【ローリー・マキロイ】M5(テーラーメイド)
「打感がいいのに弾く」と、すっかり新ドライバーが気に入った様子のマキロイ。M5は細かなウェート調整が可能で、インパクトの弾きもよく、5ヤード飛距離が伸びたという。
ウェートは「深く&ヒール寄り」
「M5」はT字型のレールに配置された、2つの稼動式ウェートで重心位置を調節できるが、マキロイは前後の重心位置は後方に、左右の重心位置は目いっぱいドローポジションに設定している。
つかまりを良くして高弾道で飛ばしたいという意図が読み取れる。
テイラーメイドの新ドライバー「M5・M6」は、ダスティン・ジョンソンが早くも「M5」で1勝を挙げたほか、タイガー・ウッズは「M5」、ジェイソン・デイは「M6」を使用している。
【キャメロン・チャンプ】G410プラス(ピン)
1995年生まれ。23歳。2018年シーズンのドライビングディスタンス1位マキロイの平均飛距離は319.8Y。チャンプは同年のWeb.comツアーで343.1Yというとてつもない数字を記録した。
そんな、ツアーきっての飛ばし屋が手にしているのはピンの新ドライバー「G410プラス」。
「振り抜きが良くなったので振り遅れる心配がなく、少し長尺にしたので飛距離がもっと伸びているよ」とは本人談。果たしてどれだけ飛ばすのだろう。
チャンプもヒール寄りのドローポジション
右へのプッシュを警戒しているというチャンプも、マキロイと同様につかまりを重視して目いっぱいドローポジションにウェートを動かしている。
6本のフィンで空気抵抗を低減させたブレないヘッドが分厚いインパクトを生むという、ピンの「G410プラス」。飛ばし屋のバッバ・ワトソンやトニー・フィナウも使用している。
【セルヒオ・ガルシア】エピックフラッシュ(キャロウェイ)
人間が34年かかるところを、AIのチカラで完成させたという"フラッシュフェース"を採用した「エピックフラッシュ」。S・ガルシアは「サブセロ」を使う。
「打ち出しが高くなり、ボールの初速がとにかく速いから気にいっている」と、ガルシアも満足気。
ガルシアのウェートもつかまり重視
ウェートポジションは、マキロイやチャンプと同様に、目いっぱいのドローポジション。ヘッドが返りにくい大型ヘッドの特性に合わせて、つかまりを良くするのはトッププロ共通のテクニックか。
【リッキー・ファウラー】キングF9(コブラ)
2019年シーズンは「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で早くも勝利を挙げるなど、波に乗るリッキー。新ドライバー「キングF9」にチェンジしてからというもの、"リッキーがえげつなく飛んでいる"と話題になっている。
使用しているのは、コブラの最新ドライバー「キングF9」。リッキーといえば、先日、20年来使用してきたタイトリスト「プロV1」から、テーラーメイド「TP5x」にチェンジしたことでも話題になった。ニュードライバー、ニューボール、以前より飛んで、スコアが良くなっているのは事実。
リッキー自身は新ドライバーについて、「振り切りがよくて今までのドライバーの中でベスト。ヘッド速度も勝手に1%上がって、10ヤード飛ぶようになった」とご機嫌な様子。
重心をヘッド前方に寄せる。3人とは対極のリッキーポジション
重心位置の調整は、ソール前後の2つのウェート位置「14グラムウェート」と「2グラムウェート}を付け替えることで行うが、リッキーはフェース寄りに14グラムを装着。マキロイは「M5」のウェートを後方に移動しているのとは逆に、前寄りに重心を持ってきている。
ロフト10.5度のヘッドを、ネックの調節機能で1度マイナスの9.5度で使用しているリッキー(同クラブを使うブライソン・デシャンボーは7度)。球の上がりすぎを防ぐ意図と、アイアン感覚で打とうとしているのかもしれない。
月刊GD2019年4月号より
合宿旅行で武市プロに「大型ヘッド」のコツを教わろう!