
【試打・解説】堀越良和プロ
お馴染み試打のスペシャリスト。これまで試打したウェッジは数百本!

【計測方法】「20ヤード前後がいちばんスピン性能の違いがわかる」という堀越プロに、弾道解析機"フライトスコープ"を用いて、20ヤード付近のラフと花道からSWで5球アプローチしてもらい、上下2球を除く3球の平均スピン量を計測した。
"操作性の高い"ウェッジ部門
「マックダディ フォージド」(キャロウェイ)

「開いて使うと性能を発揮しやすい」



「いわゆるティアドロップ型で操作性が高いウェッジです。リーディングエッジがシャフト軸線より前にでた出っ歯なのでボールに直接コンタクトしやすく、上級者であれば自分が打ちたい弾道が必ず打てるクラブです」(堀越)

マックダディ フォージド(キャロウェイゴルフ)
ヘッド:軟鉄鍛造
ロフト角:48度~60度(2度刻み)
「RTX4 ツアーサテン」(クリーブランド)

「バウンスが均一だからきれいに抜ける」



「ティアドロップ型の元祖ともいうべきブランドだけに、やはり顔の良さが安定しています。バウンスの効きもよく、バウンスの当て方がイメージしやすいのが特徴です。細かいミーリングがスピン力アップに貢献しています」

RTX4 ツアーサテン(クリーブランド)
ヘッド:軟鉄鍛造
ロフト角:48度~60度(2度刻み)
「ツアーワールドTW-W」(本間ゴルフ)

「ネックが長く操作しやすい」



「構えてみるとまさに"本間の顔"で、伝統が脈々と受け継がれていることが感じられます。バウンスを盛り上げるのではなく、エッジ側を削ることで造っており、とくにヒール側のバウンスは開いたときに使いやすいです」

ツアーワールドTW-W(本間ゴルフ)
ヘッド:軟鉄鍛造
ロフト角:48度・50度・52度・56度・58度・60度
「グライド フォージド」(ピンゴルフ)

「花道からの抜けがいちばんいい」



「バウンス表記は8度ですが、実際には10度以上あるように感じるほどバウンスが効きます。プロが使用しているクラブなのでソール幅が薄く、フェースを開いて使う人と相性がいいでしょう。操作性もよく、どんなアプローチでもできそうです」

グライド フォージド(ピンゴルフ)
ヘッド:カーボンスチール精密鍛造
ロフト角:50度~60度(2度刻み)
「ボーケイSM7(Sグラインド)」(タイトリスト)

「Sグラインドは払い打つ人に」



「ボーケイにはソール形状がいろいろあるのですが、今回試打したSグラインドはソールの後ろ寄りにバウンスの頂点があり、ヘッドをシャローに入れるゴルファーが合いそう。ボールがしっかりフェースに乗っている感触があっていいですね」

ボーケイSM7(タイトリスト)
ヘッド:軟鉄鍛造
ロフト角:46度~62度(2度刻み)
「ミルドグラインド ハイ・トウ」(テーラーメイド)

「58度は全面フェースで開いても構えやすい」



「名前の通りトウが高く、ヘッドの先に重さがあるので、慣性モーメントが大きい。インパクトで当たり負けせず、ヘッドがブレにくいので、バウンスを使いやすく安定したショットが打てます。花道はもちろん、ラフからも抜けがいい」

ミルドグラインド ハイ・トゥ(テーラーメイド)
ヘッド:軟鉄鍛造
ロフト角:50度~60度(2度刻み)

週刊GD2018年10月30日号より
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