投影面積が大きく、安心感がある
プロやアスリート向けの「BBD」に比べ、「SFD」はアベレージも使えるモデル。シャープな顔つきでありながら、構えたときの投影面積が大きく、安心感がありますね。(堀越)
3Wから打ってみると、ボールのつかまりがよく、飛距離性能も高い。いわゆる「飛び系3W」は、地面から打つと球が上がりにくいモデルも多いのですが、この「SFD X8」はしっかり高さを出せます。
また、ヒールやトウ側に少し打点がズレても直進性が高い。一般のアマチュアにとって、FWはやさしく打てて、少しでもグリーンに近づけたいクラブのはず。そういう意味では、かなりの優等生と言えますね。5Wも直進性が高く、通常のライで払い打ったり、悪いライで打ち込んだりと、応用範囲が広く、球もオートマチックに上がってくれるので扱いやすいです。(堀越)
フジクラと共同開発した標準装備のシャフトは軽やかで、振れば振るほど球が上がるし、飛距離も伸びます。
ヘッドスピードが40m/s前後で使え、やさしく球が上がって飛ばせるのでFWが苦手な人にもいいモデルです。
地面からでもボールがラクに上がる
クラブ長さは3Wとして標準的ですが、クラブ重さはやや軽く、スウィングウェートも小さめで、クラブ慣性モーメントが小さくなっています。ヘッドはオーソドックスで綺麗な丸型で、投影面積が大きく安心感があります。「オープンフェースのロイコレ」といわれた頃と違い、フックフェース設定で、リアルロフト角も厳しすぎず、アベレージゴルファーにはやさしく感じられます。純正のSシャフトを試打しましたが、かなり軟らかめの設定で、ヘッドスピードが40m/s くらいでも十分扱えます。(松尾)
ヘッドの返りがゆっくりで、左へのミスが軽減されるモデル
シャローフェースで、かつ適度なバックスピンも入るので、球は上がりやすい。FWとしては重
心距離が長く、ネック軸回りの慣性モーメントも大きく、ヘッドの返りがゆっくりで、つかまり
過ぎず、左へのミスが軽減されるモデルです。
【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 3.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 3.5 ※5点満点
ヘッド/6AL-4Vチタン精密鋳造+6AL-4 Vチタン圧延特殊加工
ロフト角/15度(3W)、18度(5W)
ライ角/59度(3W)
長さ/43㌅(3W・スピーダー RCLT-5+)
シャフト/スピーダー RC LT-5+(S、SR、R)、スピーダー エボリューションV FW50(S)
総重量/約317g(5W、スピーダーRC LT-5+・S)
価格(税込)/5万1840円(スピーダー RC LT-5+)
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2019年1月1日号より