昨年の賞金ランク51位から2018年ランク30位とV字回復を遂げた酒井美紀。ギアで言えば、最大の功労者がゼクシオテンのドライバーだったという。女子プロの中でもクラブへのこだわりが強い酒井が、使い慣れたスリクソンからゼクシオのドライバーにスイッチした理由とは?
“曲げない屋”が、ゼクシオテンで飛距離を手にした
「昨年(2017年シーズン)は、賞金ランキング51位と思うように成績が残せなかったので、今年からドライバーをゼクシオテンに替えました。もともとクラブは小ぶりな顔が好みで、ゼクシオを初めて構えたときは『大きいな』と、少し違和感がありました。ですが、打ってみると、『ミスをした』と思ったときでも、飛距離は出ているし、曲がり幅が少ない。昨年はドライビングディスタンスも最下位だったのに、今年(2018年シーズン)は、春の『フジサンケイレディス』で、好条件ではあったんですが、296ヤードも飛んだのです。それがすごく自信になりました」(酒井)
「ゼクシオはスウィートエリアが広く、ミスをしても距離のロスが少ない。シャフトとの相性もよく、飛んだうえに、コントロールもしやすいです」。ボールコントロールには自信を持つ酒井、ロフトは8.5度。
ジュニア時代から人生でドライバーのOBは一度きりという名手が、飛んで曲がらないとお墨付きを与えたゼクシオ。他のクラブはハードスペックのスリクソンだが、もう一本、ゼクシオが入っている。それが9番ウッドだ。
「今まで4Iだったのを、今年から『クラブに頼ろう』ということで、9番ウッドにしました。楽に振れて、ラフからでもピンが狙えるクラブです」。ドライバーと9番ウッドはゼクシオ、それ以外はスリクソンというセッティングでランキングもジャンプアップ。クラブセッティングの重要性を再認識したシーズンとなった。
バッグに入る「もうひとつのゼクシオ」、4Iに替えて9W
3、5、7Wは小ぶりで振り抜きのいいスリクソン
小ぶりヘッドのスリクソンZ945は4年目
ウェッジは50、56度。クリーブランド588・RTX2.0
ジュニア時代からパターはずっと2ボール
今シーズン活躍した9W、165~170Yでピンを狙う
PHOTO/Tadashi Anezaki
週刊GD12月4日号より