ヘッドが軽ければ速く振れそうな気がするし、ヘッドが重ければ重さで飛ばせる気もする……。一体どっちのほうが飛ぶの? その疑問に答えるべく、テーラーメイド「M3」ドライバーを「ノーマル状態」と「オモリ1個外し」と「2個外し」の3通りで検証! 試打はご存知、浦大輔プロです。結果は果たして!?
画像: 【試打・解説】浦大輔プロ 数分のレッスンで50ヤード以上伸ばす人が出て、受講希望者が後を絶たない。身長170センチで400ヤードを飛ばす

【試打・解説】浦大輔プロ
数分のレッスンで50ヤード以上伸ばす人が出て、受講希望者が後を絶たない。身長170センチで400ヤードを飛ばす

【実験ルール】
3つのヘッド重量のドライバーで5球ずつ打ち、最も良いデータを抽出

テーラーメイドのM3ドライバーのオモリを「A.標準の2個」、「B.1個外し」、「C. 2個外し」でそれぞれ5球打ち、最も良いデータで比較。

画像: ソールの移動式ウェートを取り外して、3通りのヘッド重量で実験!

ソールの移動式ウェートを取り外して、3通りのヘッド重量で実験!

画像: 【実験ルール】 3つのヘッド重量のドライバーで5球ずつ打ち、最も良いデータを抽出
画像: オモリ(1個11グラム)を外したことでクラブのバランスが変化。

オモリ(1個11グラム)を外したことでクラブのバランスが変化。

ちなみに、ヘッドの軽量化について、物理の専門家の意見は

画像: (サーパスゴルフ代表)星谷孝幸先生

(サーパスゴルフ代表)星谷孝幸先生

軽くしてヘッド速度がどれだけ上がるかが鍵
理論上、同じヘッド速度であれば重いほうがボール初速は上がります。しかし軽くすることでヘッド速度40m/sの人が42m/s(5%アップ)になれば軽いほうが飛ぶでしょうね。(星谷氏)

それでは実験開始!

画像: テスト中の浦プロ

テスト中の浦プロ

まずは、オモリ2個(標準)から

実験スタートは、オモリが2個ついた通常のM3から。さすが浦プロ、申し分のない強弾道でナイスショットを連発。距離も出ています。「普通に打ちやすいです。でもシャフトが負けたか、インパクトでトウダウンが強いから少しロスします。重さの影響でしょう」(浦)。浦プロのパワーでもヘッドの重さをしっかり感じるそう。

画像1: それでは実験開始!
画像2: それでは実験開始!

「普段軽いヘッドを使っているせいか、やや重く感じました。ただ重さによって軌道が安定するので球が整いやすいです」(浦)

つづいて、オモリ1個

「コレ、めっちゃ振りやすいです! ヘッドが軽くなったことでトウダウンが抑えられてパワーロスがない。それでいてヘッドも走るので飛びますよ。これから、これがいいかもしれないです」(浦)

画像3: それでは実験開始!
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「これが一番振りやすく、結果も上場。オモリ2個とヘッド速度は同等だが、体感的にはヘッドの走りを感じました」(浦)

最後は、オモリなし

「これは不安な軽さですね。ここまで軽いとヘッドの在りかがわからないので、タイミングも取りずらいです。スウィングがよほどしっかりしていないと扱えないでしょう」(浦)

画像5: それでは実験開始!
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「ヘッド速度は上がるが、軽すぎて切り返しのタイミングがつかめず不安になります。長尺にすればこの重量はアリ」(浦)

【結論】軽いヘッドは飛ぶ。しかし、球が散りやすいので、よほどスウィングがしっかりしている人以外は注意が必要。

最後に、浦プロから軽ヘッドを打ちこなすための特別レッスン!

軽・重はここが違う!

画像: 【軽いヘッド】 「手元が左に流れたり、体の回転が先行して振り遅れやすくなるので、クイックに触れる人向き}

【軽いヘッド】
「手元が左に流れたり、体の回転が先行して振り遅れやすくなるので、クイックに触れる人向き}

画像: 【重いヘッド】 「ゆったり振る人に合う一方で、ヘッドの重さに負けてコックが早く解けてしまいやすい」

【重いヘッド】
「ゆったり振る人に合う一方で、ヘッドの重さに負けてコックが早く解けてしまいやすい」

軽ヘッドを打ちこなすコツは、「ヘッドを走らせる感覚を体に叩きこむこと」

画像: コツ1. 「グリップは手のひらではなく、絶対に指で握る。そうすれば軽くてもヘッドを感じて走らせられます」

コツ1.
「グリップは手のひらではなく、絶対に指で握る。そうすれば軽くてもヘッドを感じて走らせられます」

画像: コツ2. ヘッド側を持って右手1本で素振り。「丸く素早く振りましょう。ヘッドがビュンビュン走る感じがつかめます」

コツ2. ヘッド側を持って右手1本で素振り。「丸く素早く振りましょう。ヘッドがビュンビュン走る感じがつかめます」

※試打した「M3」をはじめ各ドライバーについて、メーカーはオモリを外しての使用は推奨していません。それによってクラブが破損した場合などは、正規の保証を受けられない可能性もあるのでご注意ください。

PHOTO/Yoshikazu Watabe、Hiroaki Arihara THANKS/大千葉CC

月刊GD2019年2月号より

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