90切りの壁となるティショットのチーピン。ひとつの原因として、振り遅れによる急激なフェースターンもある。プロ入り後、チーピン病に悩まされた武市悦宏プロは、フィニッシュの形で解決できると話す。その方法を教えてもらった。
画像: 【解説】武市悦宏プロ たけいちえつひろ。1976年生まれ、岐阜県出身。独自に編み出したツイスト打法で1年の間に100ヤード飛距離をアップさせたドライバーの名手。2013レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞

【解説】武市悦宏プロ
たけいちえつひろ。1976年生まれ、岐阜県出身。独自に編み出したツイスト打法で1年の間に100ヤード飛距離をアップさせたドライバーの名手。2013レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞

クラブが体の正面から外れない

チーピン(レッスン③参照)のもうひとつの原因として、振り遅れによる急激なフェースターンがある。これは、フィニッシュの形で解決できると武市プロ。

【チーピンの原因】フォローが大きいと振り遅れてフェースが急激に返る

画像: フォローを大きく取ろうとすると振り遅れやすく極端なインサイドアウト軌道になるため、急激にフェースが返ってチーピンになる

フォローを大きく取ろうとすると振り遅れやすく極端なインサイドアウト軌道になるため、急激にフェースが返ってチーピンになる

武市 大きく振ろうとすることをやめて、背中を丸めて体を小さくするイメージで振り切ってください。ダウンからインパクトまで胸を張らずに振り下ろすことができるため、クラブが体の正面から外れず振り遅れを防ぐことができます。一見、カッコ悪くみえますが、本気で直したいなら、このような極端な荒療治が効果てきめん。一発で直ります!

【フォローを小さくするポイント①】フォローで左ひじを左腰にくっつける

フィニッシュで胸を大きく張ってしまうと振り遅れによるチーピンになるので、背中を丸めるくらいのほうがいい。

画像: クラブが体の正面から外れない

【フォローを小さくするポイント②】インパクトで両肩をすぼめる

インパクトで左右の肩をくっ付けるように胸を小さくするイメージを持つと、クラブが体の正面から外れず振り遅れによるチーピンが防げる。

画像: フォローを小さくすると体の正面からクラブが外れず振り遅れチーピンが解消

フォローを小さくすると体の正面からクラブが外れず振り遅れチーピンが解消

【ドリル】左足をステップしてインサイドに振り抜く

振り遅れによるチーピンを防ぐ方法として、テークバックで左足を右足前へ踏み出し、ダウンで元の位置へ戻しながら思い切り踏み込み込んでクラブを体の左側へ振り下ろす。体の正面からクラブが外れないため、チーピンが防げる。

画像: 通常通りアドレスし、テークバックで左足を右足前方で出して

通常通りアドレスし、テークバックで左足を右足前方で出して

画像: ダウンで左足を戻して踏み込み、背中を丸めて体の左側へ振る

ダウンで左足を戻して踏み込み、背中を丸めて体の左側へ振る

週刊GD2019年4月16日号より

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