163センチと小柄ながら、シニアとは思えない驚異の飛距離。今季のレギュラーツアーで平均飛距離284ヤードをマーク。故郷タイランドのバミューダ芝で培った小技の名手でもあり、P・マークセンはシニアでは無敵に近い存在だ。好調なシーズン中にドライバーを新調、その意図を聞いてみた。
画像: タイ出身で1966年生まれの52歳。シニア入りしてから3年で13勝、その間にレギュラーツアーでも2勝している。3年連続のシニア賞金王に王手をかけている。国内最高峰の大会、日本オープン2018にも出場

タイ出身で1966年生まれの52歳。シニア入りしてから3年で13勝、その間にレギュラーツアーでも2勝している。3年連続のシニア賞金王に王手をかけている。国内最高峰の大会、日本オープン2018にも出場

スリクソンZ785は、ゼクシオと同じくらい簡単。そこに操作性が加わったフィーリング!

ドライバーは『ゼクシオ8』から『9』、『10』と移行してきて、そのいずれでも複数回の優勝を果たしたマークセン。7月にセントアンドリュースオールドコースで行われた全英シニアオープンの現地では、『ゼクシオ10』から『スリクソンZ785』にスイッチ、見事10位に入った。

画像: 「大きく感じずに構えやすい」という見た目

「大きく感じずに構えやすい」という見た目

マークセン セガサミーの練習日(全英シニアの2週間前)に試してみたら『ゼクシオ』と遜色ないやさしさで、しかも操作性が抜群でした。高低が打ち分けられるし、自分の思った球筋で狙い打ちできるんだ。これが変えたいちばんの理由だね。

操作性だけでなく、キャリーが約5ヤード伸び、トータル飛距離300ヤードに到達。ランも含めると、310ヤード以上だという。

画像: 打感がソフトであり、つかまって弾く感覚。ネック調整でロフトを1度立たせて8.5度にカスタム

打感がソフトであり、つかまって弾く感覚。ネック調整でロフトを1度立たせて8.5度にカスタム

ドライバーが大いに気に入った流れで、3番ウッドも『スリクソンZF85』にチェンジした。

マークセン 3番ウッドは270ヤード目安で、ティアップすれば280ヤードは飛ばせます。これも球筋の操作性がいいです。

画像: スリクソンZF85 ドライバーとの相性が抜群。すぐに気に入ったという

スリクソンZF85 ドライバーとの相性が抜群。すぐに気に入ったという

振った感覚と距離感が合う

飛ばし屋だが、強さを支えるのはショートゲーム。ウェッジはもちろん、パターにもマークセン流のこだわりがある。

マークセン オデッセイの『ホワイトホット』の打感が好きなんです。白いインサートのモデルが、打音と打感と転がるフィーリングが自分に合うようです。ボールがしっかりつかまって目標方向に出しやすいのもいい。とても距離感が合います。

画像: 振った感覚と距離感が合う

『#2』を10年ほど使い、現在の『#5』は5年使い続けている。

マークセン 『#2』はフェースが長く見えて扱いづらいときもあったけど、『#5』はちょうどいい。後方のフランジが広めで安心感があるし、サイトラインも長いので目標に構えやすいですね。

パターのグリップはスーパーストロークのピストルタイプ。

マークセン ここ数年、グリップは『スーパーストローク』を使っています。操作性と安定性を兼ね備えているところが気に入っています。ただし、少しずつ細身のものに移行しています。

アイアンは6番までクラブで楽して、7番からは狙えるモデル

アイアンはキャビティではなく、ブレードタイプの『スリクソンZ945』。ただし、それは7番から。6番よりも長い番手はアイアン型の中空UTへ徐々に移行。6番までは『スリクソンZU85』だ。

シャフトは高さを出しやすいプロジェクトX

画像: スリクソン Z945 アイアン スピン量を抑えつつ、高弾道で狙える『ライフルプロジェクトX』を採用

スリクソン Z945 アイアン スピン量を抑えつつ、高弾道で狙える『ライフルプロジェクトX』を採用

マークセン アイアンは、4番から6番までアイアン型のユーティリティ。コントロールしやすく、何よりボールが上がりやすい。軽く振って番手どおりのキャリーを出せるのが気に入っています。

4番、5番、6番はアイアン型ユーティリティ

画像: スリクソンZU85 「軽く振って、通常のアイアンと同番手のキャリーが出るんです」

スリクソンZU85 「軽く振って、通常のアイアンと同番手のキャリーが出るんです」

ちなみに7番アイアンのキャリーは170ヤード。その飛距離をもってしても、この選択だ。

60度のロブ以外は、フルショットで使いやすい、抜けのいいソール形状のウェッジを使っているという。

マークセン 開いて構えても違和感が出ず、構えやすい丸みのある刃先の形状が好みです。スピンが利くウェッジなので、様々な攻め方ができます。

画像: クリーブランド RTX-2.0ウェッジ(56度)

クリーブランド RTX-2.0ウェッジ(56度)

マークセン レギュラーツアーの長いコースセッティングでは54度を多用し、シニアツアーではもっぱら56度を使っています。

レギュラーとシニアの両方に出場するマークセンらしい使い分け術だ。

画像: 4番、5番、6番はアイアン型ユーティリティ

PHOTO/Hiroaki Arihara

月刊GD2018年11月号より

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