【計測方法】
久彌カントリークラブの1番ティーイングエリアからHS43m/sで試打。5球打ったうち最大値と最小値を除く3球の平均値を採用。計測にはフライトスコープ使用。使用球はテーラーメイドTP5x
【エピック フラッシュ】AIが算出した「飛ばしの解答」肉厚フェース
「エピック フラッシュ」シリーズは、AI(人工知能)が1万5000回もトライ&エラーを繰り返し作り上げたという独特の肉厚フェース(センターが薄く、その周囲は外輪状に厚め…)を採用。これまでの常識を超えた形状で登場した。
ラインナップは3種類
「シャフト交換機能がついていない"スター"は、その分、軽量でオートマチックに振れます。"フラッシュ"は限定にするのがもったいないくらいバランスのいいクラブ。"サブゼロ"はツアーでプロが使用しているようにヘッドスピードが45m/s以上あるゴルファー向きです」(堀越プロ)
「エピック フラッシュ」シリーズを試打計測
エピック フラッシュ スター「打ち出しが高くスライサーにぴったり」
堀越プロ 打ち出し角が高く、HSが「遅い」ほうが恩恵を受けやすいですね。HS40~42m/sのスライスに悩むアベレージゴルファーにぴったり。高初速で飛び出し、カンタンに球が上がり、つかまった高弾道が打てます。
エピックフラッシュ「バランスよくしっかり振り抜ける」
堀越プロ HS43m/s前後の全レベルのゴルファーが使いやすいと思うはず。弾きがとにかく強く、操作性もいいし、ボールの直進性も高い。シャフトとの相性もいいです。
エピック フラッシュ サブゼロ「中弾道の強い球、左を気にせず振れる」
堀越プロ 左に行きにくく、フェード系の弾道が打ちやすいので、叩けるクラブといえます。フェースが球をグッと押してくれる感じです。
【M5・M6】注入する樹脂量で、反発係数を上限値に調整
最新Mシリーズはあえて反発係数オーバーのヘッドを作ってから、フェース裏に最大2gの樹脂を注入し反発係数を調整。ルール範囲内に抑えている。まさに逆転の発想から生まれた技術。
つづいて「M5・M6」を試打計測
「M5・M6」の最大の特徴はやはり"飛び性能の強化"でしょう。実際に打ってみると初速の速さが印象的です。M4の後継であるM6でもソールにカーボンが使われているので、内部構造の自由度が増し、より低重心・深重心のやさしいクラブになっています。M5は移動式のウェートがT字型に進化し、調整範囲が拡大しています。ヘッドとの相性がいい純正シャフトも高評価です」(堀越プロ)
M5「飛んで操れる」。タイガーも選んだ
堀越プロ 球筋を操作できる人が使えば飛び性能はピカイチ。M6よりも操作性が高く、中上級者が使えば、力を最大限に発揮してくれるでしょう。
M6「楽に上がって、真っすぐ強い球」
堀越プロ 球の直進性が高く、打点のブレにも強い。アベレージゴルファーが十分使えるやさしいドライバーです。
【対決結果】
試打から読み取れるのは、HSが43m/s以下のゴルファーやスライサーには「エピック フラッシュ スター」、「エピック フラッシュ」、「M6」のなかに自分の1本がありそうだということ。
3球の平均値で最も飛んだ「M5」と、堀越プロが「しっかり叩くほどフェースの弾きが上がる。左も恐くない」と表現した「エピック フラッシュ サブゼロ」は、HS43m/s以上のゴルファー、もしくは中上級者が球筋を打ち分けて飛ばすのに合うモデルだった。
5モデルともカーボンコンポジットの複合ドライバーだが、打音についてはとくに成熟したようだ。「2~3年前のカーボンクラウン複合にあった、こもった打音は皆無です。M5、M6、エピック フラッシュ、フラシュ サブゼロの4モデルは低くシックな力強い打音。エピック フラッシュ スターは『クヮキィーン』と爽快な弾き音。打っていて気持ちのいい音でした」(堀越プロ)
週刊GD2019年2月12号より