女子プロが選ぶベストスウィンガー「ドライバー部門」。40人のプロによる投票で12票を獲得、比嘉真美子と同数トップに選ばれたのがテレサ・ルー。「静かに動いているように見えるけど飛ぶからスゴイ」(青木瀬令奈)、「捻転差の作り方がめちゃくちゃ上手い」(上田桃子)とライバルたちが高評価。多くの女子プロコーチを務める辻村コーチが解説する。

テレサ・ルー
1987年生まれ台湾出身。2018年シーズンは未勝利だったが、つねに上位に顔を出す安定したプレーで賞金ランク13位。通算16勝の実力者

捻転差が大きいから軽く振っても飛ぶ

体幹をしっかりと使っているのに、無駄な力みを感じないのが、彼女の一番の長所です。それが顕著に表れているのが、バックスウィングです。正面から見て、これだけ左肩が入っているのに、シャフトは地面と水平な位置まで上がっていません。

理想的トップへの捻転、3つのポイント

画像1: 捻転差が大きいから軽く振っても飛ぶ

ポイント① 腕が上がりすぎていない
ポイント② 背中が見えるくらい回っている
ポイント③ 左ひざの動きは少ない

普通の人がここまで肩を回した場合、ヘッドがかなり垂れ下がった形になってしまいます。これは、手先を使わず、つねに体の正面にクラブがくるように上げているからです。
 
さらにすごいのは、下半身に無駄な動きが一切ないことです。捻転差が大きいぶん、パワーを溜めることができ、さらに下半身が動きすぎていないので、上体を戻すときに力が要らず、正しい位置にヘッドを戻しやすくなります。

トップまでクラブを上げたら、ひざ、腰、肩、腕の順で動かし始め、最後にヘッドが下りてくるという、理想的な体の使い方だといえるでしょう。

【解説/辻村明志コーチ】
つじむらはるゆき。上田桃子や小祝さくらなど、多くの女子プロを教えている

画像2: 捻転差が大きいから軽く振っても飛ぶ

週刊GD2019年1月8・15日号より

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