「100ヤードを残して乗せる」必勝パターンを作った
「100ヤードの距離を徹底的に磨きました。100ヤードはウェッジで打てる距離ですが、ドライバーやアイアンと同じようにフルショットしちゃうと、距離もコントロールできないし、方向性も安定しません。52度のAWでトップとフィニッシュをコンパクトに抑え、やや低めの弾道でライン出し。これでピッタリ100ヤードです」(井口)
100ヤードからワンピン前後に寄せられれば、パー5の3打目を100ヤード残しでバーディチャンスを作れる。パー4でティショットを少しミスしても、100ヤード地点にレイアップすればいい。
「必勝パターンができれば、スコアメークが楽になる。それで80が切れました」
100ヤードを確実に乗せる3つのポイント
【ポイント①】左耳の横が100ヤードのフィニッシュ地点
ロフトの大きいウェッジでフルショットすると、スピン量が安定しないので、前後の距離もバラバラになる。
「クラブを少し短く握って手元が耳の高さでフィニッシュ。コンパクトに振ることで弾道が低くなり、スピン量も安定するので、距離と方向が揃います」(井口)
【ポイント②】右手のひらがフェース面
井口さん流AWのライン出しは、右手のひらがポイントだ。
「右手のひらにフェース面を感じて、スウィング中は右手首の角度をキープして振ることを意識しています。フェースをターンさせてしまうと方向性が悪くなるので、抑え気味に打ちます」
【ポイント③】風が吹いたら同じスウィングで番手を替える
52度のAWで100ヤードが井口さんの基本。
「アゲンストのときはクラブをPWに持ち替え、フォローのときは56度のSWで打ちます。クラブを変えるだけで打ち方は同じです」
井口さんの100ヤードショット
シングルプレーヤーの「スコアの壁の破り方」つづきも随時配信していきます
ILLUST/Koki Hashimoto、TEXT/Toshiyuki Funayama、PHOTO/Yasuo Masuda
週刊GD2019年2月26日号より
※この企画に登場するアマチュアの方にはボランティアでお願いしています。