【通勤GD】通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
伊澤利光プロ
1968年生まれ。プロも憧れる美しいスウィングの持ち主。2001年、03と2度賞金王に輝き、2001年マスターズで4位入賞。都内の大崎と碑文谷に「伊澤ゴルフアカデミー東京」を開校。
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「世界を見てこい」社長の一声でアメリカ行きが決定
GD 伊澤プロが日本ツアーで活躍する前の、アメリカでの修業時代について聞かせてください。
伊澤 わかりました。
GD そもそも、アメリカに行くきっかけは何だったのでしょうか。失礼ながら、伊澤プロの場合、ゴルフを始めるきっかけも、プロになる決断も、どちらかというと消極的で、とても将来、米ツアーでバリバリやりたかったとは思えないのですが…。
伊澤 ハハハ。ええ、まあその通りですね。PGAツアーに興味があったなんてことは、全然ないです。
GD では、なぜアメリカに?
伊澤 プロテストに合格して、所属した会社の社長のススメですね。「イザワ君、君は若いんだから、日本ツアーにこだわるより世界を見てきた方がいい。まずはアメリカで2、3年勉強してきなさい」という感じで。社長がそういうんですから、こっちとしては、「はい、わかりました」というしかないですよね(笑)。
GD それで、すぐにアメリカに渡ったと。現地へは一人で?
伊澤 一応、会社の方で、日本語と英語ができる、通訳兼マネージャーみたいな人を帯同させてくれて、現地のミニツアーに出る手配とか、そういうのは全部やってくれましたね。プロテストに合格したのが4月で、10月にはもう渡米していましたから、結構、あわただしかったですけど。
GD 住まいはどうしたのでしょうか。
伊澤 最初はホテルに泊まっていて、少し向こうに慣れてからホームステイ先を決めて、そこを拠点にしました。
GD たしか、カリフォルニア州のオレンジカウンティでしたね。
伊澤 ええ、そうです。参加したミニツアーはカリフォルニアが主体なんですけど、ネバダとかアリゾナとかでも試合があったので、ちょうど中間地点的な場所を選びました。
GD アメリカでの生活自体はどうでしたか。
伊澤 自分には合わなかったですね(笑)。試合に出るのだって、試合から試合の移動が大変じゃないですか。車だとやたら時間がかかるし、かといって飛行機に乗ると、平気で2、3時間遅れたりするでしょう? もう勘弁してって感じでしたね、いつも。
GD 言葉の問題はどうでしたか?
伊澤 最初のうちは、簡単な英語くらいはしゃべろうとはしたけど、そのうち段々、面倒になっちゃって(笑)。目的はゴルフの勉強であって、英語の勉強じゃないわけですから、「無理するのはやめよう」と。ゴルフ場にいる限りは、英語が分からなくてもなんとかなりますからね。
GD 割り切り方が凄い。
伊澤 日本ツアーで活躍してる外国人が、全員、日本語が話せるかというと、そうじゃないでしょ? 言葉が話せるヨーロッパの選手がアメリアに行っても、成功するかどうかはその人次第。米ツアーで成績を出すのに、英語はすごく大事なようで、でも第一の要素じゃない。私はそう思います。
【通勤GD・今日のポイント】距離感をインパクトの加減するのは禁物です
バックスウィングを上げる幅で距離を打ち分ける
インパクトの加減を変えると、距離はそろわない
イザワの法則/距離感は手前から足し算で出す
フルショットから振り幅を引き算すると、インパクトが減速しやすい。短い距離から足し算で距離感を作ると、加速インパクトでフォローも大きくなる。
イザワの法則/ボールをじっと凝視しないこと
ボールを凝視すると徐々に筋肉も硬直していく。ボールは視界の中にぼんやりとある、という程度に見ておけばいい。
イザワの法則/自然にハンドファーストになるのが基本
アプローチの際、最初に左手1本でクラブを持って構えると、自然に手の位置が決まる。そこに右手を合わせると、理想的な構えになる。
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