【指導/高松志門プロ】
たかまつしもん。1951年生まれ。兵庫県出身。“ゆるゆるグリップ”を提唱し、奥田靖己など多くのプロを育てた。真似のできない職人ワザで、ラウンドレッスンでも楽しませる自称・ゴルフ芸人。1995年レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。作州武蔵CC所属
右手の薬指と中指の腹とグリップを密着。これが“ゆるゆる”で振れるコツ
脱力するにはまず、グリップを強く握らず、ソフトに握ることが大事だと高松プロ。
高松 よく言われることやけど、グリップはクラブと接している唯一の場所。グリップをゆるゆるに握ることで全身、とくに上半身の力みが取れるんや。ボクがまだ若くて、勘が鋭かったときは、手がグリップに触れていなくて、クラブとの間に隙間があるぐらいの感じやったよ。
ゆるゆるに握るには、グリップを手のひらではなく、指先で握るのがコツとか。
高松 右手の中指と薬指の腹を、グリップにピタッと密着させる感覚やね。これができていれば、いくらゆるく握っていても、クラブが抜けることはないから心配せんでエエよ。ほら、このほうが手首もやわらかく使えるやろ。手元の動きが小さくなって、ヘッドが自由に動くんや。
高松 グリップで余計な力を抜くには、両手とも手のひらではなく、指先を中心に握ることが大事やね。そのほうがクラブにいい仕事をさせられるし、ヘッドスピードも上げやすいから。とくに、右手の中指と薬指がグリップに吸い付くような感触があれば、もう最高やね。
ゆるゆるに握れば、振り子に振れる
高松 グリップをギュッと固く握ると手首も固まってしまう。テークバックで手元が体の正面から外れやすくなって、ヘッドのコントロールが難しくなる。ゆるゆるなら振り子のように振れるから、ヘッドの動きもわかるわけや。
スウィングスピードは回転スピード。上体が脱力していれば振り遅れない
高松 ヘッドを最速で振るには、トップからいかに体を速く回転させるかが大事やね。このとき体が脱力できていれば、速く回転できてヘッドも振り遅れん。回転でスウィングできる人は薄着でも厚着でも同じように振れる。距離や方向が変わる人は、ねん転で振ってる証拠。
【ドリル】トップで完全停止してボールを打つ
高松 いつもどおりにバックスウィングを上げたら、トップでピタッと停止。トップの姿勢から反動を一切使わずに、フィニッシュまで振り切ってボールを打つ。脱力していないとできまへん。
TEXT/Toshiyuki Funayama PHOTO/Yasuo Masuda
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