2019年、注目のニュードライバーが続々登場している。「一体どれを選べばいいの?」というわけで、男女プロ&シニアの3人が4ブランド10モデルを試打し、その性能を大検証。第3回は「エピックフラッシュ(キャロウェイ)」の3モデル。自分に合ったドライバーの参考に!
【試打・計測方法】
試打会場は武蔵野ゴルフクラブ1番ホール。それぞれ7球ずつ打ち、最高と最低を除く5球の平均数値を採用。弾道計測には「トラックマン4」を使用
「エピック フラッシュ」シリーズ(キャロウェイ)
「ボール初速を上げる」、「ルール適合」の2つの指令をAI(人工知能)に与え、延べ1万5000通りのバーチャルプロトタイプをスーパーコンピューターで解析して辿りついた「フラッシュフェース」が特徴。
通常の開発だと34年かかるところを、AIで短期間に開発したことから「34年後の未来からやってきたヘッド」というのがキャロウェイの謳い文句だ。
「スター、フラッシュ、サブゼロの3タイプそれぞれに特徴があり、ヘッドスピード別で結果に大きな差が出たのは面白いですね。どれを打っても初速の速さは共通。どんなゴルファーでもそれを感じ取ることができるはずです」(伊丹プロ)
さあ、その実力はいかに!?
「エピック フラッシュ スター」高初速でつかまりがいい
【試打スペック】ロフト:10.5度 シャフト:スピーダーエボリューションfor CW・S
HS36m/sの高橋テスターが絶賛「フラッシュ スター」
伊丹プロ 打音は高く、いまどきの打感で、初速も出る。つかまり感、適正スピン量、打ち出し角と飛ばしの要件が揃っていますね。
内山プロ フェース面の◎印とクラウン部の溝で構えやすい。距離は出るが打感が、私にはちょっと鈍いかも。
高橋さん 初速が出ているイメージが伝わる。球の高さ、伸び、つかまり感、直進性ともに文句なし!
【試打者3人のエピック フラッシュ スター評価】
弾道:高弾道
球筋:ストレート系
スピン:少なめ
推奨HS:36~42m/s
操作性:セミオートマチック
「エピック フラッシュ」カチャカチャ付きの数量限定モデル
【試打スペック】ロフト:10.5度 シャフト:スピーダーエボリューションfor CW・S
数量限定販売がもったいないくらい。HS40m/sの内山プロお気に入り
伊丹プロ ちょうどいいライ角でつかまり感が強く、打感はやわらかいが、低スピンで飛んでいきます。直進性が高く、曲がりにくいので方向性重視の型におすすめです。
内山プロ フラッシュ3モデル中、いちがん顔がシンプル。音は低いが中高弾道で距離も出ます。
高橋さん 上級者向きの顔をしているのに以外と打てる。見栄で使ってみたい。
【試打者3人のエピック フラッシュ評価】
弾道:中高弾道
球筋:ストレート系
スピン:少ない
推奨HS:36~42m/s
操作性:セミマニュアル
プロの使用者が多い「エピックフラッシュ サブゼロ」
【試打スペック】ロフト:9度 シャフト:ツアーAD SZ・S
普通に振っても、ナチュラルにフェード。叩いても左にいくイメージなし
伊丹プロ ライ角がフラットで他の2本とは顔が違って見えます。前サブゼロより振りやすく、振り抜きがよいのでヘッドスピードが上がりながらロースピンで初速が出ます。
内山プロ フラットなので自分でつかまえにいかないとボールがつかまりません。18ホール戦うには私のHSではハードですかね。
高橋プロ もっとヘッドスピードがないと打ちこなせないクラブです。
【試打者3人のエピック フラッシュ サブゼロ評価】
弾道:中弾道
球筋:フェード系
スピン:少ない
推奨HS:42m/s以上
操作性:マニュアル
【2019ドライバー分析④】は、テーラーメイド「M」。「M6」「M5」「M5ツアー」の3モデルを試打します。随時配信予定です
週刊GD2019年2月26日号より