一般的に“難しい”と言われがちなロブショットだが横田真一プロは「一番簡単!」と断言。そんな横田プロに、誰にでも習得できる方法を教えてもらった。
画像: 【指導/横田真一】 83ホール連続ノーボギー記録を持つアプローチ巧者。引き出しはさまざまだが、ロブにも定評がある

【指導/横田真一】
83ホール連続ノーボギー記録を持つアプローチ巧者。引き出しはさまざまだが、ロブにも定評がある

ヘッドの上がり際で“勝手に当たる”

横田 そもそも「芝とボールの間にきっちりとリーディングエッジを入れて…」なんて考える人が多いですが、きっちり入れようとするほど上から入りやすくなり、その分、刃が地面に刺さってしまう。結果、わずかな打点のズレが大きなミスにつながるわけです。

画像: 「ボールが浮いている前提で考えると、10センチくらい手前にヘッドが落ちるのが理想ですが、5センチ程度の誤差は問題ない。ソールが勝手に仕事をします。だから簡単なんです」(横田)

「ボールが浮いている前提で考えると、10センチくらい手前にヘッドが落ちるのが理想ですが、5センチ程度の誤差は問題ない。ソールが勝手に仕事をします。だから簡単なんです」(横田)

横田 また、おそらく多くの方は「ロブは振り切る」ことくらい知っていると思いますが、ミスの経験から思い切り振れず、手で合わせにいくからこそ難しさが増す、という理由もあるでしょうね。でも本当は、むしろ手前から入るくらいがちょうどいいので、簡単に考えて良いんですよ。

── でも、手前から入ったらザックリじゃないですか!

横田 いやいや、最近はドライバーショットで「最下点を過ぎたあたりでアッパーに当てるのが良い」と言われますが、ロブショットも同じです。ソールが滑るから、勝手に当たってくれるんですよ。

画像: アッパーに当てたほうが芯を広く使える 上図のように、クラブの「芯」を広く使えると横田。「実際に打ち比べると感じるはずですよ」

アッパーに当てたほうが芯を広く使える 上図のように、クラブの「芯」を広く使えると横田。「実際に打ち比べると感じるはずですよ」

画像: 打ち込むとクラブの芯が狭くなる

打ち込むとクラブの芯が狭くなる

── なんだかロブショット、簡単な気がしてきました。

手前から入れてアッパーに当たる、ヨコシンロブショット

距離20ヤード、高さ6メートルくらいの振り幅がこちら。短く持ち、ヘッドの開閉を抑えて、ゆっくり振るのもコツだという。

まずはアドレス。ロブショットの「大基本」

前ページで解説したとおり、ロブショットは振り抜くことが必須。そのためには“飛ばない構え”をあらかじめ作ることが重要だ。

横田 まず、インパクト時にロフトが立って当たらないようにハンドレートぎみに構えます。体重移動を抑えてその場で回りたいので、スタンス幅は肩幅くらい。短く持ってフェースを開けば「飛ばない構え」の完成です。

飛ばない構えを作る

画像: 飛ぶ構えでそーっと振っている人が多いと横田は指摘。飛ばない準備をしていれば、安心してふれるという

飛ぶ構えでそーっと振っている人が多いと横田は指摘。飛ばない準備をしていれば、安心してふれるという

ポイント①ハンドレートにする
ポイント②スタンスは肩幅、そしてスクェアに構え左つま先を開く
ポイント③クラブのフェースを開く

── 振り方のポイントは「手首の使い方」だそうですが。

横田 球をつかまえたい時はフェースを開閉させますが、ロブのような「逃がす」打ち方では、開閉というより、手首を折って、振り子のようにヘッドを使いたいです。

フォローで右手首を手のひら側に折る

画像: アドレス時の手の位置にインパクトで戻ることが前提。その後、右手首が手のひら側に折れることで、フォローサイドでフェースが空を向く

アドレス時の手の位置にインパクトで戻ることが前提。その後、右手首が手のひら側に折れることで、フォローサイドでフェースが空を向く

画像: まずはアドレス。ロブショットの「大基本」

【ドリル】手首を固定しヘッドを回転させよう

自宅でも可能なヘッドの動きを覚えられる練習法。両わきを締めて、手首と腕だけでヘッドで円を描くように回す。

画像1: 【ドリル】手首を固定しヘッドを回転させよう

横田 注意してほしいのがフェース向き。フォローサイドでフェース面が上を向くように回しましょう!

後編に続く

画像2: 【ドリル】手首を固定しヘッドを回転させよう

PHOTO/Hiroaki Arihara

月刊GD5月号より

ロブを試しにゴルフへ行こう!

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