあっさりしていて驚いた。個性があるようでない、それがホワイト餃子の個性。日本人による日本人のための餃子は野田本店から全国に広まった。

画像: 調味料は醤油、酢、ラー油をお好みで。一味唐辛子を加えるとピリっと引き締まる

調味料は醤油、酢、ラー油をお好みで。一味唐辛子を加えるとピリっと引き締まる

画像: ホワイト餃子野田本店 千葉県野田市中野台278 TEL.04‐7124‐2424 公式ホームページはこちら

ホワイト餃子野田本店
千葉県野田市中野台278
TEL.04‐7124‐2424

公式ホームページはこちら

(持ち帰り生販売)
AM9時~売切れまで
※9時の販売開始前に売切れることがあります。
ご来店の際には前日に電話にて問い合わせ
(店内飲食)
平日/17時~19時30分
土曜/16時40分~19時30分
日曜/16時30~19時30分
定休/水曜、年末年始
駐車場/あり。25台

画像: 外はカリッ! 中から野菜汁がジュワー!

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