プラヤド・マークセンの快進撃が止まらない。今年はシニア賞金王に輝いた2016年と17年の年間4勝を越え、すでに5勝。この規格外のシニアプレーヤーの強さはどこにあるのか? 本人を直撃した。

【プラヤド・マークセン】
1966年生まれ、タイ出身。1997年から日本ツアーに参戦し、ツアー6勝。2016年にシニア入りすると4勝してシニア賞金王に。2017年はレギュラーツアーのSMBCシンガポールオープンで優勝。シニアでは4勝し、2年連続賞金王。

── 半端じゃない強さです。その源はどこにあるのでしょう?

マークセン タイの国技ムエタイを2年間みっちりやっていたことがあります。その2年間と16歳からキャディをしてコースをたくさん歩いたこと。それが今の基礎体力の源になっています。

── 現在の飛距離は280ヤードです。

マークセン よく飛ばしのコツを聞かれるのですが、私自身だれかに教わったことがないので、どう教えていいのか、よくわからないのが正直なところです。

マークセン でも、ずっと大切にしていることはあります。その場でクルっと回転できるスタンス幅です。体重移動は意識していません。とくにバックスウィングで右にスライドしてしまうと飛ばしのパワーが逃げてしまいます。

── ウェートシフトは意識しないのですね。

マークセン 下半身をどっしりさせて、上半身をねじり上げ、前傾姿勢を保ったまま肩をタテに回転させる。ムエタイのパンチで言う“フック”はNGです。ヨコ回転ではダメなんですよ。

── ヨコ回転ではなく、タテ回転ですか?

マークセン そうです。からだは前傾姿勢をしているので、タテに回転すれば、トップまでに溜めたパワーをダウンスウィングで開放してクルっとからだが回転できます。

── それがいつも安定してスウィングできる強さのコツというわけですね。

マークセン ゴルフはそれだけではありませんが、スウィングについてはそうです。フィニッシュは意識しなくてもバランスよく収まります。試してみてはいかがでしょう。

「肩はタテに回転」これクルっと回るコツ。飛距離280ヤード!

【P・マークセン 今季ここまでの成績】
ファンケルクラシック 優勝
スターツシニア 優勝
日本シニアオープン 優勝
マルハンカップ太平洋クラブシニア 優勝
ファンケルクラシック 優勝
コマツオープン2018 6位タイ
セヴンヒルズカップ KBC シニアオープン 2位タイ

「前傾した体のアングルを大切に振っています」

PHOTO/Yoshitaka Watanabe

週刊GD2018年10月9日より

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