フェースの上めでインパクトすることが、高打ち出し・低スピンで飛んでいく「ドローンボール」の条件です、と河野晃一郎プロ。Vol.2では、その習得に必要なフェースターンのコツを紹介しました。今回はフェースターンの妨げになる「体の開き」の防ぎ方です。シンプルなドリルに取り組んで、ドローンと飛ぶドライバーショットを手に入れましょう!

【通勤GD】通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

【解説・指導】河野晃一郎プロ
大学卒業後、アメリカのミニツアーで4年間武者修行して4勝を挙げる。07年に帰国後プロテストに合格。2011年「マイナビABC」で初優勝

体が開くと手元が浮く。手元が浮くとフェースは返せない

ドローンボールで飛ばすためには、しっかりフェースをターンさせることが重要。そのためには、手元をインパクトで左に流さず、低い位置を通してあげる必要があります。インパクトで手元が浮いてしまう原因になる「体の開き」の防ぎ方です。

Point.1 胸を右に向けたまま切り返す

画像1: 体が開くと手元が浮く。手元が浮くとフェースは返せない

ダウンスウィングで上体が開くと、手元の通り道がなくなり、手元は浮いてしまいます。それを防ぐには、胸を右に向けたまま手元を真下に下ろすように切り返すことが大切です。

Point.2 背中の"縮み"をキープして切り返す

画像2: 体が開くと手元が浮く。手元が浮くとフェースは返せない

ダウンスウィングで背中が反ったり伸びると、左肩が浮いて手元も浮き上がります。左右の肩甲骨の間が縮んだまま切り返す感覚を持ちましょう。こうすると上体が開かなくなります。

Point.3 スリークォーターくらいの小さなトップで

画像3: 体が開くと手元が浮く。手元が浮くとフェースは返せない

テークバックで手を大きく振りかぶると、体が伸び上がり、軸がブレて、上体の前傾角が崩れやすくなります。これらはすべて手元を浮かす原因です。左肩をあごの下まで回すだけの少し小さめなトップで十分です。このほうが結果的にフェースの上目に当たって飛距離は伸びるものなのです。

Point.4 ビハインド・ザ・ボールは必須条件

画像4: 体が開くと手元が浮く。手元が浮くとフェースは返せない

ダウンスウィングで上体が左に流れると、体が回転できずに詰まり手元を低く保てません。ビハインド・ザ・ボールを強く意識しましょう。

【通勤GD・本日のポイント】上体を右に向けたままクラブを振れるかどうか
インパクトで上体が左に流れたり、上体が開きやすい人は、腕や体に力が入りすぎている傾向があります。ひじや手首をリラックスさせて。クラブを担ぐようなトップからゆるゆるで素振りをしてから打ってみましょう。上体を右に向けたまま切り返すスウィングできるはずです。

画像: 「ひじや手首の力を抜き、脱力した状態でスウィングしましょう。上体が開かないスウィングになるはずです」

「ひじや手首の力を抜き、脱力した状態でスウィングしましょう。上体が開かないスウィングになるはずです」

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