2018年、石川遼はクラブセッティングを一度も替えずにシーズンを戦い抜いた。一年間の戦友ともいえるクラブセッティングを覗いた。
シーズン中、同じものを使っていると「自分の良さ、悪さがわかる」
「クラブは、距離感や打感が自分の体に染み込んでいるものを使いたい。頻繁に替えると自分が悪い
のか、クラブが合っていないのかわからなくなり、目の前が真っ暗になってしまうので」
ドライバーショットに悩んだときも、この考えは変わらなかった。
「ずっと同じものを使っているからこそ、自分の良さ、悪さというものがわかる。右へのミスが多いのであれば、つかまりやすいドライバーに替えれば、右へのミスはなくなるけど、悪い部分の本質は
解消されず、また別の形で現れる。クラブが悪いのではなく、あくまで悪いのは自分のスウィングなのです」
現在、2019年シーズンの開幕へむけ、新クラブの投入を検討中である。
「スウィングの良し悪しを判断するバロメーターになっているのが3W。14本のなかで一番つかまりやすいから」と、明確な基準も持っているだけに、あとは自分のなかの感覚とマッチするか否かで決めていく。
スウィングの良し悪しを測る3+W「XR 16」
18年シーズン終盤、長年使っている2Iに「モーダス プロトタイプ」のシャフトにカーボン素材をコーティングした新シャフトを投入。新シーズンを見据えた見極めを開始している。
「Steel head XR」の2Iはシャフトを交換「N.SPRO MODUS」に
石川遼と言えばドライバー。顔を重視して「XR 16」
「ドライバーは顔を重視。フックでもスライスでもなく、ストレートな顔が好みです」
50度は「Xフォージド」、58度は「MD2」
バックフェースに鉛「Xフォージド」13モデル
9年間使用しているエースパター「#09iX」
2019年へのクラブ変更は「3W」との相性次第
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
週刊GD2018年1月1日号より