各メーカーがさまざまな特徴を持つクラブをリリースしている昨今。徹底的な試打検証でアマチュアゴルファーにぴったりのアイアンを探しだすという本企画。いま話題のアイアン27モデルを「操り系」「やさしい操り系」「飛距離系」「ぶっ飛び系」の4タイプに分類。吉田一尊プロを試打コメンテーターに、HS46m/sのハンディ5と、HS40m/sのアベレージスライサーの2人が実測試打。パート3は「飛距離系アイアン編」です。
画像: 試打コメンテーター/吉田一尊プロ 飛ばしのスペシャリストであり、自身もクラブ開発を行うプロゴルファー。

試打コメンテーター/吉田一尊プロ
飛ばしのスペシャリストであり、自身もクラブ開発を行うプロゴルファー。

試打者1/ 32歳のアスリートタイプゴルファー
HC:5
HS:46m/s
モデル別初速と振りやすさにこだわり。大事なところで打てる、負けないクラブが欲しい。

試打者2/38歳のアベレージスライサー
HC:18
HS:40m/s
右OBのコースが大の苦手。ただいまスライスせずに飛距離を伸ばせるクラブを探し中。

ボールが上がる工夫が満載。個性派ぞろいの"飛び系アイアン"
吉田 オートマーチックに飛ばせるのが「飛距離系アイアン」の魅力です。球の上げやすさや打感を良くするための工夫が施されています。「ぶっ飛び系アイアン」ほど飛距離に特化していませんが、その分、打感や操作性などに優れています。

VG3 タイプD(タイトリスト)7I:ロフト26度

飛距離だけでなく、適度なスピンも確保

画像1: VG3 タイプD(タイトリスト)7I:ロフト26度
画像2: VG3 タイプD(タイトリスト)7I:ロフト26度

吉田 7番アイアンでロフト26度と超ストロングロフトの部類に入りますが、スピンも程よく入ります。フェースの周辺部を薄肉化することで反発エリアを拡大し安定した飛距離性能を、ソール後方のトウとヒールにウェートを入れることでスピン量を確保し球の上がりやすさを実現しています。5~7番は中空構造です。

ローグ(キャロウェイ)7I:ロフト30度

やさしい顔立ちのハイテクアイアン

画像1: ローグ(キャロウェイ)7I:ロフト30度
画像2: ローグ(キャロウェイ)7I:ロフト30度

吉田 「Xシリーズ」のやさしいキャロウェイ顔ながら、操作性もあります。グースネックで球がつかまるし、ロフトが立っているので飛距離も出ます。フェースの裏側にはウレタン素材が配されているので、食いつくようなフィーリングもいい感じです。

TW747P(HONMA)7I:ロフト28.5度

シャープなルックスで、やさしく飛ばせる

画像1: TW747P(HONMA)7I:ロフト28.5度
画像2: TW747P(HONMA)7I:ロフト28.5度

吉田 すっきりとしたデザインですが、低重心&ストロングロフトの飛び系です。スクェア感のある顔つきで上級者に好まれそうです。ネックを短くしつつ20グラムのタングステンをソールに配することで、徹底的に低重心化が図られています。

i500(ピン)7I:ロフト29度

マッスルバックのような形状なのにラクに飛ばせる

画像1: i500(ピン)7I:ロフト29度
画像2: i500(ピン)7I:ロフト29度

吉田 中空構造のブレードタイプで、見た目はコンパクトでも打つと飛びます。シャープな顔つきの通り操作がしやすいですね。弾きが強く、飛距離もでます。慣性モーメントが大きいのでミスの許容性も高いです。

Mグローレ(テーラーメイド)7I:ロフト27度

安定した高弾道でグリーンを狙える

画像1: Mグローレ(テーラーメイド)7I:ロフト27度
画像2: Mグローレ(テーラーメイド)7I:ロフト27度

吉田 芯を外してもブレない。サラッと振って飛ばせるモデル。厚みのあるソールとウェイトのおかげで、やさしさは中空アイアン並みです。シャープなデザインで打感・打音もいいので、もう少しやさしいアイアンを使いたいと思っている人にもおすすめですね。

オノフAKA(グローブライド)7I:ロフト29度

シャフトとのマッチングは特筆もの

画像1: オノフAKA(グローブライド)7I:ロフト29度
画像2: オノフAKA(グローブライド)7I:ロフト29度

吉田 飛び系アイアンにありがちな構えたときの違和感がありませんね。"釣り竿"のノウハウが投入されたというシャフトとヘッドのマッチングも素晴らしいです。芯が広く、弾くような打感の良さも兼ねそなえています。

TC560(フォーティーン)7I:ロフト29度

シンプルなデザインで飛ぶ鍛造キャビティ

画像1: TC560(フォーティーン)7I:ロフト29度
画像2: TC560(フォーティーン)7I:ロフト29度

吉田 軟鉄の"1枚モノ"で打感の良さはさすがです。ソフトな打感でしっかり球がつかまります。シンプルな顔なのにヘッドが自然にターンしやすいですね。もう少し飛距離が欲しいけれど操作性も重視したい、そんな人に合うクラブです。

リョーマアイアン(リョーマゴルフ)7I:ロフト29度

重いヘッドが、当たり負けせずしっかり飛ばす

画像1: リョーマアイアン(リョーマゴルフ)7I:ロフト29度
画像2: リョーマアイアン(リョーマゴルフ)7I:ロフト29度

吉田 ヘッドの重さをボールにぶつけることで、重くて強い球が飛ばせます。まさにオートマチック。スウィートエリアも広く、球がブレませんね。ヘッドの重さをいかして、ゆっくりスウィングしたい人に合うクラブだと思います。

【試打結果】アスリートは全モデルで165ヤード越え。スライサーでも安定して飛ばせるモデルが充実

画像1: 【試打結果】アスリートは全モデルで165ヤード越え。スライサーでも安定して飛ばせるモデルが充実

アスリート氏 これまでは7番アイアンロフト=30度が目安だったけど、今は飛び系のロフトは20度台になってきましたね。どのモデルでもボール初速が上がるようになりました。ヘッドの重みを感じる「リョーマ」はインパクトのエネルギーが大きそうです。

画像2: 【試打結果】アスリートは全モデルで165ヤード越え。スライサーでも安定して飛ばせるモデルが充実

スライサー氏 グースが効いた「ローグ」は、つかまりがよくスライスしないですね。「TC560」や「オノフ赤」もつかまりが良くミスヒットをカバーしてくれました。7番でこれだけ飛ぶとやっぱり嬉しいですね。

吉田 いまどきの飛距離系アイアンは、フェースはシャットで体重を右に残しながらシャローにヘッドを入れるのがいいですよ。最近のドライバーの打ち方と共通点が多いですね。ぶっ飛び系アイアンよりもスピンが入るのでグリーンでも止まりやすいです。

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