LPGA2018シーズンが幕を閉じ、各部門の最終ランキングも確定。あらためて上位陣の顔ぶれとさまざまなスタッツを照らし合わせると、上位陣が軒並み好成績を残しているスタッツがあった。それはいったい?
賞金ランキングTOP5
1位 アン・ソンジュ ¥180,784,885
2位 シン・ジエ ¥165,325,295
3位 鈴木愛 ¥140,234,839
4位 比嘉真美子 ¥109,969,185
5位 成田美寿々 ¥106,278,614
【トップ5の2017年賞金ランキング】(1位) 鈴木愛(5位) シン・ジエ(10位)アン・ソンジュ(11位)成田美寿々(12位)比嘉真美子
今季のトップ10には、8位小祝さくら、9位勝みなみ、11位松田鈴英など若手の台頭が目立ったが、トップ5はやはり実力者。では賞金トップ5のスタッツを見ていこう。
平均ストローク
1位 鈴木愛 70.1052(23試合)
2位 シン・ジエ 70.1317(27試合)
3位 アン・ソンジュ 70.3423(27試合)
4位 比嘉真美子 70.5396(33試合)
7位 成田美寿々 71.1262(31試合)
トーナメント優勝にはビッグスコアも必要だが、シーズン通じて上位に入るには平均ストロークということ。鈴木愛は歴代最速で獲得賞金が1億円を突破するなど前半は好調だったが、夏場に右手首痛で5試合欠場したことが響いた。比嘉真美子は2018年は1勝だけだが、圧倒的な安定感で4位。つづいては平均飛距離。
ドライビングディスタンス
3位 比嘉真美子 254.34y
13位 成田美寿々 244.88y
26位 アン・ソンジュ 240.19y
32位 鈴木愛 239.27y
58位 シン・ジエ 232.94y
3位に入った比嘉真美子を別にすれば、飛ばし屋であることが賞金ランクで上位に入る絶対条件でないと分かる。トップは葭葉ルミで平均飛距離258.29y。シン・ジエとは20ヤード以上の差。イーグル数も葭葉ルミが8回で1位だがトータル92ラウンド、ツアー1の飛ばし屋でもイーグルを獲れる確率は11ラウンドに1度だ。
平均パット数(パーオンホール)
1位 鈴木愛 1.7414
3位 アン・ソンジュ 1.7596
4位 シン・ジエ 1.7646
10位 成田美寿々 1.7911
14位 比嘉真美子 1.8012
ドライビングディスタンスよりも平均パット数のほうが賞金ランキングの結果に近い。鈴木愛は1ラウンドあたりの平均パット数も28.2762で1位。アイアンショットの精度など他要素が含まれるが、賞金ランク上位はパットの名手である。
【賞金ランキングTOP5の使用パター】
アン・ソンジュ 「オー・ワークス 2ボール」(オデッセイ)
シン・ジエ「ホワイト・ホット#4」(オデッセイ)
鈴木愛「ヴォルト アンサー2 」(ピン)
比嘉真美子「ヴォルト B60」(ピン)
成田美寿々「Futura T5W」(スコッティキャメロン)
着実なパットでパーをキープし、バーディを量産する実力者たち。台頭著しい若手がどう挑んでいくか。2019年シーズンのスタートは3カ月後だ。