
ジャスティン・ローズ
欧州ツアー11勝、米ツアー10勝(全米OP1勝)。リオ五輪では金メダルを獲得。世界ランク1位(2月10日現在)
スウィングはシンプルクラブでつかまえる
本間ゴルフと契約した決め手を「クラブのデザインや技術的な部分を一緒になって話して作れるのがうれしい」と語ったローズ。世界ランク1位の要求を実現するのは並大抵のことではないが、彼と本間ゴルフのスタッフとの間にどんなやりとりがあったのか?
ローズが優勝したファーマーズ選手権の初日を観戦しにきていた、開発責任者の諏訪博士さんに話を聞いた。
「彼の要求は非常に明確でした。ドライバーで言えば300ヤード先で止めるヘッドにしてくれと言われましたね。300ヤード地点に転がっていくのと、キャリーで行くのは大違いで例えばスピン量が2000回転では、落ちてから転がってラフに入ってしまうからだめんです」
スピン量2200~2400回転にこだわる 本間ゴルフ「TW747-460ドライバー」

今流行りのシャローバックではない、クラシックなヘッドフォルム。ローズの初速は80m/s超え
「彼はトラックマンを普段から多用していて、データもすべてわかっている。ですからスピン量100回転の差も指摘されるわけで、こちらも重心違いのヘッドをいくつも用意してテストを重ねました。もちろんスウィングも意識しなければいけません」(諏訪)
リアルロフトとグランドロフトの差をなくす

ローズが気にする「グランドロフト(ソールしたときの角度)」が開きすぎないように配慮した。リアルロフトの角度差を1度以内に調整している。シャフトは「VIZARD FD-7」。「しなるけどヘッドがどこにあるかわかり、ちゃんと戻る」と高評価を得た
「今はスウィングはシンプル、クラブで捕まえたいと考えているので、今回も彼はアップライトなヘッドをチョイスしましたね」(諏訪)

「ホンマの対応の速さはアメージング」とはローグ評
スコアラインもミリ単位で調整
アイアンのこだわりは?
「必ず“ハイトウ”がいいと言います。構えた時に見えるブレードの薄さ、トップラインの一番高いところの角度と、そこがシャープであることに注力しました。スコアラインの長さもミリ単位で要求しました」(諏訪)
6Iまではシャープ、7Iから徐々に丸み。本間ゴルフ「TW MB ローズプロト」

ヘッドの頂点を気にするローズ。太陽にかざした時に変な影ができないようにも配慮。トウが高いものを好むローズは、アップライトな見ためとつかまり感を求める
「ヘッドが長いとフラットに見えやすく、つかまらないように見える。最終的には0.5ミリの違いで2セット作りました(笑)」
トウの頂点がしっかりあること

フラットに見えないように、等の頂点とスコアラインの入れ方に配慮。ミリ単位で溝の長さとトウ側のスペースを調整。ローズプロト
「クリスピー」な打音の48、52、56、60度「ローズプロト&ボーケイ」

乾いたカツーン「クリスピー」という表現の音を好む

フェースを開いたりあらゆる状況で活躍してくれるウェッジ。LWはボーケイのウェッジをチョイス
ツノ型パター「AXIS 1 ローズモデル」を選ぶ

シャフト軸線上に重心とSSがあるヘッド。真っすぐ引きやすい。また、グリップはフラットキャップ。長年愛用する理由はアライメントが取りやすいからだという
ファーマーズ初日、9アンダーをマークしたジャスティンが諏訪さんのもとにきて最敬礼していた。まさに「いいクラブをありがとう」というメッセージ。彼が2つ目のメジャーを獲る日は、そう遠くなさそうだ。
ジャスティン・ローズのバッグは11本がホンマ

3番ウッド、ロブウェッジ、パター以外はすべて本間ゴルフ。ここまでほんまのクラブがはいるとは、ほんまのスタッフも予期していなかったぐらい。ローズはほんまのクラブに信頼を寄せている

月刊2019年4月号より