【森コーチのドリル：バランス崩し素振り】思い切り振って、フィニッシュは1本足。飛ばしの秘訣はバッバ・ワトソンにあり
「上半身が脱力していないと、腕とクラブを速く振ることはできません。力まかせに叩きにいこうとすれば、上半身はガチガチに力んでしまいます」(森)
例えるなら、上半身の力みはスピードを出したがっている自分の体にリミッターをかけているようなもの。この力みを取り払うためにおススメの練習法がこれ。
「バッバ・ワトソンのようなフィニッシュ。カタチを気にせず、とにかくブンまわす!」（森）
森 上半身が力めない状態にして、素振りをするといいんです。下半身を固定すると上半身が力みやすくなるので、わざとバランスを崩すように振ってみる。ヘッドが走る感覚がつかめますよ
森 バッバ・ワトソンやジャスティン・トーマス、小平智プロもフォローで左足が地面から離れますよね。わざとバランスを崩してクラブを振るとヘッドスピードが上がるんです。両足を揃えて素振りをしたり、底が滑りやすいスニーカーを履いて振る練習も効果がありますよ。
素振りして、感覚をつかんだら実際に打ってみるのもよさそうだ。
森守洋プロ
静岡県出身。アメリカゴルフ留学の後、陳清波プロに学ぶ。東京ゴルフスタジオでアマを教える傍ら、福田真未プロ、香妻陣一郎プロなどを指導。
【今泉コーチのドリル：人差し指・小指外し素振り】飛距離404ヤードの結論。手首が自由に動けば、飛距離が伸びる!
両手の人指し指と小指を外してグリップ。大げさにやるとこういう握りです。
今泉 古武道の教えでは中指に"正中線"が通っていて、中指と薬指が体の芯になるといいます。つまり、この2本さえしっかり握れていれば他の指はゆるめて大丈夫。実際にやってみると分かりますが、中指と薬指だけで握る感覚だと手首が柔らかくなってヘッドがスムーズに走り出しますよ。
「両手の小指を外して、手首をグルグル回せたらオッケーです」（今泉）
「いつものグリップよりも、手首が柔らかく使えるのが体感できるはずです」
今泉 人差し指まで外すのが不安なら、まずは小指だけ外してみましょう。それだけでも手首が柔らかく使えて回しやすいはず。この感覚でスウィングすればヘッドを効率よく走らせることができ、飛距離がアップするはずです。
今泉健太郎プロ
大阪府出身。筋トレなしで404ヤードを飛ばしたこともあるドラコンプロ。大阪で今泉ゴルフスクールを開催中。
【和田プロのドリル：指先つまみ素振り】ティグラウンドで出来るヘッドスピード即効アップ法‼
420ヤードの最高記録を持つドラコン選手、和田正義プロが、実際にコースに出て、ティグラウンドでできる"ヘッドスピードを上げる方法"を教えてくれた。それが指先でつまむように"超フィンガー"で握って、足踏みしながら素振りするというもの。
「まず、両手の指先だけでグリップをつまむように持ちます」
和田 両手の指先だけでグリップをつまむようにクラブを持ち、フォローサイドからいったんクラブを上げたら、その反動を使って右足体重、左足体重と足踏みするように素振りをします。グリップをギュッと強く握れないので、上半身を脱力して振る感覚がつかめます。
指先でつまむようにグリップしたら、フォローサイドからいったんクラブを上げます
その反動を使って、右足体重、左足体重と足踏みするように素振り。ヘッドが走る感覚がつかめます
和田 ヘッドがビュンビュン走るはずなので、その感覚を体に覚えさせてからティショットします。これまでより飛ぶはずです!
和田正義プロ
山形県出身。ツアープロからドラコンプロに転身。最高記録は420ヤード。仙台の泉ビレジゴルフガーデン所属
週刊GD 2019年1月1日号より
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