研修生時代の故障を機にスウィングを見つめ直して、古武道などを参考に独自の理論を構成。そして、いたって「普通」だった37歳のインストラクター・今泉健太郎は、マックス404ヤードのドラコン記録を持つ飛ばし屋になった。一般的なスウィングの常識を覆す独創的「400ヤード理論」に、元プロ野球選手の鈴木健さんが弟子入り。今回はその第4回目、「飛距離を伸ばすのに、大きなフォロースルーは要りません」。

今泉健太郎プロ
いまいずみけんたろう。身長は173㌢、体重は70㌔。筋トレせずに正式記録404ヤードのドラコンプロ。研修生時代の故障を機にセオリーとは違った飛ばし術を自ら編み出す。そのウワサを聞きつけ、遠方からも生徒が来訪。大阪府内で今泉ゴルフスクールを開催中

【生徒】鈴木健さん
西武とヤクルトで189本のホームランを打った元スラッガー。ドライバーの引っかけに悩み、今泉プロの門を叩く。身長187センチ。今泉プロのレッスンを受け始め、チーピンが消えてフェードが続けて出るように…

今泉プロのドライバーを見ていた鈴木健さん、あることが気になった

画像: フォロースルーが気になった鈴木健さん

フォロースルーが気になった鈴木健さん

鈴木 今泉プロのスウィングを見ていて気になったのですが…。一般的には「飛ばすならフォロースルーは大きく」と言いますよね。でも、今泉プロのフォロースルーは小さくないですか?

今泉 そう見えますか……。「フォロースルーは大きいほうがいい」って言われますが、僕のフォロースルーは適当なんです。

鈴木 適当!! ですか?

今泉 振り子をイメージしてみましょう。振り子には視点があるので、いったん上げれば勝手に加速して戻っていきます。僕のフォロースルーはこれです。

画像1: 【今泉健太郎の400ヤード理論vol.④】飛距離を伸ばすのに大きなフォロースルーは要りません。元プロ野球選手、鈴木健さんが入門。ゴルフダイジェスト動画
画像2: 【今泉健太郎の400ヤード理論vol.④】飛距離を伸ばすのに大きなフォロースルーは要りません。元プロ野球選手、鈴木健さんが入門。ゴルフダイジェスト動画

鈴木 ということは自分でフォロースルーまで振る意識はない、と。ボールをしっかり捉えれば、そこから先は成り行きです、と。

今泉 テークバックで右を向いて手が上がりますよね。この時、左ひじは曲がっていいと言いました(第2回レッスン)。曲がっている左ひじがインパクトで伸びてボールを捉えます。勢いがついているので、振り子の原理ですから、叩いた後もフォローが出ていきます。

鈴木 ゴルフはもちろん、野球でもそうなんですが、フォロースルーを大きくとれば、ボールが遠くに飛んでいくイメージが強いのですが、そうではない、と考えているんですね。

今泉 野球のバッティング練習でタイヤ打ちってありますよね、タイヤを叩くときにフォロースルーを出そうとはしないですよね。

鈴木 しないですよね。しっかり叩いて終わりです。

今泉 それと同じで、ボールをしっかり叩くということが分かっていれば、体が回っていった動きにつれてフォローが出ていくだけです。無理にフォローを大きくしようとすれば「軸」がブレやすくなりますし、振り子のバランスも崩れてしまいます。

画像: 今泉理論はタイヤ打ちと同じ。叩いた後は惰性

今泉理論はタイヤ打ちと同じ。叩いた後は惰性

画像: 右を向いたトップは左ひじが曲がってOK。それが伸びていきインパクト。これが飛距離アップにつながる

右を向いたトップは左ひじが曲がってOK。それが伸びていきインパクト。これが飛距離アップにつながる

鈴木 だから、今泉プロのスウィングは力感がないのに、飛んでいくんですね。

今泉 もともと、筋肉ないし、力はないですから(笑)。

「大きなフォロースルーは要らない」レッスン動画と今泉プロのスウィング動画はコチラ

画像: ④「ドライバー・フォローがなくても勝手に飛ぶ」今泉健太郎の『ビッグボールテクノロジー』 www.youtube.com

④「ドライバー・フォローがなくても勝手に飛ぶ」今泉健太郎の『ビッグボールテクノロジー』

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