ゴルファーの悩みを教え上手なプロがマンツーマン解決! 今回教えてくれるのは末岡俊也プロ。平均スコア100、池田正幸さんの悩みは本番でアイアンが当たらなくなるという悩み。末岡プロに教えてもらいました。
画像: 【指導/末岡俊也プロ】 イップスの克服をテーマにした“俯瞰投射法”で、2017年PGAティーチングプロアワード優秀賞を獲得。松原ゴルフアカデミーでテクニカルマネジャーを務める

【指導/末岡俊也プロ】
イップスの克服をテーマにした“俯瞰投射法”で、2017年PGAティーチングプロアワード優秀賞を獲得。松原ゴルフアカデミーでテクニカルマネジャーを務める

画像: 【教わる人/池田正幸さん】 51歳/ゴルフ歴25年/平均スコア100

【教わる人/池田正幸さん】
51歳/ゴルフ歴25年/平均スコア100

本番で当たらない原因! 右腕に力が入りすぎです

池田 練習だと普通に打てるのに、ラウンドになると急に当たらなくなります。振るのが怖くなって、ダウンスウィングがスムーズに下りてこないこともあるくらいです。

末岡 練習でできることを、コースでそのままやるためには、とにかく右手の力を抜くことが大事です。よく「両腕の力を抜く」と言いますが、まったく力を入れずに振ることは不可能なので、左腕には力を入れても構いません。その代わり、右手はできるだけスウィングに「関与させない」ようにします。

末岡 例えば、右手を開いて、手のひらを押し当てるだけにしてスウィングすると、右手を関与させないで振る感覚がわかります。

画像: 右手の力を抜くと、バックっスウィングも上がりやすい

右手の力を抜くと、バックっスウィングも上がりやすい

池田 右手を握らずに振るんですか……あれ、意外と振れますね。

末岡 もっと確実に右手の関与を断ち切るには、右手のひらとグリップの間に、板のようなものを挟むといいでしょう。右手で力を加えられないと、クラブのナチュラルな動きが阻害されにくいのがわかりますか?

池田 わかります。とくに、ダウンスウィングはクラブが自然に「落ちてくる」感じがします。

末岡 ダウンスウィングは、クラブの重力落下を、体の回転で引っ張ってやります。グリップエンドが、お腹とつながっているというイメージで、お腹を回すとクラブがついてくるという感じで振れると最高です。

池田 今まで、いかに腕の力で振っていたのかがわかりますね。

力を入れるのは「左手」だけ

右腕に力が入ると、スウィングに様々な悪影響を及ぼすので、できるだけ力を抜きたい。「右手の力を抜く」より、「左手だけに力を入れる」という意識のほうが、効果的に右手の力が抜ける。

画像: 右手は握らずに「添えるだけ」で振る池田さん

右手は握らずに「添えるだけ」で振る池田さん

【ドリル1】右手とグリップの間に板を挟んでスウィング
右手のひらを開いたまま、手のひらを押し当てて振ると、右手の関与が少ないスウィングを体感できる。手のひらとグリップの間に、板などを挟むとさらに効果的。

画像1: 力を入れるのは「左手」だけ

【ドリル2】グリップエンドをお腹につけて振る
左手だけで、グリップエンドが腹に当たるほどクラブを短く持って振る。右手は左上腕部を体に引き寄せるように持つ。腹部の回転とクラブの動きが同調する感覚がわかる。

画像2: 力を入れるのは「左手」だけ

池田 「右手は添えるだけ」の練習を続けて、力の抜き方を覚えたいと思います!

末岡 現時点でもかなり良くなっていますよ。その感覚を実戦に取り入れてください。

画像3: 力を入れるのは「左手」だけ

PHOTO/Yasuo Masuda、TEXT/Daisei Sugawara

週刊GD2019年1月22日号より

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