冬のゴルフで気になるのが「風」。低い弾道で風に負けないようにと、ボールを右に置いてダウンブローで打ちたくなるが、「それはミスのもとです」と久保谷プロ。では一体どう打てば…。この時期、重要な「強風のときの打ち方編」です。
風が強くても、ボールの位置は変わらない
「風が強い時に、ボールを右に置くほど上から入ってスピン量が増えるため、かえって風に弱い球になります。風に強いライン出しショットを打ちたければ、ボール位置はそのままでスタンスを狭めるといいですよ」と久保谷プロ。
風が強い時の久保谷プロの120Yアドレス
狭く立つだけでどうして風に強い球になるのだろう。
「狭く立つことで下半身の動きが抑制され、ヘッドが加速しづらくなります。靴半足ぶん狭く立つだけで、球の高さは5メートルは低くなりますよ。ただ距離も落ちるので番手を上げる必要があります。キャリーが減ってランが増えるので、そこにも配慮が必要です」
「理想はボールだけクリーンに拾うように打つこと。ダウンブローに打つとスピンが増えるだけでなく、少し打点がズレるだけでスピン量が大きく変わるうえに、地面の硬さによっても距離が変わってしまいます。だから僕は基本、風が吹いたら、とくに払うように打ちますね」
距離を10Y落としたい時も、スタンス幅を狭めるだけでOK
クラブを替えることも、打ち方を変えることもせず、スタンス幅だけで球の高さと距離を調節できる。「シンプルなほうがミスも減らせるのでおすすめです」
久保谷プロの実践的なショートアイアンのライン出しショット、いただきました!(了)
月刊GD2019年2月号より