手のひらを一緒に見ていた、平本穏プロは「これはいいマメですよ。できるだけフェース面を開閉させたくないという強い意図を感じますね。手のマメはスウィングを表しますよ!」と絶賛、さらにノレンのお手を拝借しつつ、解説してくれた。
左に曲げたくない意図が手のひらに出る
【左手のマメ】フェースの返りすぎを抑えるためにできた『ライン出しのマメ』
【特徴①】指による握り込みの受け皿となる、手のひらのマメ
【特徴②】フィンガーで握るので指の腹にできる。マメはカチカチ
3本指の腹と、その真下にある手のひらのマメがスゴい。フェースの開閉を抑えるため、しっかり握り込む証拠といえる。
【右手のマメ】切り返しで、こすれてできた『猛練習マメ』
【特徴③】強く握り込まないので左手より薄い
「グリップを強く握り込もことはしていないので、純粋にこすれてできたマメです」と指摘。これだけできているということが、練習量のスゴさを語っている。「フェースを真っすぐ使いたい、フェード打ち特有のマメです」(平本プロ)
「彼はフェースの開閉を抑え、まっすぐフェースを押し出すタイプの典型です。左手の3本指でクラブをロックし、右手は添えているだけです」
【解説】平本穏プロ
広島県出身、32歳。クラブとスウィングに独自の理論を持つプロ。「このマメに練習量の凄さが出ていますね。脱帽です」
日本の若手の「手マメ」事情
国内の若手選手はキレイな手の持ち主が多い。握り込まない派が主流だからか?
さて、自分の手のひらは? 「できていいマメ、悪いマメ」
シード選手からアベレージまで多くのゴルファーを見る森守洋コーチ曰く、右打ちのゴルファーならば、右手のマメでスウィングの欠点が分かるそう。
「本来、右手のひらはクラブを“押す”ように動きます。正しく押せる人は中指と薬指にマメができる」と森コーチ。
「注意したいのが右手親指と人差し指のマメ。インパクトでグリップを“引く”ように振り、カット軌道でスライスを打つ人は、親指と人差し指にできます」(森)
来春に向けて練習に励む時期、スウィングの良し悪しは手のひらに出ます、マメは正直。
【解説】森守洋コーチ
1977年生まれ。静岡出身。米国ゴルフ留学の後、陳清波プロに師事。02年からレッスン活動を始める。福田真未、香妻陣一朗のコーチも務める。
PHOTO/Tadashi Anezaki
月刊GD2018年11月号より
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