4月に開催される「ゴルフダイジェストアワード2019」。すでに「レッスン・オブ・ザ・イヤー」部門の投票も始まっている。ノミネートされた、若林功二プロ、南秀樹プロ、石原健太郎プロ、今泉健太郎プロ、吉田洋一郎プロ、5人のプロに「飛距離アップ演説」を行ってもらった。どのプロのレッスンに投票しようか迷っているあなた、本企画を読んで“ビビッ”と来る人を見つけよう! 第五弾は石原健太郎プロです。

「左肩をあえて開くことで、体の回転運動が良くなる」by石原

私は手首を返さず、体を回し続ける動きでスウィングを考えています。体の開きを抑え、手首を返しながら振るように心がけているゴルファーは多いと思います。しかし、私はその逆。体の回転を止めることなく打つのです。

ではなぜ、体を止めず回転し続けるのか?

それは手首の返りを抑えるため。手首が返りすぎると、フェースの開閉が大きくなり、インパクトが安定しません。手首を返さずに振ることができると、フェースの開閉が小さくなりインパクトでフェースがスクェアに戻りやすくなります。

つまり、方向性のばらつきが抑えられるのでショットの安定性が増します。結果、ショットの平均飛距離はアップします。だからこそ、体を回転し続けることが大事になってきます。

回転を止めずにスウィングするときの一番は、切り返しからダウンにかけて両腕を一気に左腰側に引っ張ること。そのためには、ダウンからフォローにかけて左肩を開く意識を持つことが大切です。

体を開くことは悪い動きと思われがちですが、体を回転させ続けて振るために開くことは決して悪い動きではありません。

左肩を開くことで腕を通すスペースが生まれるので、左腰側に引っ張ることができるのです。
 
もう一つは、切り返しで左に体重を移さず、右に残したままスウィングすること。右足に負荷がかかることで体が回転するので、両腕を左腰側に引っ張りやすくなります。

このように、「手首を返さずに左腰側に引っ張る」ことと「体を回転し続ける」意識でスウィングできれば、シャフトプレーンに沿った軌道になるので、安定した飛距離を手に入れられるようになりますよ。

【ポイント①】ダウンからフォローで左肩を開く

回転したまま打つことが難しい人は、左肩を開く意識を持つとイメージしやすい。左肩を開くと動きを止めることなくスウィングできる。左肩が閉じたままだと、その反動で手首が返りやすくなるので注意。おへそが目標を向くように。

画像1: 「左肩をあえて開くことで、体の回転運動が良くなる」by石原

【ポイント②】右足体重で回転する

左足を軸にして振ると、腕の行き場がなくなり左腰側に引くことができない。右足体重で回転することでスムーズに体を回せるので、手首の角度を変えずに腕を引っ張りやすくなる。右足軸のイメージが大事。

画像2: 「左肩をあえて開くことで、体の回転運動が良くなる」by石原

【石原ドリル】切り返しでクラブを寝かす練習

画像: 【石原ドリル】切り返しでクラブを寝かす練習

切り返しからダウンにかけて、グリップエンドがボールの先を指すようにヘッドを落とします。左腰側に引っ張るためには、切り返しでクラブが後ろに倒れる動きが必要。切り返しで、クラブを真下にストンと下ろす動きを繰り返し行いましょう。

クラブが後ろに倒れる感覚がつかめたら、まずは素振りで結構なのでスウィングしてみてください。

画像: 【候補者⑤石原健太郎】 いしはらけんたろう。1977年生まれ。01年にシンガポールに渡り、14年にシンガポールPGAランク最高位AAAを取得。アメリカの最新理論に精通したレッスンを行う

【候補者⑤石原健太郎】
いしはらけんたろう。1977年生まれ。01年にシンガポールに渡り、14年にシンガポールPGAランク最高位AAAを取得。アメリカの最新理論に精通したレッスンを行う

週刊GD2019年2月12日号より

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