ゴルファーの悩みを教え上手なプロがマンツーマン解決! 今回教えてくれるのは末岡俊也プロ。平均スコア105、南波郁馬さんの悩みは長い番手が上手く打ちこなせないこと。安定して打てるようになるコツを仲間プロに教えてもらいました。
画像: 【指導/末岡俊也プロ】 イップスの克服をテーマにした“俯瞰投射法”で、2017年PGAティーチングプロアワード優秀賞を獲得。松原ゴルフアカデミーでテクニカルマネジャーを務める

【指導/末岡俊也プロ】
イップスの克服をテーマにした“俯瞰投射法”で、2017年PGAティーチングプロアワード優秀賞を獲得。松原ゴルフアカデミーでテクニカルマネジャーを務める

画像: 【教わる人/南波郁馬さん】 35歳/ゴルフ歴3年/平均スコア105

【教わる人/南波郁馬さん】
35歳/ゴルフ歴3年/平均スコア105

長い番手が苦手な原因!「ボールを打つという意識が強すぎます」

南波 アイアンでダフったり、トップしたりが多いんです。とくに6番アイアンから上がひどいです。

末岡 全体的にリズムが速すぎますね。ボールを「打とう」としすぎている感じがします。ゴルフのスウィングというのは、連続性を持った一連の動きで、インパクトも、その中の「一局面」でしかないんです。ですが、「打つ」という意識が入り込んだ途端に、連続性が途切れて、インパクトだけにフォーカスした動きになってしまうんです。

南波 インパクトを強くしたいという気持ちは、確かにあります。

末岡 その気持ちが「力み」につながって、ダウンスウィングでギュッと体を緊張させてしまうんです。縮こまったものは、伸ばすしかない。縮んだところで当たるとダフリ、伸び上がるところで当たるとトップになるということです。

打ちにいって「縮んで」しまえば伸び上がるしかない

画像: 長い番手が苦手な原因!「ボールを打つという意識が強すぎます」

末岡 切り返しで「ボールを打とう」と思って力が入ると、体をギュッと縮めながらダウンスウィングしてしまうので、ダフリやすい。そこからは伸び上がるしかなく、ダフリを回避しても今度はトップしやすいという状態です。

南波 そういうことですか。ということは、インパクトを強調しないで、全体的に流れるように振らなきゃダメってことですね。

テークバックからダウンスウィングでは急いではいけない

末岡 グリップエンドを持って、クラブをぶらんぶらんと、振り子のように揺さぶってみてください。クラブ自体が持っている「周波数」(振幅スピード)がありますから、それに合わせて体を動かすと、クラブの動きを邪魔しないで、スムーズに振れるんです。

南波 振り子だと、テークバックからダウンスウィングに切り替わる時は「ゆっくり」です。この部分を急ぐとダメなんですね。

クラブを「振り子」のように揺らしてみよう

末岡 グリップエンドを持って、クラブを振り子のように揺さぶってみましょう。振幅スピードは長さによって変わり、長いクラブほどゆっくりになる。つまり、番手が上がるほど、ゆっくり振るほうがいいということです。

画像: 振り子のように切り返しで「間」を感じましょう

振り子のように切り返しで「間」を感じましょう

振り子イメージでフォローサイドからテークバック

画像: 振り子のリズムを思い描いて「フォローから戻してトップへ」を繰り返し

振り子のリズムを思い描いて「フォローから戻してトップへ」を繰り返し

力みが減り、切り返しに「間」が生まれた!

末岡 テークバックの途中まではいいですが、まだ打ちにいっています。一朝一夕には行きませんが、改善は見え始めましたよ。

南波 ありがとうございます。振り子のリズムを忘れずにやっていきます!

PHOTO/Yasuo Masuda、TEXT/Daisei Sugawara

週刊GD2019年3月12日号より

画像: 力みが減り、切り返しに「間」が生まれた!

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