【解説】マリコ先生
ヨガインストラクター。YouTubeのヨガ動画で大人気、チャンネル登録数はなんと37万人。「分かりやすくて親しみやすい」と大人気ヨガ講師
【生徒】藤田寛之プロ
1969年生まれ、福岡県出身。40歳をすぎて賞金王になった、中年の星。最近はケガに悩まされることも多いが2014年以来の優勝を目指して戦いを続ける
40代になったらぜひやってみたい
藤田寛之がヨガにはまっているという情報をキャッチして、本人を直撃。
藤田 実は昨年(2018)の1月ごろからやっていて、ヨガマットを女房に借りて、お風呂上りに毎日毎晩やり始めました。
ということで、藤田プロとヨガで大人気のマリコ先生にコラボしてもらいました。
── でも、なぜヨガを始めたんですか?
藤田 僕らにとっていちばん怖いのがケガですよね。40代を超えると、一度ケガすると時間を取り戻すのに2倍も3倍もかかってしまいます。僕も疲労骨折したり、左肩が痛くてクラブが握れなかったり、痛みを抱えてきました。
ヨガはいいことづくめ
1、コアが鍛えられる
2、代謝が上がる
3、ケガの防止
4、呼吸が深くなる
5、集中力が増す
藤田 少しでもケガの予防になればと思い、始めたんです。特に股関節とかお尻回りを重点的にやっていますよ。
それを聞いたマリコ先生。
マリコ先生 ゴルファーにとって、ヨガはメリットが大きいと思います。藤田プロのようにケガの防止にもなるし、全身に酸素がいきわたって体の動きが変わります。呼吸が深くなって、集中力も出ますから、まったくパフォーマンスが違うと思いますよ。
どんなメニューがいいか、2人でじっくり考えてもらいました。
藤田プロがヨガにハマる3つの理由
【理由1】手軽に短時間でできる
【理由2】股関節・肩など重点的にケアできる
【理由3】ケガの防止になる
自分の呼吸に耳を傾けたことありますか?
考えてもらったテーマは「体幹を鍛える」、「スタート前のアップ」、「体をほぐす」の3種類。
藤田 シーズン中はホテルのベッドの上でやっています。やりながら寝たことも何回かありますよ(笑)
わき腹が伸びる三角のポーズ
マリコ先生 ヨガは呼吸が大事で、緊張が抜けたなぁと思ったら、もう一段階体が伸びます。自分の呼吸を意識しながら、やってみてください。
【テーマ1】 体中の血ががめぐる「体幹力UPヨガ」
①二の腕と腹筋を使う「後屈のポーズ」
わきを締めて手首の真上に肩がくるようにポーズをとる。つま先を伸ばして二の腕と腹筋を使うといい姿勢になる。
②体の軸を感じる「木のポーズ」
腕の前で合掌。肩の力、腕の力をリラックス。目線を一点に集中して、軸足で大地を踏む(左右両方)。
【テーマ2】ラウンド前の15分 じわーっと汗をかく「めぐる系ヨガ」
①呼吸を意識してじわーっと伸ばす
右腕の気持ちいいところまで引き寄せて、右肩が伸びているのを感じること。顔を外に向ける(左右両方)
②腰&尻を無理なく伸ばす
かかとにお尻を乗せていき、腰、背中をリラックス。腕を伸ばして頭も下を向ける。腰回りがグーッと伸びる
③肩回りの柔軟性がUP
②のポーズから上体を前に倒し、胸を開いててをグーッと伸ばす(左右両方)
➃お尻を突き上げもも裏の伸びを感じる
かかとはできる限り床に近づける。硬い人は浮いてもOK。お尻を後ろへ高くつき上げ、脚裏全体が伸びる
【テーマ③】ラウンド後に疲れを残さない 体が伸びる「ほぐし系ヨガ」
①腰から背骨をしっかりねじる
ウエストから意識しながら体をグーッとねじる。左のお尻が浮かないように注意(左右両方)。
②お尻&もも裏の伸びを感じよう
息を吐きながら上半身の力を抜いていく。腰回りが緩んでいく。吐く呼吸で余分な力を取る(左右両方)。
③腰痛予防、緩和に効果的
肩の下に手が来るようにして背中を丸めて息を吐き、息を吸ってそらす動きを繰り返す。骨盤の前傾と後傾も。
➃骨盤のゆがみが整えられる
ひざを横にして後ろに足を伸ばす。股関節やお尻がグッと伸びてくる(左右両方)。
藤田プロとマリコ先生の動画はコチラから
月刊2019年4月号より